2019/11/10

2019年 明治安田生命J1リーグ 第31節 G大阪戦

【大分 2 - 1 G大阪】


勝ててしまった!成長している!前半戦アウェイで対戦した時と、まるで様変わりしているガンバ大阪を迎えての31節。DAZN生観戦しました。優勝争いやACL圏内の可能性も無ければ降格の可能性もなくなった中位大分トリニータにとって、来期に繋げるための終盤戦。我が軍は勝ち点50、1桁順位に目標を上方修正。残留を確定させるため前がかりで襲い掛かってくるガンバと対峙という構図。


見て下さい、この豪華な布陣。ファンウィジョ、食野が海外へ移籍、田中達也は半年で大分に引き抜かれるという編成が安定しなかった夏までのガンバ。ホームパナソニックスタジアムで大分トリニータ相手に前半完全に自陣に引きこもるという、攻撃のガンバとしては前代未聞の戦術に打って出た宮本恒靖監督。あの時、マスコミにも前半を無駄にしたと突っ込まれたりしていたけれども、個人的には宮本監督は信じられる人という評価で、冷静に自チームを分析できていた印象。レジェンド監督ですから、フロントも最大限の支援でチームを立て直し。広島からパトリック、海外からの出戻りで宇佐美と井手口、更にはスサエタというスペイン人も獲得。遠藤をアンカーに配置した3-5-2で札幌、湘南を虐殺して川崎と引き分けるレベルのチームに変貌。この編成でシーズンスタート出来ていたら優勝争いしていたのではないか。それくらいの戦力。


対する我が軍。U-22日本代表に選ばれた岩田智輝とA代表に選ばれたオナイウ阿道の両者が先発。11人のうち、2人が日本代表です!大分トリニータは代表選手を輩出するビッググラブです!オナイウ阿道はワントップで、三平と小塚がシャドーの、ボランチは小林、長谷川の組み合わせ。前節の試合終了間際にどこか痛そうにしていた伊佐はベンチ外に。


前回対戦では引きこもったガンバですが、この試合は前からプレッシャーかけてくると予想していました。むしろこの試合で前半引きこもられたら宮本監督が策士過ぎて怖くなるレベル。前から奪いにくる形でスタートした試合はガンバの前線の質の高さを見せつけられるような展開に。特に宇佐美とアデミウソンは脅威。矢島と井手口が絡みながら両サイドは小野瀬と藤春がいて、アンカーの遠藤からパスが共有されるチームが弱い訳がない!守備の人数が揃っていても先制点を献上してしまう。この試合も早々に複数失点するんじゃないかと思える程ピンチの連続で、生まれ変わったガンバの攻撃陣に圧倒された印象。宇佐美のゴール、トラップが凄すぎる。ただ、徐々にボールを保持することが出来るようになったトリニータはセットプレーから一瞬の隙を突き、U-22日本代表岩田智輝がクロス、ピンポイントで三平が合わせたシュートはGK東口の股の間をすり抜けて同点ゴール。盗み取ったような同点弾で前半のうちに追いつけたことが大きかった。ガンバの守備陣は完全に気を抜いた。岩田智輝の集中力が秀逸であった。


お互いに決定機を作り出すも決め切れなかった後半、CKのボールを競り合ったA代表オナイウ阿道のこぼれ球をU-22日本代表岩田智輝が押し込んで逆転。今シーズンもなかなかセットプレーから得点が出来ませんでしたが、ここにきて結実。このリードを守り切っての勝ち点3を積み上げて、総勝ち点46となり完全にシーズン当初の目標を達成。上方修正の目標まで、残り4点。


同点弾を決めた三平さん、夏以降絶好調。J1でも違いを生み出せている。特に今日は決定機を演出しまくり、その決定機を小塚が外してしまうという一連の流れが惜し過ぎた。残念ながらマンオブザマッチは1G1Aの岩田智輝に掻っ攫われたため、インタビューはまたもおあずけ。地上波で三平のインタビューが流れる日も近い、近づいている。


ガンバにホームで勝利したのはもう何年前ですかね、15年振りですか?生まれた子が「お前高校どうすんだ」って言われるまで育つくらいの長期間ですよ。13年のときはガンバがJ2にいてすれ違い生活もあり、実感がわかないレベルの久々さ加減。今日は田中達也記念日にしてあげたかったけれども、実戦では気負い過ぎたか対峙する小野瀬に完封されてしまった印象。相手のプレスをはがして、小塚や田中達也へボールを供給する形が良く出せていたので、後は個の部分で決定的な仕事が出来ればもっと上に、上に行けるのではないか。残り3試合、上方修正の目標をも上回れるように。精進です、精進。伸びしろですね。



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