2022/04/24

2022年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 鹿島戦

【鹿島 3 - 0 大分】


開幕からチームを観ている人であれば、この試合を現地まで観に行こうと思う人は少なかったはず。まして都内からも遠い鹿島の地での試合。ルヴァンカップのグループステージ突破はもう絶望的だし、6失点したし(※根に持つタイプです)観客が増える要素は無い。しかし、逆に、だからこそ観に行くのがアウェイ観戦魂。意地と言うよりは、「観れる時に観ときや」の精神。少し悲しい表現になるけれども、生で若手を観れるのは今シーズン最後かもしれない。その気持ちの方が大きかった。リーグ戦メンバーが固定気味で、円熟期を迎える年齢層になっている。そこに割って入る若手が出て来ない限り、連戦をこなしてのJ1昇格は期待できない。若手です、若手。カギを握るのは若手。その若手を観たかった。

ということで行って来ました。青い空、緑の芝生、赤いチーム。光の三原色が揃う鹿島スタジアム。敢えて良い席で観ました。3バックへの可変フォーメーションからもう1段何かしようとしているんじゃないかが気になっていてしっかり観たいなと思っていたのだけれども、全然ダメでした。鹿島相手に攻撃はほぼ組み立てられず。
スタメンは期待以上の若手感。特に高畑 奎汰が戦線に復帰したのは嬉しかった。3バックで6失点したこともあってかこの日は4-4-2。高畑は4バックの左に入る形で、坂と羽田が2CB、右に上夷。ボランチは弓場とネット。サイドハーフは左に屋敷、右に井上健太。2トップが宇津元とサムエル。生え抜き左サイドには夢があった。ベンチには梅崎が復帰。



謎多きサムエルが本格的にベールを脱いだのだけれども、パワー系FWだとは思われるものの、空中戦の勝率は高くなく、足元の技術も高くなく、唯一見つけられた良いポイントはサイドチェンジのパワー。素早いひと振りで逆サイドの奥まで届くキックを放てるのは良かったけれども、2トップのFWとしてはちょっとまだ特性がよく分かりません。攻撃が活性化しなかった要因の一つとしてサムエルがキープできなかった点は否めません。instagramの写真はめちゃくちゃ上手だけれども、まだJリーグには適用できておらず。
対する鹿島。ホームでブラジル人を休ませてはいるものの、ほぼほぼ主力級メンバー。4-1-4-1的な形。鹿島のCBの系譜、角刈りの関川がビッチリサムエルを完封。いや、正確には角刈りじゃないと思うんだけど角刈りに見えるんです。謎です。鹿島にボールを保持されてゲームの主導権を奪われた前半。我慢を強いられました。守備で粘り強く我慢は出来ていたんだけれども、どちらかというと鹿島が攻め急いで雑な攻撃に終始していた印象。新監督が就任しているけれども、まだ戦術的な特徴はよく分からない。











この試合、中盤で弓場の奮闘は頼もしかった。ネットのファンタジーを引き出す相棒として泥臭い仕事を請け負って遂行。かなり目立っていた。

前半は凌ぎ切れそうな雰囲気だったのだけれども終了間際にPK判定で羽田が一発退場。現地では一発レッドカードが出るほどの状況には見えず、後半開始に羽田が居ないことに気付いたレベルでした。映像をみたら手よりも足の方が入っていたけれども、ファウルの判定だったとしても退場までは厳し過ぎる印象。鈴木優磨が上手かった。さすがにちょっと羽田がかわいそうではあった。


このPKは西川が止めた。キッカーは鹿島の10番荒木遼太郎。ずっと我慢をして動かなかったことが良かった。西川は本当に胆力が良い。鉄の心臓。ナイスPKストップでした。これで後半に希望が持てるなって、羽田の退場に気付いていない私は期待していましたよ。後半開始直後に気付いて「えー!!」ってなったけども。監督とか、中川がハーフタイムに主審に抗議しまくっていたので、PK判定でそこまで?って違和感は確かにあったのだけれどもそりゃレッドカードなら抗議しますわ。


1人少なくなったトリニータは鹿島の攻撃に耐えきれず、後半に立て続けに3失点。途中、これまた6失点までいくんじゃないかくらい危うかったので観ていて辛かったのだけれども、選手の闘志は衰えずに戦っていたので頼もしかったです。若手の危機感というか、アピールの場としてギラギラ感は増している。結果としても過程としても、ダメだけれども、今後シーズン中にスタメン争いの中で勝ち抜いてくる若手もいるかもしれない。若手は1試合で急激に伸びたりすることがあるので使い続けることが重要なんだろうけれども、敗退が決まったルヴァンカップグループステージは残り1試合。しばらく登場機会が無くなります。



弓場はボールを奪取する系ボランチとして強みを活かせば2番手、3番手に上がれるのではなかろうか。キャラクターとしてリーグ戦メンバーに居ないタイプなのでチャンスはありそう。




若手が底上げしてくれなければリーグ戦メンバーの活性化に繋がらない。頑張れ若手。世代的にはそろそろ主力になってもらわないと困るのである。最後の1試合で6失点のリベンジが出来るセレッソ戦が残っている。アピールラストチャンスになるメンバーもいるかもしれない。ラストチャンスを活かして欲しい。私はこの試合で沢山写真を撮ったので、悔いはありません。しかしまぁ、ルヴァンカップはまたも獲得出来ず。タイトルは遠いですね。リーグ戦に集中となります。



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