2023/05/22

2023年 明治安田生命J2リーグ 第17節 長崎戦

【大分 1 - 1 長崎】


煽りに煽っても観客は1万人に惜しくも届かず、試合も数的優位を活かせずに引き分け。素晴らしかった前半と、選手交代をする度にサッカーにならなくなっていく後半と、大敗から立ち直れたのかどうか微妙な試合内容。大敗からの病み上がりで息切れ、そんな試合だったでしょうか。勝ち点1ゲットだけれども、2ポイントロストの印象の方が濃い九州ダービーでござんした。


珍しくメンバーを代えました。良いチャレンジだったと思います。珍しく4-2-3-1で4バックスタート。確かこれまで町田戦の試合途中に一瞬だけあった左サイドハーフ藤本&左サイドバック高畑の併用プラン。これは観たかったやつ。デルランとペレイラでCBを務めさせて右サイドバックには上夷をチョイス。ボランチは野嶽と羽田。チャンスをもらった宇津元のワントップに、藤本・野村・町田を並べる前線。伊佐、中川、茂平、弓場はベンチスタート。佐藤丈晟もベンチ入り。5失点後の試合なので、守備で役割を明確化してしっかり守ろうね、が出来るかどうかが試される試合。チャンスをもらった選手たちは結果を出したかったろうね・・・。



急にベンチ外になってしまった高木がグロインペイン症候群と診断されて離脱。ビルドアップ改善で先発復帰した直後というタイミングでの離脱も痛いし、いつ何時、底抜けに明るいチームの雰囲気的にも離脱は激痛。キャプテン梅崎も最近試合から離れているし、シーズン序盤に比べるとキャプテンシー不足。若手が頑張れ。



対する長崎。J2屈指の戦力を誇りながらカリーレ監督の手腕が謎過ぎてよく分からないチーム。昨シーズン途中から就任も特段印象が無いカリーレ監督。どうしても「借り入れ監督」と聞き間違えてしまうので借金に追われる生活はダメです。今年は編成と戦術が噛み合って躍進するはずだったが伸び悩んでスタート。4月に連勝を達成して一気に盛り返し、月間優秀監督に選出されるまでに復旧。これが実力なのか何なのか?放り込んだ先にいるファンマがバカスカ得点していただけなんじゃないのか疑惑が大いにあって、私の中では未だにどんな戦術を標榜している監督なのか解釈できておりません。繋ぐ、ボールを大切にするサッカーやるらしいんだけれども。この試合はファンマ不在で、ワントップにはエジガルジュニオを据える4-2-3-1でミラーゲーム。ファンマだけスペイン人だけれどもブラジル人多め。右サイドバックには増山、ベンチには岡野洵も。



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はい、試合です。我が軍のフォーメーションがいつもと違ったからなのか何なのか、カリーレ監督はここ数試合の大分トリニータ対策を観ていた感じは受けるんだけど微妙な印象。GKまでにはプレスをかけず、数的同数でマンツーマンで待ち構える守備をすればトリニータの前進は止められるのですが、守備時4-4-2のブロックを形成する長崎守備陣は基本それほどプレスを掛けてくることもなく、ハメられている印象は薄かった。開始直後はボールを持てた。ただ、保持して前進するよりは過剰な安全策を選んだトリニータ。ロングボールを蹴る比率がいつもより高かく、そのボールの精度が低いこともあって宇津元が収められずに奪われるシーンも多かった。もうちょっと持てませんでした?今日なら。



これまで最初にガツッと来るチームには大体気圧されることが多かったんですけれども、この試合に関してはそれを上手く利用できていたと思います。パッションは折れず。ブラジル人達がトリニータにボールを回されると過剰にイラつくこともあって序盤から警告多発。手洗い九州ダービー。その熱くなるブラジル人とは無関係でパスミスやらを多発していた試合に入れていなかった宮城天。前半24分に2枚目の警告を受けて退場。プライベートで何かありましたか?ってくらいに試合に集中できていなかった。らしさゼロであった。ここからトリニータは数的優位を活かしてやりたい放題。特に左サイドの攻撃は素晴らしかったし、1枚残ったエジガルジュニオにはペレイラとデルランでしっかりと対応。波状攻撃に次ぐ波状攻撃でゴールをこじ開けました。



何度もチャンスメイクをしながら決め切れなかった中で、38分に野嶽の縦パスを受けた藤本がDF2枚をターンとドリブルで無効化して先制。ペナルティエリア内で足元に欲しがってます、藤本。無得点の大敗があったここ数日のうっ憤を晴らすようなスカッとするゴールでした。ここまでは良かった。もう1点取って畳みかけるくらいのゲームを終わらせる殺意が欲しかった訳ですがスコアは動かせずに前半へ。



リスク管理しながら1点が取れませんでした。むしろ相手が1枚少ない優位性が、どんどんと失われていった印象です。前半から保持少な目であったこの試合、どうも蹴り過ぎの印象で、ボールを保持してしっかり動かしながら相手を疲弊させることが出来なかった。試合が進むにつれて長崎ペースとなり、セットプレーから同点に追いつかれて五分の戦いに持ち込まれて試合終了である。残念無念の後半になってしまいました。この戦い方、もし前節のアウェイでやるなら判る。なぜにホームに帰って来てからやるのかは分からん。対策の対策で蹴るけど、それが有効打にならないならどうすんだろう。



試合の中で選手起用しつつ状況を変える能力は長崎にあったような印象。カリーレ監督の能力はここにあるのかもしれない。長崎がボールを保持して前進する良い形は前半には1回出たけれども、後半はもう我が軍が保持しなくなってグダグダになりました。交代選手、持ち味と結果出せず。サイドからの攻撃は出来ていても、長崎の長身GK波多野にクロスを直接キャッチされるシーンだらけで頭を抱えました。またもや九州ダービー、ホームで引き分け決着。大量失点で負けなかったら良い訳ではありません。勝たなきゃダメな試合でした。



連戦が終わって、上位からは離され気味。失点が多すぎますね。23得点、23失点です。町田は8失点、ヴェルディは9失点。よくぞ3位に踏みとどまれています。負け試合でまとめて大量失点しているからだろうけれども。バランスが良いのか悪いのか難しいところです。試合をどう進めるのかをピッチ上で決断するリーダーシップが必要でしょうか?これから本格的な夏が来て、走るのが辛くなるこれからの季節こそ状況見ながらゆっくり保持するのか、プレスのスイッチを入れるのかピッチ上での状況判断が必要になってきます。次世代のリーダーが若手から台頭して欲しい。7月に正念場が来るので、そこまでは上位に食らい付きたい。



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