2025/11/03

2025年 明治安田J2リーグ 第35節 山形戦

【大分 2 - 1 山形】


終幕の11月。お得意様の熊本を倒した後、逆にお得意様になってしまっている山形を迎えての一戦。今年も山の神に勝ち点を捧げ終えました。アシタカの気持ちよね、鎮まり給え山の神よってね。相性で片付けて良い話ではないのだけれども、「山形戦だし」という感情は正直ある。山形戦が残っていたからこそ、前節の熊本戦の勝利が大きな意味を持っていたのである。終えました。もう生贄は捧げ終わりました。今年も勝てなかった。ただ、この試合は変化を感じる試合ではあった。パスワークにおけるスペースの活かし方が変わった印象がある。

スタメンは前節試合途中で交代した選手がベンチ外となって、ペレイラも榊原もついでに伊佐も不在となった。その代わりに野村がスタメンに復帰。ワントップは鮎川が務めた。ペレイラの代わりは戸根。プロレスラー体形の戸根。新日より全日にいそうな戸根。戸根に関してはヘディングではなくヘッドバッドと呼ぶ方がしっくりくる。繰り上がりでベンチに入った宮川、松尾など久々の面子の中に咆哮要員こと吉田真那斗が戻ってきたことはプラス要素。3人抜けて1人戻りました。野村、池田、野嶽は流動性があるので誰がどこで何をやっても何とかなります。野嶽家は兄弟対決。

対する山形。4-3-3で運用中。昨年はシーズン終盤に急激に盛り返してプレーオフにまで達したものの、今年は序盤に失速するのは毎年のことながら、シーズン終盤でも調子は上がりません。メンバーもいる、途中で就任した横内監督も悪くない人選、だのに結果はついてこない。J2分からん。唯一足りなかった専用スタジアムも遂に10月に着工。しかし、スポンサーの1社、社外取締役が急転直下の退任と50億円分の支援を白紙にするというニュースの方が気になって仕方がない。スタメンよりもそっちを追いかけたい気持ち。ジャーナリズム魂。あれ、何なんだろうね?どういうことなんだろう?事業計画が追いつかなくなるのでめちゃくちゃ気になりますよね、あれ。スタジアム、屋根を削るしかないな。費用削減だ。今年、現地に行って山形のサポーターに感じた雨や寒さに異常な慣れがあるので大丈夫だ。新スタにも屋根なんか要らん。毎年増設していけばいいさ。建てちゃえ山形。

試合は先制されてしまったので評価は難しいところではあるんだけれども、それでも保持に関して意識の変化を感じた。プロレスラー戸根の存在も大きかったかもしれないけれども、パスをどこにどう出して前進するのか、という点において縦へ、特に誰もいないスペースへのパスが増えた。中盤に「え?」と思うようなパスが増えませんでしたか?誰に出してるんだ?みたいなパス。受け手が戻りながらギリギリで受けて戻して、を繰り返すような動き。選手の足元に出すばっかりじゃなくなった。これによって山形のプレスを意図的に引き出して相手を動かしていく。保持しての前進、遅攻の改善。セットプレーから2失点してしまった前半、山形にシュート3本を打たれて、枠内も3本、2失点。効率よく得点を奪われてしまったのだけれども、それでも保持に関しては良い感じであった。山形のプレスは「切り替わる瞬間」をピンポイントで狙っていたこともあり、徐々に無効化していくことが出来ていた。セットプレーで2失点したら意味が無いんだけどさ、セカンドボールも取れていたし、内容自体は良かった。残念なのは進んだ先のクロスよ、土曜日にルヴァンカップ決勝を観たこともあってだな、J1最高峰との差を感じざるを得なかった。

クロス以外は良かった我が軍。早いうちに1点を返したことで後半には希望が生まれた。左サイドのFK、三竿の蹴ったボールはプロレスラー戸根のヘッドバッドが当たったか、当たっていないか、微妙な感じだったけど、戸根の得点となりました。球への頭突きは合法です。

結果を出した戸根。後半にはチームに勢いが出て、期待感ある匂いはしたのだけれども、シュートシーンにまで持ち込めない。山形も粘り強く守るし、リードがある状態だったので上手く逃げられてしまった感じではある。交代選手は多く入ったけれども、試合をひっくり返すほどの活躍は無し。惜しい。最後の質が足りない。クロスが何度頭を超えて逆サイドに転がって行ったろうか。このいつまで経っても上達しないクロスの質と先に2失点が反省点です。もっと決定機を作れないと厳しいんだけれども、残りも3試合ですし、劇的な改善をする時間は無いのでしっかり守りましょう。もはや来季の契約もある程度進むだろうし、もはや出場しない選手も出てくるだろうと思われます。しっかり守る、それが出来れば残留は確定できるはず。しこたま守る。セットプレーでワンチャンス、ひとまずそれでいいと思います。シーズンの総括的には良くないけど、それはこのシーズンが終わってからです。

山形に警告が4枚、シュート数も少なく抑えられてはいたけれども2失点。対して大分側も7本とシュート数が少ない。1得点が観れたことは良かったけれども、全般的に低調な試合となってしまいました。

熊本と山口の直接対決は、何となく予想した通り山口が勝った。熊本とは3差に迫った。まだ8差あるけれども、3連勝と3連敗で余裕でひっくり返される可能性は残る。残り3試合。次節はグレイソンが戻る。開幕戦以来の対決となる札幌戦。しっかりと、負けない戦いを。塩試合を。


0 件のコメント:

コメントを投稿