2025/10/27

2025年 明治安田J2リーグ 第34節 熊本戦

【熊本 0 - 1 大分】


勝った時にしかこのブログを読みに来ない人たち!お久しぶり!勝ちましたね!負けた時はしょうがないけどさ、引き分けの時も読みに来いよな!書いてる方も辛いんだぞ!運命の10月最後の試合、九州J2最下位決定戦の様相を呈したダービーで、見事な勝利を勝ち取ってくれた我らがトリニータ。書きやすいし読みやすいから助かります。結果だけが必要な試合で内容も良く、残留争いから少しだけ抜け出すことに成功。久々に心地の良い週末です。私はDAZN観戦でしたが、隣県とあって多くのサポーターがアウェイに乗り込んで応援してくれたのは頼もしい限り。九州はホームですから。ユニフォームも青かったし、コレオグラフィ通りの+3です。対熊本は5連勝。シーズンダブルを達成。完璧です。

前節レッドカードで退場となったグレイソンに代わってスタメンを奪取したのは伊佐。それ以外のメンバーは不変。すこぶる守備が良くなった。用心棒感のある岡本を中心に、DF陣とGKはこの試合も本当に素晴らしかった。ハイボールを処理しまくってフィードも正確なムンキョンゴンも素晴らしかった。前節の堅い守備も、カメナチオ時代を髣髴とさせたけれども、この日も守備は完璧で熊本に破られる雰囲気は皆無と言って良い出来。ベンチには繰り上がりで佐藤丈晟が入った。シーズンの中で、ベンチメンバーが出場しても中々ゲームに入れないというか、パワーダウンを感じることが多かった今年。しかし、今日のベンチメンバーはパワーを感じた。宇津元も有働も良かった。先制後のカウンターには可能性を感じることが出来たし、匂いだけ強くなる得点の雰囲気がどんどん濃くなっていく一方。まだゴールはバカスカ入らんけど、近づいてはいる。内容は向上中。

対する熊本。得点は我が軍よりも取れているけれども、失点が多い。偶然にも勝ち点も得失点差も並んだ状態での対決となった。大木監督が継続してきたポンポンスポポン3-3-1-3フォーメーションから3-4-1-2に変更。語呂が悪くなった上にツートップにした理由は分からんけれども、失点多めのバランスを調整する目的なのではないかと推測していた。しかし、サッカーにおいてバランスの問題は永遠の課題で、逆に我が軍の5-4ブロックを崩せない攻撃力になってしまった。熊本の戦い方に劇的な変化は感じなかったけれども、ペレイラやデルランの個の守備力を上回る何かを熊本は持っていなかった。

試合はサイドでの球際の攻防が激しく、デュエルの場所が限定されているのかと思われるほどにボールの奪い合いがサイドに偏重していた印象。熊本が長いボールも使っていて、セカンドボールの奪い合いにもなった。細かくパスを繋ぐのが熊本のスタイルだと思うのだけれども、割と蹴るので意外であった。お互い負けられない試合だったということです。熊本は保持時にはミドルブロックを形成するトリニータ守備陣を攻略できず、サイドでの攻撃はコーナーキック止まり。そのコーナーキックも全て跳ね返すトリニータ守備陣。セットプレーの守備も堅かった。トリニータが保持状態では熊本がプレスをかけてもムンキョンゴンの足元の強みでプレスを回避。効率良く前進はするものの、結局最後はサイドの攻防でグチャッとなって決定機は作れず。お互いにサイドで潰し合いをして決定機は少ないゲームではあった。バトル多め、熊本のアフターファウル多めの前半はスコアレス。

試合は後半に動いた。榊原が脳震盪で野村に交代すると、天笠をボランチに下げる。野村がカウンター時に時間とスペースを生み出し、正確な攻撃を生み出し始めた。なかなか獲得できなかったコーナーキックを獲得した72分、三竿のコーナーキックをファーでねじ込んだのは用心棒岡本でした。

用心棒感が凄いのにハートマークです。ギャップな。岡本さん凄いわ。このベテランの能力を認めざるを得ない。加入後、本当に守備が安定したし、安定し過ぎたが故に個人的に一番推していた藤原優大のことを思い出すことが無くなってしまったレベル。そしてこの日は殊勲の決勝ゴールまで奪ってしまった。コンディションが戻ってきた三竿のキックも素晴らしかった。流れの中からの得点もセットプレーからの得点も1点は1点だよ!入れば何でも良いんだ、この試合では。堅い守備とセットプレーでの1点。今のトリニータにはこの1得点で十分でした。守備陣が本当に素晴らしい。ペレイラが交代した後も、不安は感じなかった。この日のデルランは全くサボる気配がなく、一体何があったのかはよく分からんけれどもキャラクターが変わったかのような献身的なプレーが多かった。何なんだろう?契約の話でもあったんだろうか?本当に堅かった。

