2023/11/05

2023年 明治安田生命J2リーグ 第41節 金沢戦

【金沢 2 - 2 大分】


今シーズンのラストアウェイ。ラスタウェイ(※毎年書いていますけど自分でも意味は分からない)残念ながら昇格の可能性は無くなりました。繋げられなかった昇格への可能性。1試合を残して来年もJ2が確定。今シーズンのスローガンとは裏腹に色々と繋がらない結果となりました。金曜日に甲府が勝利して既に可能性はスレッスレの薄々状態だった訳ですが、最下位・金沢相手に対等な試合を演じてしまって引き分けにて完全終了。最後のアウェイも勝ち切れませんでした。順位表で上にいるチームは確かに強いチームばかりなので順位的には妥当性十分なのですが、前半戦終えて2位だったこともあって何か大きな失敗をしてしまったような印象になってしまうシーズンです。失敗したのは我々では無く、スタートダッシュが出来なかった静岡J1経験済み勢なんだけども。好位置に付けていただけに、もう少し逃げ切り方法が無かったのか?という点に悔いが残ります。怪我人も多く出てしまったし、エクスキューズは多分にあるんだけれども、目標を達成できなかった総括は必要です。2021年からの3シーズン、ずっと目標を下回っています。最終節が終わったら総括しましょう。


金曜日が祝日の3連休とあって前日に金沢入り。前泊です、前泊。前泊するとか記憶に無いくらいのレアケース。全国で旅行者が激増しており、移動も宿泊もし辛い事この上ないのですが、敢えて前泊して早朝に新スタジアムを観に行ってきました。ほとんどのサッカークラブを有する地方都市の観光地には行ってしまっているので、もはや遠征しても試合内容以外に興味が湧かない悲しいレベルに到達してしまうのですが、金沢には新スタジアムが建設中。試合前の時点でも金沢の降格がほぼ確定的だったので来年から利用予定の新スタジアムには、少なくとも来年は来れませんのでね、少なくとも。折角なら今のうちに観ておこうと行ってきました。早朝新スタジアムチャレンジ。









金沢駅からそこまで離れていないのに田園風景。まだ工事中なので近づけず、遠巻きに観る程度ですが雰囲気は素晴らしかった。スタンドの勾配大好きおじさんにとってはメインとバックは専用スタジアムの良さが溢れ出して止まらない感じ。2F席で十分だろうけれども3F席を求めるのは贅沢か?ゴール裏はちょっと良く分からんかったけど、アウェイ側が狭すぎるっていう噂はあるんだが確認不能。とりあえず工事中の敷地外から一周してみました。不法侵入に留意。角張った感じが良い。もうこの際残り2時間くらいで工事が完了してこっちで試合してくれないかなと思うレベル。金沢らしさを出すのであれば、ここから金箔を貼りまくって欲しいところ。新スタジアムの近くには焼き肉と寿司の食べ放題で中高生の胃を誤魔化すことが出来るすたみな太郎もあった。負けが込んできた時に選手達でバーベキューやるより、皆ですたみな太郎に行った方が良いんじゃなかろうか。今年このスタジアムが使えていたらツエーゲン金沢もシーズン中に復活していたかもしれない。すたみな太郎パワーで。素晴らしいスタジアムになりそう。新スタジアムが出来たらJ3に降格する前例は北九州にもあるし、なんでそうなるのか不思議だけれども、くれぐれもJFLに落ちるようなことにならないことを祈るばかりです。前例が不吉過ぎる。





はい、ということで最後(?)の西部緑地公園陸上競技場からお送りいたします。確か、伊佐がプロ初ゴールを決めたのを観た思い出深いスタジアムです。謎の土器ともお別れ。ツエーゲン金沢を恐怖のどん底に陥れるはずのヤサガラスも洒落にならなくなった訳で、ただの3枚目キャラに落ちぶれました。必死に仕事してたよ。涙ぐましい。人件費が減ってマスコットが3体維持できますように・・・。死ぬなよ・・・ヤサガラス・・・。ツエーゲン金沢はイベントとかも充実していて頑張ってたのにな・・・。








スタメンは前節からGKのみ変更。西川がスタメン。サブGKは新井。前節同様の保持時4-3-3、守備時4-4-2のはず。もうね、私はアンカーの保田がお気に入りなのでね、それが観れるならお金を払います。アンカーに保田がいるならそれで良い。他の並びは気にならない。ベンチには上夷が復帰。ラッキー角刈りの松尾もベンチに入りました。これでダメならもう、ダメです。諦めよう。



