2019年5月19日日曜日

2019年 明治安田生命J1リーグ 第12節 清水戦

【大分 1 - 1 清水】



最後の藤本のシュートが決まっていたらお祭り騒ぎになっていたと思いますが、結果は引き分け。鳥栖戦に続き、我が軍のホームでの試合直前に対戦相手の監督が代わって相手の出方が全く予想つかなくなるという難しい巡り合わせの中での試合。勝ち点1を積み上げました。しぶとく負け無し継続。しかし、慢心があったと言わざるを得ない前半でした。


J1通算300ゴールが期待されたこの試合、まさか岩田がゴールするとは予想だにしませんでしたが記念ゴールを生え抜きが決めて歴史に残せたことは誇らしいことです。


前節スタメンだった高山がベンチ外となり、星が左サイドに復帰。今日も3バックは高畑、鈴木、岩田。長谷川と島川がボランチ。調子の良い選手を選ぶスタイルとは言え、ここ最近左サイドが定まらず。調子の悪い清水に対して何とかなるだろうという慢心があったのではないか。全チーム格上だぞと、しつこいくらいに言い続けていたにも関わらず、これだけ負け無し状態であれば当然自信がつく訳で、それが慢心へと繋がったのではないか。相手はかなり追い込まれている清水なのである。


ヤン・ヨンソン監督を解任して篠田コーチを格上げ。11試合で26失点という守備面での課題を克服しようとする一戦になるであろうことは予想出来てはいました。追い込まれっぷりが違う。鬼気迫る勢い。その違いが前半に出たとしか言いようがない。清水は4バックで一定の距離感を保ち、横のスライドは素早く、プレスのかけ具合も一定条件下にしていた様子。とにかくバランスを崩さないままであった。1トップの藤本にスペースを与えても、パスコースを限定する守備を行えば、最終ラインは高いまま維持できる。供給元を断つイメージ。そのおかげで最終ラインでボールは保持出来たもののラインが上がらず、攻めあぐねた。テンポが出ない。ギリギリまで最終ラインでボールを回してみるもミスしてPKを献上して先制を許してしまう苦しい展開。前半のうちに狙われていた高畑を三竿に入れ替えるも、何も出来ないままビハインドで前半を終えてしまう。


前半45分間でスカウティング出来たのか、傾向と対策を持って後半に臨んだ我が軍。後半立ち上がり攻勢に出て、岩田の右サイドのクロスを藤本が避ける、という記録に残らないシュートを放ち同点とする。ペナルティエリア内でわざわざ相手DFとGKの間に入り、クロスを避けるFWが居て良いのか。得点王の意外過ぎる動きに超ベテランGK西部も対応できず。藤本のペナルティエリア内での異常性について昨年からこのブログで書き続けてきましたが、オフサイドラインギリギリでクロスに飛び出て、相手DFとGKの間に入って、何もしないって避けるってどう例えて良いのか分からないレベル。絶対触ると思ったに。触らないって何。わざわざ出て行って触らんのかい、みたいな。西部が倒れながら触らんのかい叫んでそう。


早い時間帯に同点に出来たものの、両チーム崩し切ったような攻撃は余りでないまま、セットプレーを決めた方が勝ち、みたいな様相に。オナイウのヘディング、2試合連続で惜しい。最後の最後、藤本のシュートは入ったかと思われましたがポストに弾かれてノーゴール。勝ち点を分け合う結果となりました。


前半に1枚交代枠を使ってしまったこともあり、今日も守備的な交代が主になってしまった。勝てたような気もするし、負けた可能性もある試合だったとも感じる。引き分けが妥当だったかもしれない。これだけJ1で結果が出ていれば下位相手に緩んでしまうのも仕方がない。結果が良すぎて自信過剰になってしまったような気がする。今日の清水は結局最下位に転落。しかし、最下位のチームと互角に渡り合ったのだ。この事実がJ1で緩んでる場合ではないことを如実に示している。自信を持って良いのは勝ち点45を積み上げた後だ。試合に絡めずに危機感を持っているメンバーの突き上げが欲しいところ。チームマネジメントの難しさを感じた一戦だった。もう一度心入れ替えて取り組む必要性がある。


