2021/06/24

2021年 明治安田生命J1リーグ 第19節 鹿島戦

【大分 0 - 0 鹿島】


連戦です。水曜日にホームで鹿島を迎え撃つ大分トリニータ。前節札幌戦では戦術も球際でも完敗。巻き返しを図りたかった中断明けとしては最低の再開だっただけに、心配しかない水曜日でしたんでね、食べたくもないカツカレーを食べました。

 

今シーズンは連戦も多く、選手をとっかえひっかえせざるを得なかったとは思いますが、もう少し我慢しても良かったんじゃないかという想いも込めて、ゲン担ぎも再開。もう連敗できませんのでね、ヒレカツカレーほうれん草トッピングですよ。私、カレーにチーズとかは邪道だと考えていまして、過剰なトッピングは慎むべきという思想を持ちつつ、バランスよく野菜も取りたい面倒なタイプなんです。でもジャガイモは溶けるほど煮込むべきという信念もあって、なるべくシンプルに緑化したい。戦術も一緒。シンプルで良いのです。


連戦の中でメンバーが入れ替わるスタメン。ワントップに長沢を据え、戦う潤滑油・町田と渡邉新太の熱いツーシャドー。右に井上健太、左に香川、ボランチは久々復帰となった長谷川と小林裕紀のコンビ。最終ラインは兄弟対決三竿、エンリケ、坂、GKポープという陣容。連戦だからと確証を持てなかった下田北斗は離脱してるんじゃなかろうか、これ。連戦だから控えたとかいう状態では無かった。伊佐は久々のベンチ入り。


対する鹿島。ザーゴ監督が解任されて相馬監督がコーチから昇格。J2時代に町田ゼルビアの監督として戦ったあの癖の強い圧縮方式が鮮明に思い出される。守備時にラインを縦横zipで圧縮。攻撃時に解凍する可逆圧縮方式の縦横ハイプレス戦術。個の力がある鹿島ではまだ縦の圧縮しかしていないような雰囲気ではあるけれども、指揮する期間と比例してどんどん圧縮率が高まっていく傾向にあるので鹿島の戦術変化は楽しみ。こちらも連戦とあってメンバーは入れ替え気味。オリンピック代表に選ばれた上田綺世が不在。エースエヴェラウドがリーグ戦では無得点と大スランプ中らしい。


そのエヴェラウドのテンションを上げるためなのか期間限定ユニフォームを着用。黄ばんだな鹿島。カレーでもこぼしたか。テクニカルディレクターのジーコ魂、ブラジル代表セレソンのユニフォームなのか、クラブ・リレーションズ・オフィサーの中田浩二魂、帝京高校のユニフォームだったのかは不明。ブラジル人たちのテンションを上げる効果はあったかもしれないが、エヴェラウドの調子は戻らず。今日も決定機をQBKして途中交代。本当に調子が悪いっぽくて助かってしまった。



序盤から激しい潰し合いになった試合展開。前半途中に坂を負傷で欠き、刀根を緊急投入するアクシデントがあった中で強度の高い鹿島のプレスを剥がし、前線へのハイボール供給と、セカンドボールの奪い合の様相に。構図がシンプル。ほうれん草トッピングのみ。最初必ず畳み掛けるかのように襲い掛かるのが当たり前の鹿島の試合の入り方を慌てず、すんなり受け止められたのは大きかった。個で分があると思われた鹿島でしたが、我が軍、戦えていました。戦う潤滑油・町田の熱が伝播するように全員に燃え移っている印象。鹿島に負けない激しさがあった。数字の上ではほとんどシュートチャンスが生まれなかったけれども、面白い前半でした。その中で右サイドの井上健太の動きが良く、ようやくカチッとハマった感じ。もう少しだけクロスの精度が高ければ言うこと無し。一皮剥け始めたので使い続けて欲しい。我慢が大事。トッピングはほうれん草くらいにしとくべき。


後半も潰し合いが続き、両軍無得点に終わった試合となりました。鹿島のプレスを回避し、裏を取るロングボールが鹿島のプレスを緩め、最終ラインで安全にボールを保持できる時間を増やせたことは良いポイントでした。が、スピードより高さに特長ある長沢を据えたことで裏を取れそうで取れない、長沢めがけて正確なクロスも上げられないという攻撃面でのチグハグさは改善できなかった。惜しいところまでは来ているけれども決定打を繰り出せなかったのは残念なポイント。前半から途中出場となった刀根は圧巻のパフォーマンス。コーナーキックのヘディングがゴールに絡んでいたらMVP間違いなしの大活躍。食い付いて潰すエンリケが1度だけ交わされた後半の守備の対応、1対1を潰し切ったプレーは最高だった。この試合の守備陣は素晴らしかった。攻撃面では結果が出なかったものの、刀根のプレーに象徴されるように一人のミスを全員でカバーするような場面が非常に多く、一致団結したチームであると再確認できた試合となりました。やっぱり良いチームなんですよ、応援したい。


うるせぇぞOptaめ、同じデータでも良い感じで書きやがれ。確かに得点が取れず、シュートシーンは少なかったけれども抜けてれば即ゴールみたいな場面があったのも確かなので今日準備して来た戦術はハマったと思います。長谷川のロングパスでひっくり返すという意図が明確で良かった。長谷川も久々でコンディションもまだ万全ではなさそうだったけれども戻ってきてくれたことは大きい。ボランチ不足でしたからね。相馬監督も戦術的噛み合わせは織り込み済みだったようで、それを分かっていて敢えて「自分たちのサッカー」を貫いた印象。得点は生まれなかったものの、癖の強い指揮官同士が考えて戦ったのに、結果肉弾戦になるという非常に興味深い試合になった印象です。高い強度の試合が観れるJ1に残りたい。改めてそう思いました。良いゲームを作れはしたものの、坂が怪我で離脱となると益々台所事情が苦しくなるので不安は増大。カツカレー食べ続けて応援するしかないのだろうか。勝ち点1と体脂肪を積み上げて、少しでも残留の可能性を高められるように継続。継続が大事。



2 件のコメント:

  1. 乙亀様です。
    結構、至る所で酷評されているみたいですが、我が軍としては前節の反省に立ち、現有戦力で一番勝利の確率を高めた試合を遂行したと思います。坂くんの前半早々の離脱も考えると勝利に近いドローだと考えます。長澤さんのところに七月になって関西からの使者が帰還してくれたら今日みたいな試合を裏取り一発で勝ち点3を稼げるようになるはず。それまでは辛抱しましょう。それにしてもエヴェラウドさん、どうしてしまったのか?QBKは鹿島の伝統なのでしょうか??

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    1. 不撓不屈様

      コメントありがとうございます。非常に楽しく試合を観たのですが、本当に酷評が多く、この数年の戦術的サッカーのせいで変態に調教されてしまった感が出てしまいました。エヴェラウドさんは研究されて苦しんでいるのだと推測します。気分転換に引き取ってあげたいくらいですね。調子が上がるまで辛抱、我慢です。



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