2021/08/16

2021年 明治安田生命J1リーグ 第24節 横浜FM戦

【横浜FM 5 - 1 大分】


雨のニッパツでの試合でしたがチケットも無く、DAZN生観戦となりました。ニッパツで試合するとき大体雨です。全国的にも大雨です。好調2位マリノスはフロンターレを猛烈に追撃中。木曜日に試合をした連戦のマリノスに体力的には優位なはず・・・でしたが・・・。


スタメンは久々に伊佐をワントップに据え、増山と小林成豪をシャドーに。GKにキャプテン高木を置いた。3バックの右には上夷。ボランチは小林裕紀と下田北斗のコンビ。左サイドは香川、右は井上健太。前からプレスをかけて来るであろうマリノスをスピードでひっくり返すプランだという推測は出来た。ベンチに長沢、藤本、渡邉新太、町田、野村という前線の選手を入れまくり、守備陣は新戦力の野嶽のみというメンバー構成。対マリノス戦を想定して勝ち点を得るなら殴り合って勝つしかない覚悟の布陣。


対するマリノス、スコットランドのセルティックにポステコグルー監督がシーズン中に引き抜かれ、シントトロイデンを解任されてケヴィン・マスカット監督を招聘。現役時代は殺人タックルで問題を起こしていたとWikipediaに記載があるオーストラリア人。ポステコグルーの元でアシスタントコーチをしていたこともあるらしく系譜は継承している模様。基本マリノスに定着している前がかりの攻撃的サッカーにシーズン途中から余計な手を加えることはせずに戦術継続路線。スムースな政権移行となっている印象。もともと豪華なタレントもいるし、負け無し状態だし、何もしない方が得策のため監督としての力量はまだよく分からないのが正直なところ。岩田智輝が先発でしたが、オリンピック代表にも絡めず、海外移籍もせず、どっぷりマリノスの主力になっていて複雑な心境です。海外に行け、海外に。


試合開始直後、解説の岩政先生がトリニータの布陣を4-2-3-1であると指摘。いつもの5-2-3-1ではなく、三竿、エンリケ、上夷、井上の4バックで、香川が左に上がった形であった模様。しかしDAZNにはなかなか明確に映らず、ボール保持時の4バックだけであった可能性もあるが試合後の監督インタビューでも特に否定しなかったので4バックスタートだったと思われる。守備時5枚で守る形にも見受けられたので何とも言えない。が、スタート時にマリノスが若干迷い気味の印象もあったのでおそらく4バックスタートだったのではなかろうか。4-3-3で足の速すぎる前田大然のいる右サイドに井上健太を当ててケアする意図もあったはず。ボール保持をせずに即時裏のスペースにボールを出してカウンターに入る形、序盤に決定機を作るなど目指していたことは表現できていた。しかし、誤算が2つ。誤算の1つは井上健太に早々にイエローカードが提示されてしまったこと、これにより前田大然対策が弱体化した。2つ目は先制されたこと。これにより真っ向勝負に拍車がかかる展開となってしまった。先制してのらりくらりボールを蹴って時間を使って体力を温存することが出来ないプランにならざるを得なかった。



それでも前半終わり際にコーナーキックから伊佐がゴールを決めてゲームを振り出しに戻せた時は光明が見えた気がした。13番が待望の結果を出してくれた。勢いに乗れると思った矢先、直後に崩された訳でも何でもない失点をして再びリードされてしまったことは痛恨の極み。再び用意した自らのプランを手放してしまった。



後半、1点を追うためにリスクをかけて前に出続けなければならなくなったトリニータは前田大然のスピードの前に屈し、ボロボロと3失点。前田さん、早く海外移籍して欲しいです。ひっくり返し合いで後手に回り前に出れども裏返されてどうしようもない状況に陥った。攻撃陣は選手交代が出来たものの、両軍の守備陣は体力的に厳しい状態。隙はあるのになかなか勝てないマリノスとの試合は走り合いの様相になりがち。雨の中、お互い超攻撃的でアグレッシブな試合ではありました。優勝した頃のマリノスが戻って来た感じ。強いマリノスが息をつく暇を与えないほどの展開に途中でもう・・・、マリノスさん・・・、攻撃止めてそろそろボール回しして時間稼いでくれないかなって思いました。



あくまで今回の戦い方は対マリノスを考慮しての戦い方であって、また保持を重視する戦い方をすると思われます。ベースは保持。これまで保持して引き出しても、裏のスペースへひっくり返すスピードが足りずに押し込まれっぱなしになっていた数試合を考えると一見この戦い方の方が勝ち点を得る可能性が高いような気がしますが、相手のスタイルが明確なマリノスだからこそ繰り出せた策だと思えます。大分トリニータ対策をしてくるようなリアクションサッカーではなく、アクションする側のチームとの戦いは次の札幌くらいでしょうか。見た目的には面白いんだけれども、やはりリスクは多め。しかし、もはや勝ち点を得なければ何も得られないので、リスク多めの試合をこなさないとならない状況でもあります。この路線が続くのであれば、補強メンバーを活かせるかもしれない。


まだまだ残留争いから抜け出す兆しはありませんが、1位2位との対戦を終えて、もうずっと正念場です。まずは天皇杯を消化し、次節札幌戦でどう戦うか。J1だから若手に厳しい環境を体感させてあげられているので、もうしばしJ1に居たいのだけれども大変厳しくなってきております。チラ見したプレミアリーグでは観客が戻って来ていて大変羨ましかった。出来ればJ1でもう一度あの景色を取り戻したいものです。頑張って欲しい。




2 件のコメント:

  1. 乙亀様です。
    なんか、ホームでマリノスさん相手にフジモンの2ゴールで完勝したのが遥か昔に思えますね。
    いつのまにか大然は走力だけのFWから、あんなお洒落ループを決めるストライカーに成長してるし、我らがトモキはすっかりハマのボランチに収まっているし。、、、ホンマに早よ海外に行って欲しいです。
    エンリケ選手は決して悪いDFではないと思いますが、スピード系の対応はJ1では厳しそうですね。CBの人選をカタさん間違えた気がしました。

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    1. 不撓不屈様

      コメントありがとうございます。昇格初年度は勝てたんですけどね、差が開いてしまいました。J2時代から戦ってきた前田大然の成長っぷり、成長したのに相手の主力になっている岩田、なんとも複雑な想いにならざるを得ない試合でした。スピードに対する守備は井上健太に任せたんでしょうけれども、イエローも出てしまって強度が弱まわった印象でした。たぶん猛烈に凹んでいると思いますが、井上健太の将来に期待しましょう。

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