清水は篠田監督で守備面は改善されそうな雰囲気。ガンバも遠藤・今野をベンチに置いて思い切った若返りスタメンでダービーを勝ち抜いた。鳥栖も息を吹き返した。下位グループの建て直しが始まっており、夏に入る前に低迷中のクラブの動きが活発化している。これで神戸も生き返ったらすぐさま下位グループとの戦いに巻き込まれかねない。特にこれからのリーグ3連戦。川崎、FC東京、名古屋との対戦は3連敗もあり得る強豪揃い。ここで初心に返ってチャレンジャーの気持ちで思い切って戦って欲しい。緩んでいる暇はない。



2019年5月13日月曜日

2019年 明治安田生命J1リーグ 第11節 湘南戦

【湘南 0 - 1 大分】



シーズン開始からアウェイ負け無し継続!絶好調!五月病も吹っ飛んだ!絶好調過ぎてどうすればいいのか分からない。アウェイ観戦記を書き続けて10年。こんなことがあったでしょうか。14連敗、2度のJ2降格、1度のJ3降格。厳しい試合の中で、重箱の隅を楊枝でほじくるようなポジティブ情報発信を心掛けてきましたが、もうそのまま書くだけ。観てやってくれ今のチームを。誰でも分かる。ルーキー2人使って勝つんだもの。J1で勝ち続けている時の書き方が分からん。





相変わらず池のほとりでお爺ちゃんマスコットの股間に出たり入ったりする子供たちが多かった。ブログを遡ると2017年の4月以来。毎回撮る写真も一緒だし、書こうと思った内容も似ていたので進歩のないブログっぷりを痛感する訳ですが、湘南はJ1で進化していた。



軽トラにピザ窯が搭載されているスタジアムグルメは初めて観た。



公園の片隅に建立されていた石碑。テレビゲームだとセーブポイントになりそうな石。2018年ルヴァンカップ優勝記念碑。これ、これから何回もタイトルを獲得したらこの石が並ぶ訳でしょ?湘南が黄金時代を迎えたら公園がお墓みたいになりそう。昨シーズン湘南がタイトルを獲得するまでになった「湘南スタイル」、このハードワークの流派に対して分の悪いポゼッションサッカーである今の大分トリニータがどこまでやれるのか、ここがこの試合の一番の見どころだったと思います。


前線からプレスをかけてくるに決まっている湘南に対して、選ばれたメンバーには前節から変更がありました。ボランチに長谷川が入る。J1リーグ初スタメンの大卒ルーキーデビュー戦。水曜日のルヴァンカップで良いプレーをした若手が大抜擢。前田はベンチ外。CBの左には高畑が入ったので福森はやっぱり攻め上がりのなさが期待外れだった模様。ここにきてルーキーを抜擢し続ける片野坂監督。しかし、湘南の前線は長身ワントップを利用する形なので身長は普通の高畑で大丈夫なのかどうか、そこは不安でした。


湘南も3-4-2-1でミラーゲーム。長身CBのフレイレが出場停止になっており、ここが一つのポイントになったと思います。空中戦ではオナイウ阿道が勝ち続けた。この巡り合わせがトリニータ優位に傾けられたポイント。良い時は全てが良い方向に。


試合前日に燃えています宣言をする梅崎司。我が軍は恩返しゴールを食らいやすい傾向にあるので燃えられると困る訳ですが、ファンボさん鉄拳制裁世代として育ったU-18の礎を築いた世代ですから、今のコンプライアンスで育った選手達とは違う血の味を知るメンタルの強さが自然と溢れ出して止まらないのでしょう。燃えるレジェンド梅崎の仕事を止めるのがU-18出身の岩田や高畑というのがこれまた趣が深い。終わらない大河ドラマ。











湘南のハイプレスに対するボール回しがどこまで通用するのか、立ち上がりからゲームの主導権を握ったのは残念ながら湘南でした。最終ラインではボールを動かせるものの、前線にはなかなかボールを運べなかった我が軍。湘南がボールを保持する、という違和感しかない状態に。湘南はドリブルを主体とした攻撃が冴えており、なんとか止めようとしてファウルを誘発。ゴール正面の同じ場所で3度もFKを与えた時は流石にもうダメかと思いましたが、今日も守護神の仕事っぷりが素晴らしかった。高木の存在感が抜群。最後の砦となり、守備に安定感を与え続けました。



