2024/04/29

2024年 明治安田J2リーグ 第12節 熊本戦

【熊本 1 - 2 大分】


DAZN観戦でした。むき出しの闘志が勝利を呼び寄せた試合となりました。私の投資は蘇りませんが、トリニータの闘志は見事に蘇りました。ピッチ上での整理整頓は大成功。汚名返上、名誉挽回の九州ダービー。美しいゴールの応酬に終止符を打ったのは終了間際のPK。暑い気温の中で熱い試合となりました。


課題の攻撃。選ばれた攻撃陣はワントップ渡邉新太、トップ下に長沢、左に宇津元、右に野村。この日は非保持時も4-2-3-1そのままでプレスをかけていたような印象。10番野村がスタメン復帰したのは良い事なのだけれども、香川が前半途中で退場。一人戻れば一人出るような状況。前節は薩川も試合中に痛んだし、今節は香川とサイドの人員が不足気味。茂平が戻ったタイミングだったのは不幸中の幸い。右サイドでスタートだったポリバレント野嶽が左に回って、茂平が右に入って緊急対応。今日も前半早々のFKを阻止したセーブが素晴らしかった濵田太郎。2CBとGKは不動のトリオ。ボランチは小酒井が先発。私が過剰に推している保田堅心は途中交代の攻撃要員になりつつある。小酒井も良いのでね、良い競争してます。



対する熊本。活躍した選手は他所に抜かれても若手で補充します。大木監督5年目。大木監督のスタイルなくして成立しない熊本の低予算編成。大卒4人の補強と高校生1名で穴埋めした今シーズン。プロでキャリアを積んでいる補強は柏からレンタルで復帰となった岩下のみ。水曜日にルヴァンカップを戦い、スケジュール的には我が軍優位。昨年までの3-3-1-3から3-4-2-1みたいなダブルボランチ方式に変わった。サイドに寄ったり、ハイプレスだったり前節のいわき戦に似た試合展開が予想された中、課題を克服できるのかどうかが焦点となる試合でした。



保持からの展開において、足元で一度相手を剥がすような意識が加わった印象でした。勇気ね。勇気。個人でもユニットでも剥がす勇気。熊本にプレスを掛けられた時の回避策、いわき戦では肉弾戦になってしまったけれども、スペースに対して人とボールが同時に入るような前線への展開が増えたことで防戦一方では無くなった。特に守備で寄られる狭いサイドから逆サイドへの展開で時間を作れたことも良かった。守備面では熊本の3枚での保持に対して前線がハマり、蹴らせても跳ね返すところまでは良かった。セカンドボールの奪取で圧倒するまでは無かったけれども、若干上回った。お互いハイプレスの裏のスペースを活かそうとする攻守に目まぐるしく展開する面白い試合でした。得点が生まれたのは24分、守備からのカウンター発動。起点は藤原だったと思うのだけれども、前線への縦パスを渡邉新太が受けて落として、宇津元が頑張って運びました。逆サイドへの展開も良かった。最後に決めたのは復帰した10番。時々凄いゴール放つ10番。



シーズン初ゴール。顔芸は昨年よりも実用的な部類です。チャンスメイクにおいても貢献度が高い10番野村。美しいゴールでした。これで勢いづくかと思われたのですが、左サイドを破られてペナルティエリア内に侵入を許し、31分に失点。熊本の藤井から、これまた美しいゴールを被弾。ゴール出るウィークです。前半の残り時間は五分五分の展開が続いて同点のまま後半へ。



監督の指示にもあるけれども、セカンドボールを拾えたらもっと攻守にシームレス感は出たとは思う。前節から比べれば見違えるような内容ではあった。どういうサッカーを目指すのか、という点においてもう一度すり合わせを行ったらしいので、改善が目に見えたので安心感が凄い。ひとまず良かった。



熊本に多くのサポーターが詰めかけて青と赤のコントラストがDAZN越しでも素晴らしかった。青い旗を振り続けて観戦している感じが良い。多数の人が試合中に旗を振りながら観るというスタイル。何だか凄く豪華で良かった。



試合の後半、なかなか決定機を作り切れない中で、交代で入った選手達の高いシュートへの意識が試合の流れを引き寄せる。伊佐、松尾、梅崎と、途中交代で入った選手がそれぞれシュートを放つ。熊本は遠目からでもシュートを放つ意識があり、シュートレンジが広いけれども決定力は乏しくなる。我が軍はなるべく近づいてからじゃないと打たないのでイライラするのだけれども、交代メンバーはガツガツ行きました。強い気持ちが結実したのがアディショナルタイム。ペナルティエリア内、クロスからのこぼれ球をすくい出そうとしてハンドを犯してしまう熊本FW。DAZNで観ていて「あっ」って声が出てしまうくらいのハンドでした。そりゃ反則取られるわって納得のPK。蹴ったのはベテラン梅崎。



冷静に左隅に決めた大ベテラン。顔芸も素晴らしい。追加点で突き放しに成功。湧きあがりました。この、湧き上がれ、沸き上がれと書くべきか湧き上がれと書くべきか、ブロガーは毎回悩むのです。一応湧き上がれにしてます。何となくカッコいいかなと思いまして、湧き上がれの方を選んでおります。ということで、盛り上がるゴールデンウィークのスタートとなりました。試合の中で気持ちが見える内容で、アディショナルタイムに勝利ですから最高です。安心感と高揚感。ゴールデンウィーク残り2試合。継続しましょう。


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