2024/11/04

2024年 明治安田J2リーグ 第37節 群馬戦

【大分 2 - 1 群馬】


ホーム最終戦、見事勝利で飾り、今シーズン中々勝利を重ねられなかったホームで有終の美を飾ることが出来ました。この試合、所用で生観戦できずディレイ観戦となってしまったのですが、前半から群馬相手に気合の入ったサッカーを見せてくれたと思います。

スタメンは前節がベースで、負傷した鮎川に代わってキャプテン渡邉新太がワントップに入る形。左に茂平、右に吉田真那斗。ベンチには久々に薩川が復帰。そして梅崎司ですよ、梅崎司。

クラブが契約満了を突きつけておいて「Thank you」とはどういうことなんだって話ですけれども、ユース出身選手が引退を決断するサイクルに入ることになってしまいました。30周年の重み、今年1年だけで評価すると積み上げができなかったかもしれないけれども、30年間積み重ねて来たことを象徴する出来事の一つだと思います。ユース出身選手の引退。2008年の初タイトル獲得から2009年の経営危機で散り散りとなってしまった選手達。その中でユース出身で、ファンボさんの鉄拳制裁を耐え抜き、海外移籍、日本代表にまで召集された実績で「大分トリニータユースブランド」を作り上げた選手。個人的にはできればもう一度、同期の西川周作と一緒にピッチに立って欲しかった。願いは叶わなかった・・・。それでも大分トリニータに戻って、そこで引退となった巡り合わせは幸せなことだったと思います。クラブレジェンドとして、次は監督として戻ってこれるようにサッカーに関わるセカンドキャリに期待したいと思います。ユース出身者の監督就任の第1号を目指して欲しいものです。梅崎司選手、現役生活お疲れ様でした。

もう一人のレジェンド、西山哲平GMの退任も発表されました。今シーズンの得点力不足の原因、建て直しが出来なかったシーズン途中の補強、J2に降格してからの3年間の積み上げ不足を考えるとGMの責任は問われなければならない結果だったと思います。J3に降格した年から強化部長として、片野坂監督を招聘し、目標を前倒しし続けてJ1に昇格したところまでは本当に素晴らしい手腕だったと思います。天皇杯決勝にまで到達出来たところまでがピークだったとは思いますが、レジェンド級の結果を残した体制でした。残念ながらJ2への降格とその後の昇格戦線への絡めなさに関しては責任を問われてもしょうがないと思います。が、しかし十分に頑張ってくれたと思います。西山哲平GM、お疲れ様でした。

37節で対戦相手となったザスパ群馬。残念ながらJ3への降格が決定。大槻組長を解任しても上向かず、厳しいシーズンとなってしまいました。オーソドックスな4-4-2をベースに堅守速攻スタイルで戦うもシーズンでまだ3勝しかできておらず、断トツの最下位となっている状況。大分トリニータとしては勝たねばならない相手。 

試合は前節から引き続き、流血戦を厭わないレベルの球際の戦いが定着したのか何なのか、素晴らしい展開から始まりました。前節よりはボールを保持し、ハイプレスで即時奪還を行いつつ、攻撃を繰り返すことが出来ており、後はいつ得点できるか、それくらい充実の内容だったと思います。残念ながら前半のうちに1得点は遠かったですが、ゴールが決まりそうな雰囲気はありました。

試合が動いたのは後半。セットプレーのこぼれ球をデルランが押し込んで先制に成功。さらに2得点目が素晴らしかったと思うのだけれども、ボールの奪取からカウンター気味に走り続ける中で生まれた、試合を決定付ける象徴となるゴールだったと思います。 

ゴールを決めたのはユース出身の弓場将輝。ゴールの流れが素晴らしかった。この後、余計な1失点はしてしまったものの、無事勝利。梅崎司も最後に出場することが出来て大変良かったと思います。ホーム最終戦のセレモニーに花を添えることが出来たと思います。買って良かった。

ユース出身者の写真撮影が良い。素晴らしい。梅崎先輩と写真を撮れるなんて素晴らしいことです。残留出来て本当に良かったと思います。来年は片野坂監督の続投が試合後の挨拶で実質発表され、今シーズンの反省と課題解決を探りつつ、来年に向けて再出発。この試合自体はホーム最終戦にふさわしい内容だったと思います。泣いても笑ってもラスト1試合。仙台戦がラストアウェイ。連勝して有終の美を飾れるように、最後まで戦い切って欲しいと願います。仙台はプレーオフ圏内に肉薄しているので最終節のモチベーションは高いと思います。逆手にとって勝利できるかどうか、有終の美を飾れるようにラスト1試合、見届けたいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