前半からある程度割り切ってボールを蹴っていた我が軍。相手の出方を伺いつつ、上手くいかない場合はプランBを自発的に発動。ハイプレスということはDFラインも高くなる訳で、1本抜ければ絶好機を迎えられる。今日も藤本が湘南DFラインと駆け引きを続けましたが、中々パスの供給に至らず。そこでロングボールを供給し、オナイウ阿道が競り勝って何とかする、という力業に。これを弾き返されるようであれば万事休すだったかもしれないけれども、フレイレ不在の湘南CBに対して悉く競り勝った阿道。前線に起点を作って湘南を押し込む。湘南の地上戦、トリニータの空中戦。終わってみれば保持率五分の試合は後半早々に動いた。


51分、島川のスルーパスに抜け出した藤本が強引に突破した上で、冷静に1人躱してゴール。島川の縦への意識と藤本の決定力が生み出したゴールでした。


公式だと島川は「ロングボール」を出したことになっていますが、スルーパスと言ってあげたい意図のあるパスです。素晴らしい場所に落としました。島川、美声なだけはある。そして藤本。日本代表の森保監督が視察に来ていた試合で結果を残した。今日もペナルティエリア生まれ、ペナルティエリアが実家かと思える程の落ち着きっぷりが素晴らしかった。7得点目で再び得点王タイとなった。これでもし日本代表選出があると俄然動員的にも盛り上がる。もしかすると高木も可能性があるかもしれない。ただ、国際試合であんなにリスクのあるボール回しをする選手を選ぶのか?と言われると可能性は低そうだが・・・。高木はもう、ちょっと違うレベルのスレスレさ加減を楽しみ始めているので国際試合では危う過ぎるかもしれない。観てみたいけれども。


1点を追いかける湘南はワントップを指宿に代えて投入するも、高畑のサイドを狙う訳でもなく、鈴木が対応出来て何とかなった。今日の片野坂監督の采配は珍しく守備的で、湘南で育った高山を湘南で育った三竿に代えて、高畑をサイドに上げて、三竿を最終ラインに組み込む。更に小塚を下げて丸谷を投入し守備への比重を高めていく。最後は高畑をベンチに下げて岡野を投入し、湘南の攻撃をシャットアウト。1点を守り切る采配で勝ち点3の持ち帰りに成功。現実路線で勝ち点を手にした。



大分トリニータは本当に戦い辛いチームになってきた。相手からすれば嫌。ボールを奪おうとプレスをかければ裏に出されるし、守って引けば得点が取れなくなる。今日はゲームとしては湘南が主導権を握った試合であって、昨年までであれば前半のうちに失点してしまっていたと思うのですが、今年は粘り強い守備が実現出来ている。しかもなぜか高畑にも既に我慢強い守備が身についていたので頼もしい限り。


J1リーグデビュー戦を無難にこなせた長谷川。デビュー戦なのでそれで必要十分ですが、もっと攻撃的にチャレンジ出来たろうし、攻め上がらないと満足しない監督なので安住のポジションではありません。若手のうちにどこまでやれるのか失敗を恐れずにチャレンジし続けて欲しい。



次節、ホームで清水戦ですがまたもや監督交代。暫定監督が昭和電工ドームに来るの巻。立ち上がり固めになりそうですが、相手の出方をじっくり探りつつ、プランAでもプランBでも炸裂させて勝ち点を稼いでおきたい。上手くいかなくても勝ち点を積み上げる、そんなチームならばJ1に残れるのではないか。勝てるうちに勝っときやの精神。


2019年5月8日水曜日

2019年 YBCルヴァンカップ グループステージ 第5節 神戸戦

【大分 2 - 1 神戸】



夢しか詰まっていなかったGWの昭和電工ドームから東京に戻り、どっぷり肩まで五月病に浸かっている筆者です。働きたくない。ということで、今日も仕事は捨て置いた。グループリーグを突破するには負けられない、第5節をスマホで観戦しつつ帰宅。昭和電工ドームに迎えるはJリーグ史上最高年俸を誇るヴィッセル神戸。しかも監督は三木谷FAXの関係で我が軍のレジェンド、ザ・キャプテン吉田孝行が監督として初の昭和電工ドームに凱旋帰国。


おい、本当にルヴァンカップのスタメンか?というくらいに豪華な神戸のスタメン。特に前線がエグい。現役の日本代表山口蛍もいるし、J2なら優勝しそうな4-3-3でした。もしかしたらビジャ、ポドルスキ、イニエスタの誰か一人くらいは来るかもしれないチャンスではありましたが、残念ながら実現はせず。リーグ戦なら誰か来そうだから、絶対に行かないと損だな!大分県民はまた8月の神戸戦でリベンジしような! GK前川は日本代表GKであった大分トリニータOB前川和也のご子息であり、大分トリニータU-12出身。親父さんよりデカい、191センチの上背。ただ、前半から狙えばなんか起きそうな、足元が若干危うい雰囲気はあった。


