シーズン当初はアウェイ行脚で勝ち点を伸ばせなかったものの、ホームでは負け無し状態で勝ち点を伸ばし始めた復調傾向の雷鳥、松本山雅が立ちはだかるアルウィンに乗り込んでの第19節。雷鳥、復調、ぼく脱腸。ということで痔と戦いながら松本に行ってきました。どんどんブログの文面が汚れていっている自覚はあるのですが、加齢と共に笑い飛ばさないとやってられないくらい悲しいことが増えていくものなのです。大分トリニータの勝利を観れたことですし、全てを前向きに捉えたい。切れ痔です。
前節、ホームで未勝利状態の愛媛にホーム初勝利を献上し、ホームで無敗状態の松本にホーム初黒星を食らわせるという、totoの予想的には全く読めない大分トリニータが降臨。よく分からん。しかし、個人的に感じた前節の「守備が消極的な印象」は当人たちも感じていたらしく、19節では前線からの積極的な、高い位置で奪おうとする攻撃的な守備の意識を感じました。
早々に失点して、かつ退場者が出て試合が壊れてしまったのでもうちょっと均衡した状態が観たかったですが、勝ち点+3得失点差+3という素晴らしい結果なので言うことはございません。FW陣の仕事っぷりが素晴らし過ぎた。
ビッグフラッグで鼓舞し過ぎのゴール裏。風に煽られて、なんだか巨乳の人が着たみたいになったユニフォームビッグフラッグ。つい釘付けになってしまった。物干し竿2本で裏から支えて巨乳のビッグフラッグ作ったら観客3000人くらい増えるんじゃないだろうか(※増えません)狭いエリアに押し込まれましたが頑張りました。
📣 スタメン発表 📣
— 大分トリニータ【公式】 (@TRINITAofficial) 2018年6月16日
本日の松本戦のスターティングメンバーが発表されました⚽️ https://t.co/7uBsjkEeXQ
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スタメンは松本からレンタル中の宮阪が契約上、出場できないとあって日頃出場機会の少ないメンバーのアピールっぷりが目に浮かんだ訳ですが意外過ぎる選考となりました。4バック予想もありましたが、結果いつもの3-4-2-1。福森はまだ怪我らしく3バックは刀根、鈴木、丸谷というここにきて今シーズン初の組み合わせ。丸谷が最終ラインに降りたことでボランチの人選は川西と小手川というボールが落ち着き過ぎるコンビ。両ワイドは星と松本怜。ワントップに背番号10藤本が久々のスタメン復帰。初めての組み合わせが多すぎるメンバーでしたが、一番の不安要因は丸谷CBで大丈夫か?でした。その不安が開始6分で露呈してしまう。前田大然にぶっこ抜かれた。
毎年J2順位予想をしていて、今シーズンの松本山雅を上位に予想したのです。その最大の要因となったのがFW陣補強の充実っぷり。特にレンタル先の水戸で成長著しかった前田大然の復帰が大きいと読んでいて、もう高崎めがけて放り込みサッカーで良いじゃん、というアンチフットボール案件を推奨してみたのです。その前田大然、自分でボールを運んでしまうという電柱不要の運用、パスより走った方が速い「1人で出来るもんカウンター」を食らって早々に失点。昨年、水戸戦でも前田大然の速すぎるプレッシャーに屈して失点してしまったこともあり、あまりにも前田大然にDFが釣られてしまった。空いた前田直輝に決められて先制を許す。
それでもこの試合はFW陣が前線から追い、愛媛戦よりもアグレッシブな守備がハマっていたように観え、上手にボールを保持出来ていた印象が強かったので心配はしていませんでした。川西と小手川が中盤にいるとこうなるのか・・・・というマイナーチェンジっぷり。宮阪の長距離パスこそ少ないものの、小刻みなパスとドリブルで違いを生み出す。藤本の異質さも際立っていた。常に裏を狙う動き出しを繰り返し、最終ラインからのボールを引き出そう、引き出そうとする。その動き出しが実ったのが20分、完全に裏を取った藤本だったが松本DF岩間に倒される。これがレッドカード判定で岩間が一発退場の判定。ここから試合は完全にボールを支配した大分トリニータとリトリートしてカウンターを狙う松本という構図に。
