【大分 0 - 0 讃岐】
負けなかったけれども、負けなかったけれどもさ、もっと攻撃面で何かやれたんじゃないかなっていう消化不良感の残る試合となりました。勝ちたかった讃岐戦は残念ながらスコアレスドローとなりました。
前節の試合中に負傷交代した三平がお休みとなった今節。FWのスタメンを勝ち取ったのは伊佐と後藤でした。ベンチにはFWに高松、エヴァンドロ、荒田と3枚投入。MFなんか一人もベンチ入りしていない状況で、讃岐の守備が堅いことは承知の上なので、攻撃面での策を次から次へと繰り出すんだろうか、なんて考えていましたけれどもさ。
思い起こせば開幕戦で何がやりたいんだか全く分からない試合を展開して、今シーズンの前途多難な印象を披露した我がトリニータ。その開幕戦の相手が讃岐だった訳ですが、あの讃岐戦が悪かったから今日勝てば何かが変わるような、本当にただの逆恨みでしかないような感情も行き場を失いました。
讃岐は確かに堅いブロックで守備から入るチーム戦術ではありますが、試合の入り方はアグレッシブでした。ドン引き一辺倒ではなく、隙を狙う感じが強く、あわよくば的な攻撃ではありますが狙いは明確。現在トータルで28失点の讃岐、これはJ2で3番目に失点が少ない成績。ちなみに一番失点が少ないのは長崎で、次が大宮。その次が讃岐ですから堅いったらありゃしない。爺さんの入れ歯を破壊する煎餅のごとく堅い。余談ですがわが軍の失点は41。柔らかいですね。お子様向けのお菓子レベルの安心さがあります。
そんな讃岐の守備をこじ開ける方法がですね、今節の見どころの一つだったと思うのです。しかし前半の後藤と伊佐の両FWがほとんど決定的なシーンを作れず。これに対して後半始めから珍しく柳田監督が後藤を下げてエヴァンドロを投入するという珍しいアグレッシブさを出したのです。しかし、10番の雰囲気しかないエヴァンドロを活かした攻撃は1回だけあったかな、というレベルでしかありませんでした。
次のゴールこじ開け策は安川投入。伊佐を下げ、安川を左サイドに投入し、エヴァンドロと為田の2トップに。この安川からのクロスでチャンスが生まれたのも1回ありました。柳田監督が策を練っていたのは分かりましたが、ほぼ実は結びませんでした。準備していたのはここまでだった様子で、最後は交代枠を残してのドロー決着となりました。
ロスタイムに決勝弾を食らって負けるよりは精神衛生的には良いのですが、今日は勝ちに行く姿勢を出しても良かったんじゃないかなと思いましたが。むしろ前節の岡山戦だったのならば1点持ち帰るためにこれでも良いと思うのです。今日はホームですし、次節栃木との決戦ですし、勝っておきたかったし、次につなげる何かも欲しかった。讃岐は確かに守備が堅いのですが、得点がJ2で最も少ないという両極端なチームなので、讃岐の攻撃力を怖がらずに選手を信じてもう1策、もう1枠の交代をしても良かったんじゃないでしょうか。次節が栃木戦でその栃木が今日引き分けで勝ち点を得ていたからこそ、置きに行ったような試合の締め方だったのかもしれませんが。でもやっぱりホームですからね。今日は攻めて欲しかった。
結果的には順位が一つ上の水戸との差が1詰まっただけの35節でした。最下位栃木との差は僅かに1で敵地に乗り込むことになりました。負ければ順位が入れ替わる直接対決。勝てば勝ち点4差をつけられる。栃木は勝ちにくるでしょう。引いて守って、なんて言ってられないので上手く栃木を引き出すことができれば良いのですが。でも大体そんなこと言ってると負けるので、ぶっ潰すくらいの心意気で戦わなければいかんのです。そんな意気込みのあるプレーを見せて欲しい。次節栃木戦、楽しみです。
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