対する金沢。苦しいシーズンになってしまいました。この試合まで4連敗中。勝てない日々が続き、サポーターが「コーラを飲んでいる選手がいる」とクラブに通報するレベルになってしまった。長年コカ・コーラボトラーズジャパンからスポンサードを受けている我が軍からすると「お前は何を言っているんだ」レベルの通報。金沢でもおそらく同様だと思われます。だから何だ?っていう。コーラ飲んで勝てなくなるんじゃないぞ、補強した外国FWが不発だから勝てなくなるんだぞ。おそらくコーラを飲むと歯が溶けるみたいな節を信じてしまう人なんだろうか。この辺りは人によって許せるレベルが違うので難しい。例えばトリニータの選手がコーラを飲んでいたら通報するか?私は通報しない・・・かな・・・。どこにこのラインがあるのか。もし練習が終わった後に選手がいいちこを飲んでいたら通報するか?20度のいいちこなら通報しない・・・・かな・・・・25度ならどうだろう・・・・二階堂なら・・・微妙なラインになってきた。黒霧島飲んでたら通報する。芋はダメだろ、芋は。麦ならまだしも。私のラインはそこだ。っていうか飲んでる訳ないだろ!そう、飲んでる訳がない、「それが当たり前だろ」みたいなラインなのだろうね、通報した人にとっては。俺の黒霧島がコーラ。やっぱりコーラは問題ないのでは?そもそもコーラ配色のユニフォームじゃないか。おふざけはここまでにして、そんなコーラ色の金沢はオーソドックスな4-4-2を変わりなく運用中。前半はそこまでマンツーマンっぽくなかった印象なんだけれども、フォーメーションにギャップがあったからだろうか?金沢の守備はスペースを埋めてブロックを作る意識の方が高かったような印象。






集合写真で伊佐が先発なら何かしらの咆哮があるんですが、ベンチに回った伊佐の代わりに最若手保田が何か叫んでました。それを聞いて笑顔になる弓場先輩。毎試合何を叫んでるんだろう。



4-4-2に対しては相手のツートップの間に保田が立つので好きなのです。最終ラインのボール回しからパスコースは消されがち。しかし、その狭い所にパスが通って、保田が受けてターンして前進し始めた時のワクワク感。この日はそれだけを観に行った。今の私にはそれだけが心の拠り所。そんな保田が遂にゴールまで奪い始めた。シュートが枠に飛び始めたのだ。成長のスピードが素晴らしい。先制は保田のミドルシュートでした。割とゴールまで距離があったのでシュートとゴールが意外過ぎて得点後しか写真が撮れてない。わちゃわちゃのみです。良いぞ保田。頑張れ保田。




金沢の守備ブロックの外から放たれた素晴らしい先制点でした。試合展開として先制して楽になるはずなんだけれども、試合開始時から金沢が狙っているカウンターは機能していて、シュートまで持ち込まれるシーンが多かった。先制してからはバランスは取れていたと思うのだけれども、失点は保田に入ったボールが右サイドに展開されるんだけど、誰も反応できずにスローインになったシーンから。そのスローインからサイドを深くえぐられて折り返しのこぼれ球を決められてしまう。何度見返しても不思議な気持ちになれます。前半のうちに追いつかれてしまう。8月からホームで得点がなかった金沢攻撃陣に失点を許したらしい。




それでも攻撃に針を振り切ったメンバー構成ですんでね、すぐに突き放せました。この得点のビルドアップは何度見ても気持ち良い。GK西川から保田を経由して真ん中に供給されたパスを渡邉新太が左サイドに展開する。藤本がドリブルで前進して追い抜いた高畑に出す、高畑のクロスが相手に引っかかって金沢のクリアがこぼれ球となる。そこに渡邉新太が走り込んでシュート&ゴール、という一連の攻撃。西川から保田、保田からスペースに出すパス、そこが良い。そこが良かった。渡邉新太と長沢がスイッチする感じも良い。前半をリードで折り返せた。



下平監督からカウンターに気を付けるように、って指示が出ていますけれども、得失点差を追っているのでリードしてからも攻めました。それ故にカウンターを受けてしまって失点し、追いつかれてしまった。見事なインターセプトからのカウンター被弾。柳下監督の後半開始時に3枚交代が当たった形。しかしですね、勝利+得失点差を埋める必要があるから前がかりになるのは仕方ないよな、と試合が終わるまでは思ってました。試合後の渡邉新太のコメントを読むと、そこまで攻撃に重点を置いていた訳でもなさそうだったので????という気持ちに。あのメンバーで得点を重ねて勝利して、少しでもプレーオフ進出の可能性を追っていると思いきや、そうでもなかったのかもしれない、結果3点目は奪えず終了となりました。引き分け決着。金沢は勝ち点1を加えるも最下位が確定。



長い間1つのクラブを応援し続けると、良い時もあれば悪い時もあります。リーグ戦で優勝できるクラブは1つだけで残りのクラブは全て優勝出来ない訳で、応援しているほとんどの時期は悪い時だらけ。クラブの成長と共に順位の印象は変わっていく。しかし、いつかは良い時が来る。それを信じて応援を続ける人が多ければ多い程その「いつか」はやって来やすい。J3降格で応援する人は減る。普通なら増える要素は無い。でも金沢は幸か不幸か新スタジアムと言う強力な武器がある。活路はありそう。金沢は次節もホーム。監督交代をせずに進めて来た金沢。来年の体制がどうなるのか予想は難しい。継続もあるか?無いかな?どっちもありそうで分からない。監督人事がどうなるのかはトリニータも同じ。正解が出るのは1年後とも限らない。強化部の選択や如何に。以上、2023年のアウェイ観戦記でした。最終節はホーム。いずれにしても勝利で飾りたいところ。来年に繋ぐ、最後の試合。繋がるもの、繋ぐべきものが表現できるか。



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