ということで、クリーンシートです。シーズン終盤なのでどこのチームも負けられない試合運びをするようになっていると感じる秋ですが、そうなると我が軍に利がありそう。ナイスディフェンス、ナイスゲームでした。

勝ちながら課題を克服していくには遅すぎるけれども、それでも敢えて求めるならば池田簾に2つほど決定機があったと思うので、あれはいずれかは決めて欲しかったところ。めちゃくちゃゴールの匂いだけはした池田簾。ケチャップの出具合としては足りません。流れの中からのゴールも見たい。内容は良くなっているので、より多くのゴールを。先制点を早い時間に取れればカウンターで複数得点は生まれそうな雰囲気がある。次節、流れの中からの得点を期待したい。

引き分け多めだけど、粘り強く戦ってきた甲斐があって15位に浮上。熊本と藤枝を抜いた。J2残留に向けて大きい勝利でした。次節は熊本と山口が直接対決。ここでの結果次第では山口の大逆転残留への勢いが生まれる可能性もまだまだあるので、気を抜かず、1点でも多く勝ち点を稼がなければなりません。粘り強い守備で安定的な試合を継続して欲しい。すべての結果が出る終幕の11月。終盤には昇格争いをしている千葉や水戸との連戦もあるので、何もない塩試合をお見舞いしてやりましょう。

2025/10/20

2025年 明治安田J2リーグ 第33節 仙台戦

【大分 0 - 0 仙台】

引き続き運命の10月ど真ん中です。クラブの命運を決める重要なリーグ戦終盤。プレーオフ争いの渦中にある仙台をホームに迎えての33節。下位の3チームのうち、山口だけが今治に対して引き分けで勝ち点1を積み上げた状況。富山も愛媛も敗れて差を付ける大チャンス。他所の試合進行具合も気にしつつ、DAZN生観戦でした。

TKPスペシャルデー。T(遂に)K(帰ってくる)P(プレイヤー)を期待しましたが、有馬は帰ってこず。スタメンは前節から引き継ぎ。有働が久々のベンチ入りか。それ以外は見慣れたメンバーで動きは少ない。守備をベースにしながら、少しずつ、少しずつ攻撃面が改善されている中で、この試合も4バックの相手。守備に手ごたえを感じつつ、前線の固定メンバーの距離感とキャラクターがマッチし始めている中で、後は得点を取れるかどうかというチーム状況。そろそろ得点が取れるのでは?という匂いだけはするのだ。あぁ、今日、お隣さん家はカレーか、というのがはっきり分かる秋の夕方くらい得点の匂いだけはするのだけども、自分のうちはカレーじゃない、そんな感じの試合でした。

対する仙台。しぶとくプレーオフ圏内を争い続けている。シーズン序盤に戦った時は我が軍の中途半端なハイプレスが空回りして試合にならなかったレベルで軽くあしらわれた記憶があるのだけれども、秋も深くなって我が軍がリスクの無い「生活の懸かったサッカー」に豹変したことで難しい試合になることを覚悟でアウェイに乗り込んできたはず。しかし、運悪く我が軍の1トップがレッドカードで一発退場となり、より過剰に「生活が懸かっているからもう勝ち点1でいいや」と意思疎通がバッチリ通ってしまった守備組織を崩せずに無得点。シュートはほぼムンキョンゴンの正面と、完全にコースを切られた状態でしかチャンスは無かった。4-4-2をベースに、数的優位になった後半にはアンカーっぽく中盤を変えたりもしたけれども、春ほどの強さは感じられなかった。外国籍選手の攻撃陣が不足していて、徳島との差が如実に感じられた。きっとプレーオフに出たとしても、もはや昨年の下平監督みたいに無邪気に自分たちのサッカーをやるチームは少ないので、普通はドン引きになりますんでね、守備的な相手を崩せる何かを見つけたいところ。真瀬や郷家は良かったけれども、もう一味、もう少し何かが足りなかった印象。エロンがベンチから出てこなかったので、戦術的なものなのか?コンディション的なものなのか? 