我が軍は明確な意図を持って裏を狙っていた。最終ラインまでボール下げる→松本の最終ラインが上がる→裏を狙う→ダメならサイド攻撃が繰り返し繰り広げられていた。完全にボールを保持して攻め続けていた35分、ペナルティエリア内で刀根が倒されてPKを獲得。これを後藤がキッチリと決めて同点。この辺りでもうアルウィンに集まった観客と松本山雅の選手が審判と戦い始めてしまった。もう大分トリニータと戦っていない感覚。ボクシングで例えるならば、松本はレフェリーを殴りに行って、我が軍は松本を殴り続けている感じ。当然決定機が出来まくり、左サイド馬場からの右足アウトサイドを使ったクロスから同点に。後藤、藤本と3人が仕事しました。藤本は開幕戦以来のゴール。
馬場のパス、素晴らしかった。前半のうちに逆転に成功。カウンターをケアしながら時間を潰す試合運びも申し分無かった。
1人少ない状況で戦いの構図がハッキリとし過ぎてしまったので逆に難しくなることが往々にしてあるのがサッカー。ホームでの町田戦でも町田側が1人少なくなってから3失点して白眼を剥いたことが昨日のことのように思い出せる訳ですが、今日はパス回しが優れ、試合運びに長けていた。ここまでのレベルに達していたのか、という印象でしたよ、本当に。中盤のメンバーを変えたこと、キックオフ時にエンドを変えたことなどが全て良い方向に出ました。最後に2得点で仕留めるまでの道筋が素晴らしかった。伊佐、三平、後藤とFW陣が全員仕事しました。
松本側視点に立てばやることは明確なはずだったんだけれども、前半終了時と後半開始の時点でもう主審に対するブーイングの嵐。試合中に主審にアピールしてしまうと相手も頑なになってしまわざるを得ないので、逆効果になってしまったのではないだろうか。終了時まで黙っておけば帳尻PKとか出しやすい雰囲気になったかもしれない。まぁ大銀ドームで同じことが起きたら同じような雰囲気になるし、そうなった時って大体負けることが多い。レフェリーに対してはJ3を経験してしまうとJ2界隈は全然マシに思えるので寛容になってしまった。
しかし藤本ですよ、今日は何と言っても。50分の當間へのイエローカードも全く同じ形。同じ形の攻撃を食らわせ、裏を取り、対峙するDFが手を使ってじゃないと止められない動き出し。そして1得点と素晴らしい仕事だった。なぜ久々に藤本がスタメンに抜擢されたのか、なぜ最終ラインに丸谷が初めて降りたのか。戦術的に先手を打てていたこと、その策に対して反町監督が有効な手立てを打てなかったこと、前半からの執拗なパス回しで松本の攻撃陣を疲弊させたこと、後半に2点とって試合を決めたこと、追加点は奪われなかったこと、切れ痔が辛いことだけがスタジアムで起きた事象です。連敗しなかったことが大きい。
DAZNでの反町監督のインタビューも観ましたけれども、レッドカードを多く出す主審が悪いみたいな言い方でしたが、その判定が妥当かどうかだけが問題であって、数だけで判断してはダメでしょうし、何よりも守備の対応が後手を踏んだことから目を逸らさせようとしている印象しかないので正直に受け取ってはダメかなと思いました。チームマネジメントのために誰かを悪者にするのは良くあることです。
本当に素晴らしい結果でした。得失点差で貯金まで出来てしまった。川西と小手川、最終ラインに丸谷を共存させたスタイルも面白かった。次節は博多の男たちが大銀ドームに乗り込んできます。特に惇ですよ、惇。惇兄を打ち倒さなければなりません。やっかいな選手だということは痛い程知っている。夏に活躍するからな、あの男は。打倒夏侯惇なるか、試練の6月は続く。
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