2020/07/19

2020年 明治安田生命J1リーグ 第5節 G大阪戦

【G大阪 2 - 1 大分】



もはや熱帯雨林気候になったんじゃないのかと感じさせる日本列島。梅雨というより雨季。雨が続きすぎて湿りっぱなしの天気ですが、ガンバの攻撃力はカラッカラでした。湿りっけなしの号砲鳴りっぱなし。ガンバのコンディションがかなり良さげ。


遠藤、倉田、渡邉、パトリックをベンチに置いての、この豪華スタメン。選手層が厚いっていうのはこういうチームのことなんだろうという見本みたいな構成。昨シーズンパナソニックスタジアムでの戦いでは前半にドン引きを選択した宮本監督。1年経過してチームメンバーは様変わりし、チームコンディションが比べ物にならないくらいに大向上。監督が自信を持って戦える状況になったという印象。宮本監督は監督として信頼できるという評価を昨年からしつこく書き続けているのですが、冷徹に自軍を分析できる人という印象。今年はやれる手応えを感じているのではなかろうか。


ちなみに1年前のスタメン。ここから考える補強っぷりがズルい。宇佐美と井手口が出戻ってしまった。藤春も怪我で居なかった。更にパトリックまで補強してしまった。田中達也は今なぜか我が軍に居るんだけど。謎。今日のガンバは整理整頓された「待ち」だった。大分対策として絶妙のポジショニングの落とし込みに成功した印象。


対する我が軍。羽田健人が正式に就職後の初スタメン。昨年は特別指定選手でしたから、インターンから正社員に正式採用されての初出社。初々しいはずなのに髭が生えて急激にベテランの雰囲気を醸し出し始めた。正社員になって何があった。もしかして新戦術かと思いきやの、デビューと同じ左CBに入った。香川の怪我により三竿が押し出されて前線へ。田中達也と三竿のコンビをそのまま一段上げたかった思惑があったのではなかろうか。スタメンを奪った羽田、昨年のベガルタ仙台戦以来でしたが良くなったと感じました。いつの間にか弊社の歯車に。昨年はパス出しにぎこちなさがあったのですがすっかり馴染みました。インターン時代から職場に慣れさせるの大事。新人研修?要らん。そんな雰囲気。


試合の入りは両者様子見でしたが、基本ガンバペースで進む。ガンバはそれほど前からプレッシャーをかけるわけでもなく、引く訳でもなく、基本は大分陣地に長く居座る戦略だった様子。プレスをかけるきっかけというか、ゾーンというか、約束事が整理整頓されて連動しており、この1週間で準備した大分対策がバッチリと言った印象。小野が守備でハードワーク。ガンバの攻撃は宇佐美中心に素晴らしく、ボッカンボカンシュートが放たれてピンチの連続でしたが何故か先制したのは我が軍でした。謎。好調が続く田中達也が裏抜けしてクロス、知念が釣り出したスペースを渡が飛び出てのヘディングゴール。ザ・渡みたいな、渡による渡らしいゴールでした。渡にゴールされる時ってそんな感じだよね、っていう渡ゴール。それしか渡に求めてないから!みたいなのがやっと出たのは嬉しかった。やったなわっちゃん。これが渡関連で一番観たかったヤツ。


J2時代にも経験したどっちつかずのポジショニングでプレスをかける範囲を中盤に集約する対策。これにより裏抜けされないようにポジショニングしていたはずのガンバなのにあっさり田中達也が裏抜け出来てしまってスタジアムも我が家も静寂に包まれました。ガンバペースだったのに。事故と言い切ってしまうには田中の裏抜けに再現性があったので不思議。この後すぐに小野瀬がPKを獲得し、宇佐美に同点弾をねじ込まれて前半は1点ずつ得点し合って終了。



って監督に言われて後半を迎えたのに、早々に失点。逆転を許してしまう。単独プレスの宇佐美にボールを奪われたことからカウンターを受けてしまった。ボールを奪われたポジションも悪いし、その後の対応もまずいし、最後はアデミウソンの左足を切ったのに切り返されたCBとGK。一芸にやられました。ガンバは対大分の基本戦術があったはずなんだけど、臨機応援ん過ぎてよく分からなくなってしまう。行ける時は行く、プレス単騎行動みたいなのもあって自由に戦術無視することもあったりで試合トータルでよく分からない、謎、という印象。


この後追いつくべく、小林→島川、羽田→高畑と攻撃的にシフト。更には渡→藤本、松本怜→井上と交代枠を使って同点に追いつくべくフレッシュな選手を投入。しかし、チャンスは作れたものの東口の守るゴールを割ることは叶わずにタイムアップ。若手選手がチャンスを掴んでいるのにも関わらず、決定的なアピールができなかったことが悔やまれます。若手、頑張らないとレンタルに出されてしまうぞ。そんな中でも藤本だけは若干アピールに成功したと思われます。天皇杯でJクラブを苦しませたドリブルやフィジカルは通用していたので楽しみな存在となりました。


この試合の結果については、あれだけシュート打たれれば負けてしまっても仕方ないかなと思える程に宇佐美が厄介だった。結果的に拮抗した試合でしたし、若手を加えて挑めばこんなもんかなという印象。監督は年齢は関係なく、練習でのアピール、調子の良い選手を使っているだけと言いますけれども、それにしても若手が多かったので他の選手のコンディションが悪いのか、我が軍は果たして選手層は本当に厚いのか、若干の不安が出て来てしまいました。若手がもっとギラギラで元気いっぱいであれば納得できたんですけれども、ちょっと足りない印象です。練習では出来ていて、試合では出せていないのか?まだ5節でこれまた連戦が始まるので、チーム状況は徐々に明らかになっていくと思われます。今日も単純に左サイドに星を入れておけば三竿もCBでいつもの3バックのままでやれたはずなのに、敢えて違うことにトライしていたとしか思えない。どんなマネジメントなのか気になる一方ですが、時間が経てば判明することと思われます。若干の不安が芽生えた一戦となりましたが、次節で若手が躍動し、軽く払拭して欲しいものです。


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