2012年 J2 第36節 町田戦

【町田 １ － ３ 大分】


台風１７号が日本列島をなぞるように直撃したこの日、他の試合会場では中止になったりしている中で問題なく開催された町田戦。行って来ました野津田に。「のつだ」ではなく「のづた」だということを今日初めて知って衝撃を受けた。ここ数年ずっと「のつだ」だと思ってた。個人的にはこれが今日一番の衝撃でした。


今年からJリーグに昇格した町田とあって、スタジアムに行くのは初。行ったことのないスタジアムには行ってみたくなるものです。しかしですね、今日はアウェイ側の座席が満席近くになるくらいのトリニータのサポーターが駆けつけました。この人達、アホだと思うのです。いい大人が、正常な判断をするのであれば今日は家にいるべきであって、まして大分から来ましたみたいな人も見かけるにですよ、どんだけトリニータのこと好きなんだっていう話ですよ。逆に言うとそれだけ今日の試合は重要だった。今日負けると本当に危うい。最下位ゼルビアにはどうしても勝たねばならないし、勝たせなきゃならない。誰もがそう感じていたから台風でも駆けつけたかったんだろう。俺も、一緒に行った友達もアホだ。アホばっかりだ。


そんなゼルビア側のアホも含めて2900名程度集まった今日の野津田、町田市立陸上競技場には鶴川駅からのバスで移動して到着。秘境野津田と言われる所以であるハイキングコースは雨を恐れて避けました。以下、スタジアムの雰囲気を文章より写真の方で表現するのは手抜きじゃありませんからッ。









































ゼルビー君はあまり人気なかったです。





メインスタンド増築強化中の模様です。
























写真撮り過ぎ。
ということで、フォーメーションは以下。




スタートは３－５－２だった気がする。木島を先発させたのは裏を狙わせるためだったのは分かるんだけど、何で前節は村井さんに裏を狙わせてたんだろうっていう・・・・。しかし、この起用がピタリとハマる。14分にGKへのバックパスのトラップが大きくなったところを見逃さず足を出してボールをかっさらって押し込む。木島はよくプレッシャーかけて走ってました。采配ピタリ、木島も起用に応えて幸先の良いスタートを切ってくれました。


が、この後から苦しい時間帯が続く。最下位とは思えないゼルビアのパスワーク。ボールを左右に動かしながらサイド攻撃を中心にゴールに迫る。あれ？こういうサッカーやりたかったはずがやられっぱなし・・・しかしだ、このやられっぱなしの方が逆に戦いやすいし、これはそう、逆にうちのペースだと心を落ち着かせようとしていた矢先、昨年までFC東京から借りていた幸野志有人にビューティフルミドルシュートを決められて同点にされてしまう。まさかの転勤先での恩返し弾。借金は返すもんだが、成長は見せつけなくてもいいのに・・・。でもゼルビアの攻撃で、「おっ」と思うものは大体幸野経由で、攻撃のタクトを振りまくってました。


同点に追いつかれて町田のボール回しに苦戦してたようにも見えたので、若干意気消沈気味になってましたが前半ロスタイム、左サイドジョンハンの中への切り込みから放たられたシュートのこぼれ球を為田が詰めてプロ２点目。幸野のゴールに良い刺激を受けたか、前半のうちに再度リードできる展開に。


後半、徐々に天候が悪くなり、湿った強い風が吹きまくる。この風がダメ押しのゴールを産む。後半２７分、右からのコーナーキックを石神が蹴り、これが直接ゴールを揺らす。いやー、FKから直接ゴールとか今季初めてじゃなかろうか。追い風が吹きまくって１－３になり、ゴール裏は急に強く降り始めた強い雨とも戦って試合は勝利となりました。終わってみれば無事完勝。ずぶ濡れにはなりましたが、勝ち点３のお陰で私は元気です。一緒に行った友達は今季ようやくの初勝利。一緒に行くと縁起が悪い人も台風が吹き飛ばしてくれました。


町田はJ2最下位ではあるけれども、あれだけのパスサッカーが出来ていることに新鮮な感動を覚えた。世界中の2部リーグの最下位のチームでパスサッカーやろうとするチームなんて無いと思うんだ。理想か現実か難しいところではあるけれども、可能な限り継続的に頑張って欲しい。あんなチームがあればJ2はもっと面白くなるはず。運営面で雨の日は色々もったいない場面にも出くわしたけど残留へ踏ん張って欲しい。







行こうぜ、J1。




今日のベストショット（しつこい）