2018年6月17日日曜日

2018年 明治安田生命J2リーグ 第19節 松本戦

【松本 1 - 4 大分】



シーズン当初はアウェイ行脚で勝ち点を伸ばせなかったものの、ホームでは負け無し状態で勝ち点を伸ばし始めた復調傾向の雷鳥、松本山雅が立ちはだかるアルウィンに乗り込んでの第19節。雷鳥、復調、ぼく脱腸。ということで痔と戦いながら松本に行ってきました。どんどんブログの文面が汚れていっている自覚はあるのですが、加齢と共に笑い飛ばさないとやってられないくらい悲しいことが増えていくものなのです。大分トリニータの勝利を観れたことですし、全てを前向きに捉えたい。切れ痔です。



前節、ホームで未勝利状態の愛媛にホーム初勝利を献上し、ホームで無敗状態の松本にホーム初黒星を食らわせるという、totoの予想的には全く読めない大分トリニータが降臨。よく分からん。しかし、個人的に感じた前節の「守備が消極的な印象」は当人たちも感じていたらしく、19節では前線からの積極的な、高い位置で奪おうとする攻撃的な守備の意識を感じました。



早々に失点して、かつ退場者が出て試合が壊れてしまったのでもうちょっと均衡した状態が観たかったですが、勝ち点+3得失点差+3という素晴らしい結果なので言うことはございません。FW陣の仕事っぷりが素晴らし過ぎた。







ビッグフラッグで鼓舞し過ぎのゴール裏。風に煽られて、なんだか巨乳の人が着たみたいになったユニフォームビッグフラッグ。つい釘付けになってしまった。物干し竿2本で裏から支えて巨乳のビッグフラッグ作ったら観客3000人くらい増えるんじゃないだろうか(※増えません)狭いエリアに押し込まれましたが頑張りました。


スタメンは松本からレンタル中の宮阪が契約上、出場できないとあって日頃出場機会の少ないメンバーのアピールっぷりが目に浮かんだ訳ですが意外過ぎる選考となりました。4バック予想もありましたが、結果いつもの3-4-2-1。福森はまだ怪我らしく3バックは刀根、鈴木、丸谷というここにきて今シーズン初の組み合わせ。丸谷が最終ラインに降りたことでボランチの人選は川西と小手川というボールが落ち着き過ぎるコンビ。両ワイドは星と松本怜。ワントップに背番号10藤本が久々のスタメン復帰。初めての組み合わせが多すぎるメンバーでしたが、一番の不安要因は丸谷CBで大丈夫か?でした。その不安が開始6分で露呈してしまう。前田大然にぶっこ抜かれた。



毎年J2順位予想をしていて、今シーズンの松本山雅を上位に予想したのです。その最大の要因となったのがFW陣補強の充実っぷり。特にレンタル先の水戸で成長著しかった前田大然の復帰が大きいと読んでいて、もう高崎めがけて放り込みサッカーで良いじゃん、というアンチフットボール案件を推奨してみたのです。その前田大然、自分でボールを運んでしまうという電柱不要の運用、パスより走った方が速い「1人で出来るもんカウンター」を食らって早々に失点。昨年、水戸戦でも前田大然の速すぎるプレッシャーに屈して失点してしまったこともあり、あまりにも前田大然にDFが釣られてしまった。空いた前田直輝に決められて先制を許す。



それでもこの試合はFW陣が前線から追い、愛媛戦よりもアグレッシブな守備がハマっていたように観え、上手にボールを保持出来ていた印象が強かったので心配はしていませんでした。川西と小手川が中盤にいるとこうなるのか・・・・というマイナーチェンジっぷり。宮阪の長距離パスこそ少ないものの、小刻みなパスとドリブルで違いを生み出す。藤本の異質さも際立っていた。常に裏を狙う動き出しを繰り返し、最終ラインからのボールを引き出そう、引き出そうとする。その動き出しが実ったのが20分、完全に裏を取った藤本だったが松本DF岩間に倒される。これがレッドカード判定で岩間が一発退場の判定。ここから試合は完全にボールを支配した大分トリニータとリトリートしてカウンターを狙う松本という構図に。



我が軍は明確な意図を持って裏を狙っていた。最終ラインまでボール下げる→松本の最終ラインが上がる→裏を狙う→ダメならサイド攻撃が繰り返し繰り広げられていた。完全にボールを保持して攻め続けていた35分、ペナルティエリア内で刀根が倒されてPKを獲得。これを後藤がキッチリと決めて同点。この辺りでもうアルウィンに集まった観客と松本山雅の選手が審判と戦い始めてしまった。もう大分トリニータと戦っていない感覚。ボクシングで例えるならば、松本はレフェリーを殴りに行って、我が軍は松本を殴り続けている感じ。当然決定機が出来まくり、左サイド馬場からの右足アウトサイドを使ったクロスから同点に。後藤、藤本と3人が仕事しました。藤本は開幕戦以来のゴール。