前半は予想よりも良かった。しっかりとブロックを作って試合に入る、手堅い展開。諸々確認して慣れてきたら、プレスとボール奪取、ムンキョンゴンも含めて保持して前進と、試合運びの面では良かったし、ハイボールに競っている振りをするグレイソンも、流れの中で足元に出せばワンタッチではたいて前進のきっかけを作ってくれる、取扱説明書が更新された感じもあって、前線の良い距離感やハードワークが活き始めた。涼しくなったし、走れる良い季節になりました。池田、天笠、榊原、野嶽がハードワークするんでね、ペレイラやデルランが前線に出るタイミングも良いし、茂平と三竿も走りますんでね、もうちょっとの所まで来てはいるんだけれども、仙台以上に我が軍の方も何かが足りない。自信が一番足りていない部分だとは思うんだが、シュートシーンは作りながらも枠外。匂いだけはするんだけれども。仙台相手に割とボールがしっかりと奪えたので、球際ではしっかりと戦えていたと思います。チームは活きている。

後半にグレイソンのチャレンジが遅れて相手の足にガッツリ足裏が入ってしまい、レッドカードで一発退場。イエローでも良いような強度の試合だったとは思うのだけれども、判定は仕方なし。後半早々から、防戦一方になることが約束されてしまった。ここからトリニータは守備時5-3-1で守り倒すことになる。ランナーズハイならぬ、ディフェンスハイになったペレイラやデルランの叫び声が響く。守備に関しては3バックの岡本に用心棒感があって、安心感と信頼感が既にあるのだけれども、40分近く一人少ない状況で守り続けるのはかなり負担になったとは思う。しかし、本当に守備陣は素晴らしかった。なかなか、熱がですね、生まれにくいシーズン終盤の状況の中で、熱を感じる守備であった。かつてカメナチオを呼ばれた守備組織を髣髴とさせるくらいの堅さ。長いアディショナルタイムもミッションコンプリート。一人少ない中で熱のこもった勝ち点1を得ることが出来ました。

課題が克服された訳でも、残留が決まった訳でもないので、手放しに喜べるような状況ではないのだけれども、一人少なくなった中での勝ち点1は大いに評価すべきだと思います。匂いはするんだが、得点が生まれない。ケチャップを出さねばならない。次節は熊本戦。これまた6ポイントマッチの決戦。グレイソンが出場停止になる中で独特な熊本相手にどう戦うのか。次節は山口vs富山の直接対決も。熊本よりも上に、上にいなければならぬのだ。未来と運命を手繰り寄せよう。

 


2025/10/06

2025年 明治安田J2リーグ 第32節 秋田戦

【秋田 0 - 0 大分】


秋の秋田飽きた。思い浮かんだ駄洒落を書いてみただけで飽きてません。毎年なぜか秋田との試合日程は行けてしまう。今年も行って来たのだけれども、不思議とアウェイの相性は良く、負けていない模様。ただ、秋田で観るサッカーは大体ラグビーか?みたいなサッカーになりがちで、それなりの覚悟が必要になります。時間とお金を使って何を観ているんだ?みたいな気持ちになって心が折れそうになります。食べ物は美味しいし、秋は過ごしやすいし、良い土地柄と季節なんだけどオススメは出来ない。今年も覚悟して行って来ましたが、雨が降りそうで降らなかったこともあり、割とフットボールでした。例年よりサッカー観戦した実感がある。割とフットボールを観たぞ。予想よりはな、割とよ。割と。両チームだいぶ攻撃面が酷かった気がするけれども、それは守備を頑張る両チームだからでもある。ただ、率直にサッカーの質は低い。特に秋田の攻撃はスタジアムに溜息をもたらし続けた。一番はトリニータがスローインでなぜか直接秋田の選手に渡してしまい、渡された秋田の選手が面食らってトラップ出来ずコーナーキックを獲得してしまったシーン。思わず現場で「うわ・・・」ってなりました。



前節の3失点を経てGKを変更。今回は守備というよりもムンさんの足元を頼りにした人選だと思われる。我が軍、秋田相手に保持を選択。ボールを握ってフットボールしていました。意外とな、割とな。予想よりはフットボールしてた。右サイドに古巣戦に燃えた茂平が入り、吉田はベンチ外。野村がベンチに戻って来たけれども、清武は肉離れで離脱とリリースがあった。清武が肉離れってことはですよ?戻るためにトレーニング中だったということなので、もったいなかった。惜しいな、惜しい。清武を観たかった。屋敷が久々のベンチ入り。

