2017/08/26

2017年 明治安田生命J2リーグ 第30節 山口戦

【山口 2 - 3 大分】

夏!夏!夏侯惇の夏!いや、もういい加減に鈴木惇を変換登録しろよっていう話なんですがね、夏なんで良いんです。夏ですから!もう「か」って入力するだけで「夏侯惇」が予測上位に出るくらいなんで良いんです。夏場、足の止まりがちな後半にペナルティエリア付近にスペースを空けてはならない。1試合で千里を駆け抜けると言われる赤兎馬に跨った夏侯惇が青龍刀で一閃しに現れてしまう。3点目のダイレクトボレー、俺の目にはしっかりと魏の武将に映りました。呂布じゃない。あれは惇。惇兄ぃで間違いない。



悔しい結果になった試合を忘れてしまう健忘症とまだ行ったことのないスタジアムに行ってみたくなる症候群を併発した方々が山口の維新スタジアムに集まっており、私も患者として治療に行く予定にしていたのですが、願いかなわずDAZN観戦となってしまいました。


スタメンには遂に伊佐が名を連ねる。川西が外れ、小手川がボランチに下がった形。伊佐はもう一切迷いが無く、絶好調にしか見えません。誰かを下げるなら半袖無敗伝説が崩れた川西にならざるを得ないのは理解できる。ベンチには林が復帰しており、スタメン争いは激化の一途。シキーニョがツルツルになってから無敗伝説の幕開けでもありました。


試合内容的にはですね、守備面で多々問題があったように見えたんですが、良いんです、良いんです、福元に恩返しゴールを決められるくらいは織り込み済み。岸田だって兄弟対決にもなっているから気合が入ってトリニータに対して粗くなるだろうし、後藤がGK交わして放ったシュートがポストを叩くとか、何とも思いません。山口は監督が代わって勇気ある攻撃的なサッカーが戻ってきている感じ。前節は5失点と、普通に考えれば守備が崩壊しているとも言えますが、攻撃にプライオリティを配分している裏返しでもあり、ショートカウンター打つべし、打つべしという山口らしいアグレッシブさは健在。


だからこそ逆に、逆にですよ?受けてはならず、勇気を持って裏返す意図を持って戦った方が勝利への近道。失点か、得点か紙一重の斬り合いのようなお互いの攻撃的サッカーがよく噛み合い、そしてまたトリニータにルーツを持つ選手達も山口にいることでお互いに勝ちへの執念が出ている、見応えある試合でした。レベルは決して高くはなかったですが、面白かった。だって僕たちの逆転勝利だもの。


後半入って1点ビハインドくらいじゃ心が折れなくなってきているトリニータ。相手の前線の運動量が落ちた時に、自軍が赤兎馬を何頭養っているか、走り切る意思を持った歩兵が何人いるかで夏場の試合は決まるもの。攻撃的サッカーに対して攻撃的サッカーで上回ること、この圧が後半に強く感じられました。試合が終わった後に倒れこむほどの熱量をスタメン組が見せてくれたのが何よりも良かった。相変わらずトリニータ攻略法が研究されている感とその対策を上回るのに後半まで待たなければならない点があるのは不安要素のままではあるのだけれども、気持ち良い程叩き潰せたので良いんです今日は。守備はズンドコベロンチョでしたが良いんです今日は。


そして遂に今シーズンの目標として掲げていた勝ち点45に無事到達。長かったような、早かったような。12試合を残して目標を達成し、ほぼほぼJ2残留は確実。残りで危ういのはホームでの観客数くらいになりました。これから劇的に若手に切り替えるとか、急激な変化はないとは思うので、倒れるほど走るスタメン組がどこまで順位を上げられるのか、チームとして底上げが感じられるまでになるのか、今のサッカーを初志貫徹で頑張って欲しいところ。


次のホーム群馬戦もきっと難しい試合が予想されますが、こちらも勝ち点を得る必要がある相手なので噛み合う試合になるはず。面白い試合を期待したい。アヘ顔ダブルピースな感じで山口から帰った皆さん、気を取り直して次です、次。夏以降ホームで勝てないという、大銀ドームの芝が腐り始(※以下ラグビーW杯に向けて自粛)とにかく、植え替えたはずの芝の上で躍動するトリニータを期待しましょう。


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