2025/10/06

2025年 明治安田J2リーグ 第32節 秋田戦

【秋田 0 - 0 大分】


秋の秋田飽きた。思い浮かんだ駄洒落を書いてみただけで飽きてません。毎年なぜか秋田との試合日程は行けてしまう。今年も行って来たのだけれども、不思議とアウェイの相性は良く、負けていない模様。ただ、秋田で観るサッカーは大体ラグビーか?みたいなサッカーになりがちで、それなりの覚悟が必要になります。時間とお金を使って何を観ているんだ?みたいな気持ちになって心が折れそうになります。食べ物は美味しいし、秋は過ごしやすいし、良い土地柄と季節なんだけどオススメは出来ない。今年も覚悟して行って来ましたが、雨が降りそうで降らなかったこともあり、割とフットボールでした。例年よりサッカー観戦した実感がある。割とフットボールを観たぞ。予想よりはな、割とよ。割と。両チームだいぶ攻撃面が酷かった気がするけれども、それは守備を頑張る両チームだからでもある。ただ、率直にサッカーの質は低い。特に秋田の攻撃はスタジアムに溜息をもたらし続けた。一番はトリニータがスローインでなぜか直接秋田の選手に渡してしまい、渡された秋田の選手が面食らってトラップ出来ずコーナーキックを獲得してしまったシーン。思わず現場で「うわ・・・」ってなりました。



前節の3失点を経てGKを変更。今回は守備というよりもムンさんの足元を頼りにした人選だと思われる。我が軍、秋田相手に保持を選択。ボールを握ってフットボールしていました。意外とな、割とな。予想よりはフットボールしてた。右サイドに古巣戦に燃えた茂平が入り、吉田はベンチ外。野村がベンチに戻って来たけれども、清武は肉離れで離脱とリリースがあった。清武が肉離れってことはですよ?戻るためにトレーニング中だったということなので、もったいなかった。惜しいな、惜しい。清武を観たかった。屋敷が久々のベンチ入り。

対する秋田。4試合負け無し!と謳ってますし、前節の長崎戦でもあの長崎の外国籍選手相手に失点をしなかった。きっと強いのかなと思いきや、実際のところはかなり怪しかった。4-4-2で秋田一体魂を見せつけてくるのだけれども、しっかりとスライドして守備はぬかりなくやるだけで、攻撃に転じると酷いパスミスや質の低いクロスが多く、負け無しというよりも、しっかりした守備以外に何も出来ないという印象。しっかりした守備が出来ているので当然戦えるベースはあるんだけど、積み上げ出来ない。前節で燃え尽きた?唯一セットプレーのデザインでロングスローに見せかけて普通のスローインからの展開くらいしかチャンスは作れず。しかし守備はすんごい頑張る。4バックのスライドをさぼるような選手は秋田でスタメンになれない。でも昨年よりも攻撃の質が一気に落ちた印象でした。活躍した選手は根こそぎ抜かれてしまう。まぁ我が軍と大差はないのだけれども。どちらも少しずつ質が落ちている。正念場。



試合はトリニータペースであった。秋田相手に押し込み、コーナーキックを継続するなど、攻め込むシーンが多かった。決められなかったけれども。秋田は4-4-2で守るので逆サイドにギャップが出来、前進するときに大きく振れればチャンスにはなる。ただ、右サイドに入った茂平が1対1を作れたとて、ボールを戻すしかないので決定機らしい決定機は少なかった。コンビネーションで崩すタイプだと思うのでもう1枚フォローできると良かったんだろうけれども。ペースは握り、良い局面は作り出すけれども、そこで終わってしまう。惜しいんだよなぁ。自信とか勇気とか、順位が低いとチャレンジしにくいプレーに終始してしまう。惜しいんだよなぁ。


前半最大の決定機は天笠のシュートシーン。相手のGKに掻き出されてしまったけれども枠内でした。角度のないところから良くぞ身体を捩じったな、というシュートでした。惜しいんだよなぁ。


セカンドボールの奪い合いに関しては秋田に分があったように見受けられたのだけれども、一旦秋田の選手が足元に置いたところを掻っ攫うという守り方がハマった印象であった。秋田の選手、足元が惜しいんだよなぁ。逆に我が軍では池田がヌルヌルとボールを保持するので奪い返した後に落ち着くことが出来た。池田の出来は良かった。得点が動くならばセットプレーしかなさそうな雰囲気でした。

後半も試合の流れは変わらず、ほぼ前半と同じ。選手交代でメンバーが変わっても、特徴を出せるほどのシーンは少なかった。試合を通じて秋田の攻撃がどうもしっくり来なかったのはGKムンがビルドアップでプレスを無効化できたことも関係ありそう。ただ繋げるだけでなくロングボール多めの意識も手伝ってプレスに行っては空いた選手に出され、競り合いに勝ってもすぐに奪還されてキープは出来ず、みたいな繰り返しであった。そのため、攻め急ぐ秋田のパスの質が残念になったのだと思う。トリニータ側は高いジャンプ力を持つ右サイドの吉田が居ないことで、ターゲットがほぼグレイソンだけになったんだけれども、グレイソンは競り合い力不足なので周りが頑張らざるを得ず、前進に労力を使ってしまう。またしてもペナルティエリア内でグレイソンに仕事をさせてあげられなかった。1回だけクロスに入ったシーンがあったくらいだろうか。



ここ数試合で始まった試合後の円陣即反省会です。あんなにあったコーナーキックを全く決められない。課題としてはもうちょっとニアで密集チャレンジしても良かったかな、というくらいでしょうか。覚悟していたほどのラグビーにはならなかったので拍子抜けはしたものの、セットプレーのチャンスは多かったので1つくらい決めたかったですね。

ただ、アウェイでは勝ち点1が貴重です。アウェイで2回しか勝ってないんだぞ、今年のチームは。高望みは出来ない。アウェイで勝ち点1、ホームで勝ち点3。これができれば残留はできるはず。富山が勝って競り上がって来た。まだ何も決められていない。しっかり勝ち点を積み上げるしかない。勝負の9月を経て、何の10月だ、何の10月にしよう?運命の10月にするか。運命の10月だ。運命を切り開け。