大分FCには誇れる特別な能力が1つだけあって、スローガンだけは間違えない。資金繰りが怪しいことは1回くらいあってもスローガンだけは昔から素晴らしかった。今年のスローガン「初志貫徹」も今この状況にうってつけというか、迷ったときにどうするのか、スローガン思い出せ、やりきろうじゃないか、と。そう思わせる力強さのあるスローガンじゃないですか。この状況を予想できてはいなかったと思うのだけれども、大分FC素晴らしい。今日の試合は原点回帰、初志貫徹を表現できるかどうかの試合だったと思います。
本日の #京都サンガFC 戦のスターティングメンバーが発表されました⚽https://t.co/8eP1UyGDj8
— 大分トリニータ【公式】 (@TRINITAofficial) 2017年8月20日
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思い出いっぱいの西京極。DAZNで観たのですがスタメンはシキーニョがツルツルになってベンチスタート。いつもの面々に戻りました。対する京都。ホームでの試合では闘莉王とケヴィンオリスのツインタワーの前に屈しましたが、京都は前節色々あって主力4人が累積警告で出場停止という手負いの状態。我々にとってはチャンスなのですが、そこは資金力豊富な京都。選手層だけはガチ。闘莉王がいなくてもエスクデロ競飛王も大黒も韓国人FWまでいる。っていうか闘莉王をFWとして使っているのでFWが十分足りておます。ぶぶ漬けお食べやす。
今日もきっと前半は苦戦するだろうなと思っていたのですが、そこは未知数のままの布部監督。巨兵の前線に物を言わせてサイドから放り込み、小屋松が何かやる、という布部京都のサッカーを愚直に貫く。トリニータ対策というよりは所謂「自分達のサッカー」。しかしこれはこれで最終ラインが押し込まれ、前線との距離感が増し、やりきるべきだったサッカーは結果としてやっぱり苦戦を強いられてしまう。それでも守備陣の奮闘もあり前半無失点で終われるか・・・・という雰囲気が出てきたところでセットプレーを決められてしまう。
今日も厳しいかと思われた後半、盆地で盆に3連戦の後半ともなれば疲労も出て来て足が止まりがちになる京都。プレッシャーを剥がせれば我が軍の最終ラインからの攻撃が美しく決まってしまう。左にツルツルのシキーニョを投入後から前線に迫力が増す。右サイドからの美し過ぎる崩しが大成功。こういうのを見せられるとやっぱり初志貫徹、やりきろうよと思ってしまう。夏侯惇はよくぞ前線まで走りました。ツルツルのシキーニョを左に投入した直後に右から決まったこの攻撃、ツルツルのシキーニョおとり作戦と言っても過言ではないでしょう。
そしてついに、背番号10番になってしまったばっかりに過剰な期待を背負わされた男が仕事をする。これまた伊佐が投入された直後、今度は左サイドでボールをもったツルーニョがドリブルで京都DFラインを引き裂き、伊佐のゴールを生み出す。もう、ほぼツルーニョのゴールと言っても過言ではないレベル。もともとブラジルではサイドバックが本職だったらしいと公式サイトのトリテンで読んでから10番的な働きを勝手に期待していた俺が悪かったんだなと思うに至りました。先に教えておくれやす。ただサイドバックをしていた割には残念クロスが多い気もするんだけど。まぁシキーニョツルツルになってから無敗説を唱えられれば何も言うことはありません。
これで京都が空気を読んでぶぶ漬け食べずにさっさと帰ってくれれば勝ち点3を得られていたのでしょうが、ミッション失敗。ロングフィード攻撃を受け、嫌な位置でFKを与えてしまい、そこからケヴィンオリスの直接FKのこぼれ球を大黒に押し込まれるという、札束で殴られたような失点で追いつかれてしまいました。残念ながら逆転勝利に失敗し、痛み分けとなりました。
連敗が止まったことは良しとして、前半がやっぱり苦しかった。やりきる方向性を継続してくれてはいるものの、相手のプレッシャーを上手くひっくり返す術にはまだ改善の余地がありそう。交代で入る伊佐やツルーニョに仕事を任せられるので前半をどうやりすごせるか、が非常に重要。ここさえ改善できれば、もう少しのブラッシュアップで初志貫徹を貫いて欲しい。昨年度はJ3優勝を目標に、現実的なサッカーに着地して勝ち点を稼ぐことを優先させましたが今年は勝ち点45を目標として足場を固めるシーズンと位置付けていることもあり、中途半端に変えるよりは、やり切るチームを応援してあげたい。
連戦が終わり、休んだ後に迎える2戦。21位と22位の相手。普通に考えれば取りこぼさないようにしなければ良いんだけれども、降格圏内の相手は意外とやっかいで、簡単ではないことが予想できる。現在勝ち点42で、次勝てば45に到達。あと1勝で目標達成。目標を達成し、やりきるシーズンにして欲しい。
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