迎え撃つ大分トリニータのスタメンは並びが全く予想できなかったメンバー。始まってみれば丸谷、庄司、岡野が3バックで、小手川と長谷川がボランチ。左にサイドになぜか福森、右に星、後藤のワントップに三平と伊藤の2シャドーでいつもの3-4-2-1でした。左サイドの福森は珍しい起用だったので意外だった。福森に足りないのは攻撃なんだよ、と監督が言っているかのような起用。福森に何があったのか、判明するのは後半のことでした。


前半はほとんどトリニータのペースだったと思うのです。パス回しに若干のぎこちなさはあるものの、上手く回せていたし、大好きな4バックですし、後藤の一発裏抜けやサイド攻撃も組み立てられていて、先制さえできれば、という出来だったと評価できます。特に三平が素晴らしかった。待ち望まれたサンペールとのさんぺーダービーに燃える三平は攻守に絡む活躍でした。しかし、先制したのは神戸。ウェリントンへの縦パス一本で崩され、山口蛍に決められる。真ん中ズドンと割られるとは、タレント性を見せつけるようなゴールでした。あれはちょっと止められる気がしなかったゴール。解説の高松先生は寄せが足りないとの評価。


前半を1点リードされた状態で迎えたハーフタイム、監督の指示は「しゅびも粘り強く」という、ひらがなで分かり易く伝えた効果があったのか、庄司が対ウェリントンで勝り始める。この試合の決め手となったのは庄司の踏ん張りだったのではないだろうか。攻撃は作れていたので守備が安定すれば攻めるべし。


結果に結びついたのは69分。小手川と三平を下げ、高畑とティティパンを投入してから前線の機動力が加速した。丸谷がボランチに入り、福森がDFラインに下がる。高畑が左サイドに入って、ティティパンがシャドーで前線起用。庄司の守備からショートカウンターが発動し、後藤が見事なターンでゴールを決める。同点に追いつく。庄司がウェリントンに付くようになってから安定した。そこからの攻撃になっているので庄司が素晴らしかった。後藤も難しいゴールを難なく決めた。後藤も調子が上がっている印象。


逆転弾は出足の鋭さが完全に戻ったティティパンが大仕事をやってのけた。棚から牡丹餅、ティティパンのカットから勝ち越し(※フリースタイルラップ)ずっと怪しかった神戸GK前川のパスをかっさらってそのままゴール。大分トリニータ史上初のタイ人ゴール。ティティパンおめでとう。そして、この後のゆりかごで福森にお子様が誕生したということが発覚する。ということは、もしかすると前節のメンバー外は出産の立ち会いだった可能性も出て来て、怪我とかじゃなくて本当におめでたい!ただ、今日も攻撃はちょっと物足りなかったけれども、コンディション整えて家族を養うためにガンガン攻めて欲しい。ガンガン行って、ガンガン。監督も何度か「行けよ福森何故行かないんだ」みたいなジェスチャーで固まってたし。


一方で、若さ溢れてガンガン行く高畑が今日も元気いっぱい。右サイドから長いクロスをダイレクトで合わせたシュート、クロスバーに直撃して惜しかった。あの勢い、素晴らしかった。あの左足、夢しか詰まってない。左サイド全域にスタメン争い大戦争勃発。ルヴァン出場組、かなり良くなっている印象。星の怪我からの復帰も予想より早くて一安心。


このまま無事1点差を守り切り、ルヴァンカップグループリーグ突破の可能性を残した。神戸相手に逆転勝利という、ナイスゲームでした。吉田孝行監督は逆転負けになってしまいましたが、2失点目のGKのミスは監督云々の評価はちょっと厳し過ぎる印象。前線からのプレスで上回ろうとした意地のスタイルを貫いた姿勢は間違っていないと思う。頑張って欲しい。我が軍は次のC大阪戦に勝てば自力で勝ち残れる2位に躍り出た。次勝てばいいんです、勝てば。チームの成長を考えてもこれは大きい。大きな経験値を獲得出来そうな一戦になりそう。ただ、その一戦がロティーナ監督との対戦っていうのがまた面白そう。ルヴァンカップ、グループステージを突破しよう。次節、決戦。