決して良い勝ち方ではなかったですけれども、首位キープに成功。仇敵町田をホームに迎えての第11節ジェイリースサンクスデー、楽勝ムードからの辛勝と関係各位を自動的に「勝って兜の緒を締めよ状態」にして次の大宮戦に送り出すところまでが今シーズンの大分トリニータクオリティ。首位だけれども内容は首位じゃない。伸びしろたっぷりです。
勝ち点はギュンギュン伸びている割に成績とは比例せず、観客動員数が伸びないので少しばかりの貢献にとGWに行ってきました大銀ドーム。毎年ゴール出んウィークになりがちですが、7ゴールも出たのでやはり今年は違います。良い時期なんてね、10年に1回あるか無いかですから見とかないともったいない。気候的にも一番良い時期。3失点は余計過ぎるけどな。しかしまぁ伸びない観客動員数が悩ましい。ドームの外にポツポツとキッチンカーが出店していたり、子供たちが遊んでいたりとドームの外にお祭り感を滲み出そうと変化は感じられていますが残念ながらまだまだ結果に繋がっていない。難しい。
コレオグラフィで場を盛り上げようと奮闘する有志。スポンサーに気を使いつつ、メディアの露出を増やしつつ、選手を鼓舞する一石三鳥のインスタ映えするゴール裏。今日はホーム通算300得点まであと3ゴールという状況でした。
大銀ドームでしかできない何か特別なイベントでも出来ないものか。このドームの屋根の中心にある鉄骨からバンジージャンプでも出来るようにしてみますか。ダメですかね・・・。
冗談はさておき、スタメンには変更あり。伊佐がスタメンを奪取。
📣 スタメン発表 📣
— 大分トリニータ【公式】 (@TRINITAofficial) 2018年4月28日
本日の町田戦のスターティングメンバーが発表されました⚽️ https://t.co/7uBsjkEeXQ
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この伊佐がなぜスタメンを奪取したのかは試合を見れば一目瞭然の出来。試合を通じてスピードとパワーが抜きん出て、外国人助っ人並みの働きっぷりでした。
対する町田。我が軍のユース史上、最もキャプテンシーが溢れ出して止まらない井上裕大がキャプテンを務めるチーム。昨シーズンも我が軍の4-1-5変換フォーメーションに対して譲らない4バックで思想闘争の様相を呈するような戦いっぷりが思い出されます。逆サイドが空いても真ん中で跳ね返せば良い的な割り切りが印象深い町田での一戦。今日はあっという間に先制点が決まってしまった。絶好調大分トリニータ。
相馬監督の町田は4-4-2でコンパクトに布陣を維持する思想があって、各々の距離感を大事にするチーム。そのためサイドにボールを振ると全員が一方に寄るので逆サイドにごっそりスペースが空く形になりがち。そこを狙う狙いは去年からバスバス決まっていたのですが、今年も同じ手が活きる。最初の攻撃、2回目の攻撃も同じ逆サイド大外狙い。馬場の先制点が決まる。開始2分で先制できてしまったので町田は早々に前に出ざるを得なくなり、我が軍のカウンター&逆サイド展開の餌食に。ここで号砲をぶっ放したのが伊佐。裏抜けスピード&パワーが決定機を作り出す。溜まらず後ろからのファウルで決定機を阻止した町田DFに一発レッドカードの提示。開始11分で数的優位まで手に入れてしまう。絶好調大分トリニータ。
この日最も美しかった得点は2点目。最終ラインでボールを回し、剥がし、逆サイドに大きく展開してからの得点。これも馬場。町田が一人少ないとは言え、完璧な連携で300ゴールにリーチ。馬場&馬場。こうなると止まらない馬場。逆サイドカウンター&逆サイドカウンター。面白いくらいにズバズバ決まりました。3点目は宮坂の腰を捻るロングフィードから星が抜け出しての馬場。ババババババっと前半のうちに3得点ハットトリックでホーム通算300ゴールを決めてしまうという、超絶楽勝ムードに。スタジアムも何とも言えない高揚感が漂う雰囲気に。馬場ブラボー。
これで緩んだ。完全に緩んでしまった。特に私が。私自身が最もスタジアムで緩んだと言っても過言ではない。もうあとは適当にボールを回して45分をやり過ごせば良いだけなので勝つに決まってると思っていた矢先、後半始まって数分でコーナーキック崩れからさっさと失点してしまう。前半と逆のパターン。それでもですよ?まだ2点差ある訳です。勝利に違いないじゃないですか。一人少ないですしね、町田。負ける要素は無いじゃないですか。
その後、簡単に入れられたクロスから簡単に決められて2失点目を献上。追加点を奪えないまま1点差まで詰められてしまう絶不調大分トリニータ。前半のチームどこにいった。去年までのトリニータであればここで追いつかれてホームで勝てないパターンに陥ってしまったでしょうが、今年はね、今年はですよ?今年は違うんです。ジェフの呪いを解き、宇佐神宮から滲み出た聖水をピッチに撒いてますから違うんです(※普通の水道水の可能性もあり)。終了間際に伊佐が4点目を決めて試合を気持ち良く終わらせてくれるんです。そう思ってたんです、その後すぐセットプレーから失点しやがんの。最後まで楽しませようとするトリニータ。そんなの要らん。
何とかそのまま4-3で試合を終わらせることができましたが、最後負傷で町田の選手がピッチから出ていて9人を相手にしながらも失点しているという、絶好調と言って良いのか悪いのか分からないトリニータ。でも首位です。首位は間違いない。勝利しながら課題が出るという贅沢な状況。セットプレーから得点できない大分トリニータとセットプレーから得点決める町田ゼルビアという構図でした。全く違う思想のサッカーですが内容は面白くなってしまう。やはり名勝負製造機大分トリニータであることは間違いない今シーズン。後藤の怪我が心配ですが連戦です。全員で乗り越えなければなりません。次節からのJ1陥落オレンジ2連戦。ホームでの大宮戦は観客動員的にもチャンスなので、前半戦の踏ん張りどころとなりそうです。この不安定な守備で大前とシモビッチを抑えられるのか、次は3バックに期待したい。得点は取れるので我慢ができるかどうか。次はしっかりとお願いしたい。
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