2018/08/19

2018年 明治安田生命J2リーグ 第29節 東京V戦

【東京V 0 - 0 大分】



両者譲らず。味の素スタジアムに乗り込んでの第29節。肉の節。が、両軍共に肉を切らせて骨を断つことが出来ず、致命傷にならない程度の殴り合いで事済みました。ただそれはそれは美しい殴り合いではありました。勝ち点1をお持ち帰り。



関東はここ数日、突然涼しくなっており夏の終わりを予感させる気候で絶好のサッカー観戦日和に。お盆に戻った先祖の霊と一緒に前半戦で失った勝ち点も戻って来ないでしょうか?



どのスタジアムに行ってもピチピチの若人が水遊びしてんのな。





スタメンは1名だけ変更が発生。


J2界隈におけるJ1への引き抜き工作が跋扈する移籍市場で急転直下、我が軍にも魔の手が伸びて来てしまった。かと思いきや主将が讃岐に期限付きという、試合に出たい選手の欲求を上手く利用して移籍を実現させてしまう讃岐の強化部門のJ2からJ2への移籍オファーであった模様。これにより今シーズンは中々試合に絡めていなかった主将、力じゃない方の竹内が、100%じゃない方のアキラが旅立ってしまった。人事発令としては馬場が新主将に抜擢。そしてスタメンも同時に勝ち取る。前節で3試合連続ゴール中の三平はやはり怪我だったのかベンチ外。それ以外のメンバーは前節の通り。







初めての主将としてのお仕事をこなすキャプテン馬場。ジャイアント馬場と見間違う字面な。



試合開始前にゴール裏の人員が移動していたので何事かあった模様。どうも選手からのリクエストだとか?たしか味の素スタジアムでは屋根の反響を利用するために中段くらいの位置取りだったと思うんだけど、選手に言われたらそりゃね、燃えるよね。動くよね。私はビール飲みながら観戦していたので冷徹な程に動きませんでしたけれども。



味の素スタジアムではピチピチギャルがビールの売り子をやっているのでつい出来心で・・・買ってしまいました・・・。黄金に輝いて美しい・・・・。泡も良い感じ。泡パです、泡パ。泡パーティー。パリピになりたい。



動き出した時は遂にゴール裏も可変フォーメーションシステムでも取り入れたのかと困惑しましたが、前面に位置取りをしてセッティング完了。



対する「じゃない方」の東京。今日は夏休み効果なのか、例年は味気ない味の素スタジアムに客足が戻り、久々に若干の味のあるスタジアムになっていました。怪しいと思って調べてみたら練馬区サンクスマッチということで練馬区在住の18歳以下と65歳以上を無料招待。これで練馬区民72万人が殺到して・・・・・9千人を超える観客が集まったのだ。うむ、辛い。サポーターの皆さんも毎年創意工夫をしながら頑張っているのに、無料招待でも1万人を越えられない。我が軍は先週無料ではないのに1万人超えましたから!大分市と別府市の人口を足しても練馬区民の方が10万人くらい多いのに、「じゃない方」からの脱却はならず。苦労は続いている模様。我が軍と同じでJ1に昇格してイニエスタチャンスを頼りにするしかなさげ。そのためにも今日はお互いに負けられない試合だったのです。



試合はスマートな熱さというか、肉弾戦というよりも頭脳戦に近い戦いに。まずは試合開始直後、ヴェルディが3バックか4バックか程度の確認はしたい程度の戦術おじさんなのですが、トリニータがボールを保持して攻めていると3-5-2の形で守り始めやがってですね、完全なるミラーゲーム状態になっていました。ミラーゲームを苦手とする我が軍の特徴を突くロティーナ監督。しかし、試合開始から30分まではトリニータがポゼッションし、主導権を握れていました。









お互いに攻守のバランスを崩すことなく攻めて守ってを繰り返し、ポゼッションこそ究極の攻撃、ポゼッションこそ至高の守備という美味しんぼ的な、素人の私にはよく分からない深すぎる戦術合戦が繰り広げられてしまいました。両サイドのスペースを両軍が5バック状態になって消してしまっているので、真ん中からの強行突破でもしない限り決定機は作れなさげ。逆サイドに振っても根気よくスライドしてスペースを埋める両軍。そして何よりも、ゴールを守る因縁の二人。高木と上福元が主役になる情念が巡るストーリー。



大学生の頃から特別指定選手として大分トリニータで育成され続けた永遠の第2GKだった上福元は5年以上の下積み生活を経て昨年遂にスタメンに定着。シーズン終了と共にヴェルディに移籍してしまった。ビルドアップに積極的に関われる特性が必要とされるポゼッション志向のGKとして、都会に戻りたい若者心理を上手く利用して移籍を実現させてしまうヴェルディ強化部門のJ2からJ2への移籍オファーに心動いてしまう。田舎が悪い。そんな上福元と大学時代からライバル関係にあった高木。上福元が居なくなったから主力になった訳ではないことを証明する試合にすべく、いつもに増して気合と集中力の高さが伺えるパフォーマンスを発揮。二人のGKが大活躍してしまえばおのずとスコアレスドローになる訳です。二人とも素晴らしいパフォーマンスであったと言わざるを得ません。



ミドルシュートの精度とセットプレー。これがもう一段階レベルアップ出来れば困った時にも勝ち点を多く拾える。今日は執拗にショートコーナーを使っていましたので、色々と創意工夫は感じます。あと少し。引いた相手から得点を奪うのは一筋縄ではいきませんが、3ボランチ体制となってからカウンターに対する素早い守備がすこぶる機能しているので、負ける可能性が低くなったからこその今日の引き分けだと感じます。夏が終わり、最後の直線で上位に食らいついて行けるように少しでも勝ち点を稼ぎましょう。



両軍共に泥臭さというか、ずる賢さというか、汚いことをやってでも勝ちきるくらいの根性を丸出しにするタイプの人員が居ないので、ついつい美しい戦いになってしまう。そういう意味ではヴェルディには比嘉さんがいるけれどもメインスタンド要員となっていて残念。比嘉さんが観たかった。



選手やスタッフ、サポーターも皆勝ちたい気持ちが強く伝わった試合でした。移籍ウィンドーも閉じたし、後はもう本当にピッチの上で結果を残すだけ、という集中できる環境が整ったと思います。ここ10年来で一番幸せかもしれない。ビールも美味しかったし。次節はJ1に主力を奪われまくったけれども、外国人FW頼みで何とかしようとしている徳島をホームに迎えての一戦。ピーターウタカが大銀ドーム襲来。多くの観客に集まって欲しい。もう一度「万」を超えよう、「万」を。




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