2022/04/04

2022年 明治安田生命J2リーグ 第8節 東京V戦

 【東京V 1 - 0 大分】

11連戦、負けで終了でした。ひとまず長い連戦お疲れ様でした。しかし、これからも連戦は続きます。1週間の間が空くだけで普通に試合は続いていくのでしっかりと次に準備をして欲しいと思います。水曜日に試合が無いだけで中断期間っぽいですよね。わたし、この試合に向けてゲン担ぎしていなかったんです。カツを食べませんでした。敗北の責任はこの私にあるような気がしてなりません。この連戦で胃が限界を迎えました。


雨模様の都内。4月にしては肌寒いコンディションでした。J2の中では最も個人的に生観戦しているチームです。勝手知ったる味の素スタジアム。色々と変革をし続けている東京ヴェルディ。経営体制が変わったことで、クラブエンブレムを変え、マスコットを変え、正しいマーケティング戦略の基、より良いと思われる方向に刷新&刷新。しかし、なぜか不思議と都民には刺さりません。正しいはずなのに結果が付いて来ない。コロナが悪い、コロナが。







見て下さい、この計算されつくしたあざとい系マスコット。こんなの作ったら売れるよね、そんな会議室から生まれたマスコットですよ!目が大きくて!大きめの帽子を被らせて!ハゲを露出させるんです!スタッフに被せてもらうまでがワンセットで毎試合落としやがんのよ!一人じゃハゲを隠せない系マスコットですよ!!巣に戻ったら懐のニータン食うつもりです。

そんな大東京で真っ当な大人たちが考え尽したマーケティングの化身みたいなマスコットとコラボグッズが発売されたのに盛り上がりに欠けていました。なぜだ。私はタオルとキーホルダー買いました!でも不思議と都民には刺さりません。なんなんだろうね、このヴェルディのスカッとしないモヤモヤは。この日披露したサッカーも一級品なのに、都民に刺さらない感じは。

スタメンは前節仙台戦と同じ。大エース町田也真人を依然欠いた状態。遠征として前節終了後、大分に戻っていたので移動だけでも大変だったと思われます。地震の影響で東北新幹線が不通の状況。ということはほぼ何の準備も出来なかったんじゃなかろうか。結果論ですが、呉屋と伊佐の組み合わせでスタートして後半に長沢を投入できたのであれば少し違う結果になったかもしれない。まぁ結果論です。

対するヴェルディ、U-21日本代表にMF山本理仁とDF馬場晴也が選出されて帰国した直後くらいのはず。その山本がアンカーをこなす4-3-3を運用中。昨シーズン、個人的に我が軍に欲しいと思っていた山下諒也を横浜FCに奪われたこともあって戦力ダウンかと思っていましたが、育成のヴェルディ、人材には事欠かない模様。大卒とユースと放流から戻した人材とJ2で実績のある選手と、仕入れ先には事欠かない。CFとして獲得した阪野豊史がアキレス腱断裂で欠場していても影響が少ないくらいには人材が豊富。ここまで強化方針が正しいのに都民には刺さりません。なぜだろう。本当に不思議。J1に昇格すれば変わるのだろうか。全然間違ったことしてないのに。






試合は非常に良質な、洗練されたナイスゲームだったと思います。4-3くらいの、点の取り合い、殴り合いを予想していたのだけれども全然違った。試合の入り、初動で堀監督がプレスに行かせ過ぎないように少し前線の設定ラインを下げた印象がある。行き過ぎると殺されるぞって判断が早かった。それくらいトリニータの攻撃が機能していたってことです。追うと剥がされるので少しだけ前線の位置を下げて中盤をコンパクトにした。最終ラインはハーフラインよりも内側に入るくらいのハイライン設定。トリニータとしてはヴェルディの裏の広大なスペースを活かしたかった。






しかし、決定機が枠に飛ばず。後は刺すだけ、という状況を作り出せた時間帯に決められませんでした。ゴールにも都民にも刺さらない。序盤は左サイドがすこぶる良かった。相手のSBを食い付かせた裏のスペースを使うタイミングとか三竿・香川の職人芸を初めて体感出来た気がします。プロって凄い。堀監督の整理整頓術も素晴らしかった気がする。残念ながら前半終わり際に右サイドからヴェルディの先制点が入ってしまうのだけれども、我が軍がバランスを崩してしまった4-3-3の運用をヴェルディは出来ていて、少しの思想の違いが面白い。トリニータの縦の罠に対する、ヴェルディは横の罠を強く感じた。横に仕掛けるんだな、罠を。その違いが織り成すピッチ上の駆け引きが上質でナイスゲームになっていた。これ面白かったんだけれども、都民には刺さらないんだなぁ。






後半も一進一退の攻防を繰り返しながら、両チーム得点を生み出せず、ロースコアの試合ではあったものの面白い、球際も白熱したゲームでした。昇格を目指すチームの大切な試合であったのだろうけれども、落としてしまった。前半の、ヴェルディの裏のスペースを活かすスカウティングと、後半にセットプレーやコーナーキックを多く獲得出来た展開とを考えるとやはり前半呉屋・伊佐、後半呉屋・長沢の方が良かったよなぁと思うのです。結果論だろうけれどもさ、もし何かやれたポイントがあったとするとそこだけでしょうか。失点が止まらないチームなので、得点を奪えなければ負けですね。コロナで雨で、観客が集まる要素は皆無ではあるものの、3100人程度の観客数なのは残念です。もっと都民に気付いて欲しい。

勝ち点84を目指すはずだった今シーズン、出だしは好調とは言えません。上位とも離されつつあり、早急な建て直しが必要です。中6日を使っての徳島戦に期待したい。6月まで中断期間はなく、走り続けなければなりません。走りながら作る、チーム作りはそんな突貫工事の前半戦になりそうです。


2 件のコメント:

  1. 乙亀様でした。
    基本的に下平さんスタイルでは無得点は負けだと理解してきました。とにかくゴールなんだよ!ですね。
    まだ魔界J2始まったばかりで諦めるつもりはありませんが、もしかしたら来シーズンのJ2は神戸様御一行のドサ回り興行、イニエスタ様全国巡幸があるならばJ2残留の方が美味しいかも!と予防線は張り始めています。

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    1. 不撓不屈様

      コメントありがとうございます。攻撃的なチームなんですけど、気持ちがナイーブな印象です。試合内容は良いのでね、これからどうなっていくのか楽しみでもあります。夏に失速するチームもあるでしょうし、まだまだこれからですよ、うちが夏にやられるかもしれませんけど。

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