2022/04/17

2022年 明治安田生命J2リーグ 第10節 岩手戦

【岩手 1 - 2 大分】
   
 冬です!(※春です)急激に寒くなった中で更に寒そうな東北に乗り込んだ第10節をDAZNで生観戦。試合内容も寒暖の差が激しい内容になりました。差が激し過ぎるっつうの。 鶴亀合戦です、鶴亀合戦。そんな童話は無いと思うんだけど構いません。2016年にJ3で対戦した時はまだキヅールが生まれておらず、当時はマスコットの絡みも無い、概念としての鶴亀ダービーでした。しかし昨年J3で2位となった盛岡と、降格した我が軍がJ2で遂に再会。キヅールとニータンで鶴と亀。総選挙があるスーパーカップで絡むことはあっても輸送距離が長すぎるのでこの2匹がお互いのスタジアムで出会う日は来ないと思われます。経費と費用対効果の問題です。残念世知辛い。 この日のスタメンはルヴァンカップからターンオーバー。左サイドバックに香川が戻った4バック。注目はいきなり帰って来た背番号10番、野村でした。唐突に戻ってスタメン。大エース町田也真人を欠いた状態で、10番野村も行方不明が続いた序盤。個人的には町田と野村が並び立つことが理想のベストメンバーだと思っているのだけれども、実現しないまま夏が来そう。とりあえず1人戻って来てくれました。これは戦力的に大きい。野村は右に入りました。いつもの4-4-2でスタート。 対する岩手。岩手と書くべきか盛岡と書くべきか若干悩みました。北海道コンサドーレ札幌は札幌であって北海道じゃないので盛岡の方が略称としてしっくりくるんだけれども、正式な略称は岩手らしい。平仮名なのか漢字なのかもややこしいし、平仮名だと「いわきFC」もいるし東北ややこしい。しかも秋田監督だしややこしいことこの上ない。昨年J3で最終節まで優勝争いをしたチームを作った秋田監督。もちろん期待を裏切らない堅い守備をベースに、堅守速攻のプロセスを落とし込んだ東北連邦の白いモビルスーツこと岩手。白い。とにかく白い。超パワー系FWブレンネルを攻撃の軸に、岐阜から甲斐健太郎、山形から中村充孝らを加えてJ2仕様に骨格固め。3-4-2-1をベースにしているようだけれども、この日は白い2トップでした。

試合開始から強風に不安を覚える。雨とか風とか、あまり経験のないスタジアムで気象条件がおかしいと大体負ける気がしてならず、試合の入りは不安な気持であった。アウェイなのに青いホームのユニフォームを着ている違和感。岩手のチームカラーが白ですから、青いユニフォーム着るってことです。この白い岩手、前半はリトリート。守備時5-3-2というブロックを形成。それはまるで白い鏡餅のような布陣であった。自陣に引きこもることを選択した岩手を相手に我が軍はボールを保持。10年くらい前のJ2ってリトリートするチームの方が多かった気がするのだけれども、今となっては逆にレア。新鮮に映る。戦術は巡り巡る。どちらが最先端なのか分からない。岩手はボールを奪えるとシンプルに攻撃を構築して左サイドから速攻を仕掛ける。トリニータがリスクを考慮しながら得点を取れるかどうかという様相の試合展開。鶴が自陣で甲羅に籠ってどうする。大分トリニータ、素晴らしい保持とパス交換で岩手を圧倒。前半の内容は即時奪還でカウンターの芽を摘みつつ、隙を伺う言うこと無い出来。

先制はいきなりの先発でチームに復帰したばかりの10番野村の仕事。自陣からボールを繋いで鏡餅ブロックを崩し、ゴール前でフェイント一閃。人数の揃った岩手DF陣を手玉に取り、10番を背負う男らしいゴールでした。 鶴の舞。なぜこの写真をシーズン前に撮影していたのか全くの謎です。謎ですが、これ以上ないくらい鶴亀ダービーにふさわしい写真です。なぜ撮った?そしてなぜチョイスした?亀側が鶴の舞いです。鶴側が亀だったからこそ生まれたゴールで亀側が鶴の舞。もうよく分かりません。とにかく先制です。この先制点で楽になったトリニータのボール回しは冴えわたる。圧倒的な内容で完勝できそうな雰囲気漂う前半でした。 下平監督、黒くなりました?気のせい?ボディビルダー感出て来てません?それはともかく後半、岩手は3枚替えを敢行。しかし、次の得点もトリニータ。53分に下田のフリーキックが直接決まり、追加点を奪う。昨年最終節の柏戦以来の直接FKでゴールを決めた下田。位置的にそっくりな場所だったので得意な距離感のお気に入りの場所なんじゃなかろうか。下田ゾーンからのFKは素晴らしかった。これで安心だなって私、思いましたよ。でも少しずつ攻勢を強めた岩手相手に劣勢になっていくんだからサッカーは怖い。

2点差になったこともあって、まだ大切に復帰させたい野村を下げて同じ右サイドのポジションに井上健太を投入。前がかりになるであろう岩手の裏を取りたかった。しかし、71分に左サイドを破られて、クロスを上げられ、ゴールを割られてしまう。あっさりと。岩手の右サイドに入ったビスマルク、身長も高く、スピードもあって厄介な19歳であった。1点差に詰め寄られてからヒヤッとする以上の、ゾッとするような攻撃を受けて防戦一方。裏を取れて得点出来そうなチャンスもあったけれども決め切れず、厳しい様相になっていく。どちらかというと岩手の決定力が足りずにゴールを割られずに済んだけれども、かなり危なっかしい試合の締め方になってしまった。なんとか90分をやり過ごして勝ち点3を得ることは出来た。安堵です。

秋田監督の作ったチームらしい、最後まで諦めないメンタルの岩手であった。前半から後半の頭くらいまではすこぶる良い形で試合を進めていたこともあって、落差が激しかった。岩手が選手を変え、立ち位置を変え、積極的にボールを奪いに来たけれども、裏返してのとどめの一撃を入れられなかったことは課題です。3点目があればもっと心臓に優しい試合になったはずでした。しかしまぁ、勝ち点3を持ち帰れたので良しです。10番も帰って来たし、結果も出したし、良しです。良し。遠征から戻ってリカバリです。この遠征は大変だったと思います。でもまた水曜日に試合。リカバリです。

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