対する秋田。4試合負け無し!と謳ってますし、前節の長崎戦でもあの長崎の外国籍選手相手に失点をしなかった。きっと強いのかなと思いきや、実際のところはかなり怪しかった。4-4-2で秋田一体魂を見せつけてくるのだけれども、しっかりとスライドして守備はぬかりなくやるだけで、攻撃に転じると酷いパスミスや質の低いクロスが多く、負け無しというよりも、しっかりした守備以外に何も出来ないという印象。しっかりした守備が出来ているので当然戦えるベースはあるんだけど、積み上げ出来ない。前節で燃え尽きた?唯一セットプレーのデザインでロングスローに見せかけて普通のスローインからの展開くらいしかチャンスは作れず。しかし守備はすんごい頑張る。4バックのスライドをさぼるような選手は秋田でスタメンになれない。でも昨年よりも攻撃の質が一気に落ちた印象でした。活躍した選手は根こそぎ抜かれてしまう。まぁ我が軍と大差はないのだけれども。どちらも少しずつ質が落ちている。正念場。



試合はトリニータペースであった。秋田相手に押し込み、コーナーキックを継続するなど、攻め込むシーンが多かった。決められなかったけれども。秋田は4-4-2で守るので逆サイドにギャップが出来、前進するときに大きく振れればチャンスにはなる。ただ、右サイドに入った茂平が1対1を作れたとて、ボールを戻すしかないので決定機らしい決定機は少なかった。コンビネーションで崩すタイプだと思うのでもう1枚フォローできると良かったんだろうけれども。ペースは握り、良い局面は作り出すけれども、そこで終わってしまう。惜しいんだよなぁ。自信とか勇気とか、順位が低いとチャレンジしにくいプレーに終始してしまう。惜しいんだよなぁ。


前半最大の決定機は天笠のシュートシーン。相手のGKに掻き出されてしまったけれども枠内でした。角度のないところから良くぞ身体を捩じったな、というシュートでした。惜しいんだよなぁ。


セカンドボールの奪い合いに関しては秋田に分があったように見受けられたのだけれども、一旦秋田の選手が足元に置いたところを掻っ攫うという守り方がハマった印象であった。秋田の選手、足元が惜しいんだよなぁ。逆に我が軍では池田がヌルヌルとボールを保持するので奪い返した後に落ち着くことが出来た。池田の出来は良かった。得点が動くならばセットプレーしかなさそうな雰囲気でした。

後半も試合の流れは変わらず、ほぼ前半と同じ。選手交代でメンバーが変わっても、特徴を出せるほどのシーンは少なかった。試合を通じて秋田の攻撃がどうもしっくり来なかったのはGKムンがビルドアップでプレスを無効化できたことも関係ありそう。ただ繋げるだけでなくロングボール多めの意識も手伝ってプレスに行っては空いた選手に出され、競り合いに勝ってもすぐに奪還されてキープは出来ず、みたいな繰り返しであった。そのため、攻め急ぐ秋田のパスの質が残念になったのだと思う。トリニータ側は高いジャンプ力を持つ右サイドの吉田が居ないことで、ターゲットがほぼグレイソンだけになったんだけれども、グレイソンは競り合い力不足なので周りが頑張らざるを得ず、前進に労力を使ってしまう。またしてもペナルティエリア内でグレイソンに仕事をさせてあげられなかった。1回だけクロスに入ったシーンがあったくらいだろうか。



ここ数試合で始まった試合後の円陣即反省会です。あんなにあったコーナーキックを全く決められない。課題としてはもうちょっとニアで密集チャレンジしても良かったかな、というくらいでしょうか。覚悟していたほどのラグビーにはならなかったので拍子抜けはしたものの、セットプレーのチャンスは多かったので1つくらい決めたかったですね。

ただ、アウェイでは勝ち点1が貴重です。アウェイで2回しか勝ってないんだぞ、今年のチームは。高望みは出来ない。アウェイで勝ち点1、ホームで勝ち点3。これができれば残留はできるはず。富山が勝って競り上がって来た。まだ何も決められていない。しっかり勝ち点を積み上げるしかない。勝負の9月を経て、何の10月だ、何の10月にしよう?運命の10月にするか。運命の10月だ。運命を切り開け。