2019/08/25

2019年 明治安田生命J1リーグ 第24節 広島戦

【広島 0 - 0 大分】



アウェイでの試合ですがDAZN観戦でした。いやー、好調広島を相手に勝てるイメージがなかなか思い浮かばなかった一週間を過ごしましたが見事に、見事に勝ち点1を持って帰るという偉業を成し遂げてくれました。光り輝く黄金の勝ち点1ですよ、これは。前節首位の東京をもねじ伏せた広島、大分のゴールは割れず。


今週も引き続きOJTです。試合現場の中で早く慣れて下さい作戦続行中。右サイドの田中達也、ボランチの小林裕紀、シャドーに嶋田慎太郎と新戦力を優先的にスタメンに選択。ティティパンは累積警告により地元で営業。今日はとにかく守備陣が素晴らしかった。


対する広島、FC東京をねじ伏せたスタメンを維持。J2オールスターズ井林、渡がベンチという選手層。ドウグラスもそうだし、結構J2で結果を残した選手が多い。


城福広島はホームでの対戦時、前から奪いに来なかったのでどちらかと言えば堅い試合になるんだろうなと思っていましたが、予想よりは前からプレスをかけて奪おうとする時間帯が長く、このところの大分対策として明確になりつつあるメリハリのある攻撃的守備を実践していたと思います。プレス賭ける時は連動して奪い切る、剥がされそうなら下がるという大分対策。全般的にはそれでもやっぱり堅い試合ではありました。昭和電工ドームでの試合はホームで勝ちたい大分が前がかりになりましたが、広島のホームでは当然逆の現象が起きて、広島が前がかりになる時間帯が必ず来るため、そこを勝負どころとして剥がし、運び、決めて刺す、が出来れば勝ち点3を持ち帰れるという意識が多分にあったと思います。


この作戦を実行するのに必要なのは、まず我慢。先制されないこと。広島が前がかりになるまで焦れずに待てる状況を作ることでしたが、守備陣が本当によく身体を張って守り続けたと思います。前半立て続けにビックチャンスを作られて暗雲が立ち込めまくりましたが何とか守備陣奮闘。来いよ、広島、前がかりになーれ。


風車の理論です。アントニオ猪木の風車の理論。風が強ければ強いほど風車もよく回る。 転じて、相手の力を限界以上に引き出した上で、自分がさらにその上の力を出して相手を倒すことで、自分だけでなく相手も輝かせるという理論。対戦相手のプレスが鋭くなればなるほど、そのプレスをどこかで1枚剥がせばビックチャンス到来。バランスを崩さない広島の手堅い試合運びを少しだけ、揺り動かしたい。今日の狙いはそこだったはず。


試合が動き始めたのを感じてか、動かすために三平を入れたのかは定かではないものの、この交代カードを切った後半65分過ぎ辺りから徐々にオープンな展開に。ここから前がかりになる広島の裏を取って刺したかったんだけれども、結局のところ広島が前線に人を割いてまではバランスを崩さなかった。城福監督の3枚の選手交代も綻びが出る前に未然に切っていた印象もあり、本当に手堅いチーム、手堅い試合運びだった。J1の中では潤沢ではない資金の中で、上位争いをするだけの編成、選手の育成面では突出した結果を残し続けている点は本当に模範的。地方クラブのお手本ですよね、本当に。


終わってみればシュート22本の広島に対して、シュート3本で終わってしまったトリニータ。ガードの上からガンガン殴られましたが決定打は許さず。広島の精度の低さに助けられた部分もありましたが、守備陣がとにかく我慢できていたことは称賛されるべき内容でした。あれで何かの間違いでも良いので1点取れていたらミッションコンプリートでした。


ただ、攻撃面での課題があるのも事実。鹿島戦に引き続き得点が取れませんでした。個人的には藤本が抜けた穴よりも、怪我人の影響の方が大きいと考えています。小林成豪、伊佐と攻撃的な人員が戦列を離れているので交代カード的に作戦の幅が狭まっている。早く戻って来て欲しいところ。


今日の戦い方はこれからシーズン終盤にかけて、勝ち点を積む戦い方としてベースになるような気がしました。勝ち点貯金がある我が軍として、ホームでもアウェイでも「勝たなければならない」クラブが増えてくるため、必ずどこかで前がかりになってくるはず。そのために我慢する試合運びを継続することが重要です。残留争いをしているクラブ、優勝争いをしているクラブ、勝ちたがっている相手が前がかりになったところを上手くいなして勝ち点を得る。焦れずに戦える貯金があることが大きい後半戦です。そういう意味で今後、今日の戦い方、今日得た勝ち点1はただの勝ち点1ではなく、磨けば黄金色に輝き始める勝ち点1になるかもしれません。残り10試合、勝ち点10を得るために、焦れずに我慢して冷徹に戦えるか。もう少し涼しくなって、怪我から選手達が回復して戻ってくればもう少し上を目指す戦い方も出来るやもしれぬ。次節の松本戦。松本は勝つために何をしてくるのか。貯金の余裕を活かしてジワジワ戦いたい。


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