馬場のパス、素晴らしかった。前半のうちに逆転に成功。カウンターをケアしながら時間を潰す試合運びも申し分無かった。



1人少ない状況で戦いの構図がハッキリとし過ぎてしまったので逆に難しくなることが往々にしてあるのがサッカー。ホームでの町田戦でも町田側が1人少なくなってから3失点して白眼を剥いたことが昨日のことのように思い出せる訳ですが、今日はパス回しが優れ、試合運びに長けていた。ここまでのレベルに達していたのか、という印象でしたよ、本当に。中盤のメンバーを変えたこと、キックオフ時にエンドを変えたことなどが全て良い方向に出ました。最後に2得点で仕留めるまでの道筋が素晴らしかった。伊佐、三平、後藤とFW陣が全員仕事しました。



松本側視点に立てばやることは明確なはずだったんだけれども、前半終了時と後半開始の時点でもう主審に対するブーイングの嵐。試合中に主審にアピールしてしまうと相手も頑なになってしまわざるを得ないので、逆効果になってしまったのではないだろうか。終了時まで黙っておけば帳尻PKとか出しやすい雰囲気になったかもしれない。まぁ大銀ドームで同じことが起きたら同じような雰囲気になるし、そうなった時って大体負けることが多い。レフェリーに対してはJ3を経験してしまうとJ2界隈は全然マシに思えるので寛容になってしまった。



しかし藤本ですよ、今日は何と言っても。50分の當間へのイエローカードも全く同じ形。同じ形の攻撃を食らわせ、裏を取り、対峙するDFが手を使ってじゃないと止められない動き出し。そして1得点と素晴らしい仕事だった。なぜ久々に藤本がスタメンに抜擢されたのか、なぜ最終ラインに丸谷が初めて降りたのか。戦術的に先手を打てていたこと、その策に対して反町監督が有効な手立てを打てなかったこと、前半からの執拗なパス回しで松本の攻撃陣を疲弊させたこと、後半に2点とって試合を決めたこと、追加点は奪われなかったこと、切れ痔が辛いことだけがスタジアムで起きた事象です。連敗しなかったことが大きい。



DAZNでの反町監督のインタビューも観ましたけれども、レッドカードを多く出す主審が悪いみたいな言い方でしたが、その判定が妥当かどうかだけが問題であって、数だけで判断してはダメでしょうし、何よりも守備の対応が後手を踏んだことから目を逸らさせようとしている印象しかないので正直に受け取ってはダメかなと思いました。チームマネジメントのために誰かを悪者にするのは良くあることです。



本当に素晴らしい結果でした。得失点差で貯金まで出来てしまった。川西と小手川、最終ラインに丸谷を共存させたスタイルも面白かった。次節は博多の男たちが大銀ドームに乗り込んできます。特に惇ですよ、惇。惇兄を打ち倒さなければなりません。やっかいな選手だということは痛い程知っている。夏に活躍するからな、あの男は。打倒夏侯惇なるか、試練の6月は続く。


2018年6月10日日曜日

2018年 明治安田生命J2リーグ 第18節 愛媛戦

【愛媛 1 - 0 大分】



大分トリニータは今シーズンホームで未勝利状態というアウェイ愛媛に乗り込み、持ち回りで処理しなければならない爆弾処理に大失敗。炸裂させて自滅するという、昨シーズンを思い出すような勿体ない敗北を喫して首位陥落となりました。ああ4敗目!


アウェイ、雨、存在するだけでイライラしてしまう西村主審という悪条件の中、チャンスを決め切れずただただ時間だけが過ぎていく試合となってしまいました。最低でも勝ち点1は持ち帰らなければならない試合だったと思います。


今日のスタメンは福森がベンチ外となり、黄が最終ラインの右に入り、左に刀根という3バックになりました。右サイドに岸田が入り、左サイドに松本怜が回る。やはりFWは伊佐で来たか。俺の岩田が天皇杯で得点してベンチ入りアピールに成功したのは嬉しい。


両軍共に雨に濡れたピッチに手こずった印象の立ち上がり、愛媛FCは特に何かしてくる訳でもなく、最終ラインでボールを回し続ける形が続く。この時間帯に先制出来ていれば試合は難しくなかったと思いますが、今日は得点に結びつける決定力が足りない日でした。あまりにも何もしてこないという、逆に斬新すぎる愛媛の試合運びだったのですが、後半に2枚同時交代を打つあたり、後半勝負の戦略だったのであろうと思われます。内部昇格した川井監督37歳に初勝利を捧げることになってしまいました。愛媛はホーム初勝利。長すぎたであろうトンネルをようやく抜けた。前半だけだと「愛媛やべぇな」という印象しか無かったのですが、あれが本当に意図的なら川井監督37歳がやり手なのかもしれません。


次節が松本戦なので、もしかすると反町監督が情報を求めて巡回している可能性もあり、嘘を書いて撹乱したい気持ちが溢れ出して止まらないのですが、やはり今シーズンの時間のやり過ごし方に課題を隠しきれません。アグレッシブにボールを奪いに行く守備の仕方ではないので、どうしても試合運びの主導権を相手に依存してしまわざるを得ません。特に前半にボールを奪いに来るわけでもなく、ボールを保持しているだけになりがちだった愛媛に対して、時間をやり過ごさざるを得なかった。愛媛が攻めてこないと待つしかないし、愛媛がボールを奪い返しに来ないと裏も取れない状況になってしまう。愛媛側が意図的だったのか、連動するプレスが実現出来なくて前線と中盤が分断されていただけだったのかは分かりませんが、我が軍がそれにお付き合いしてしまった印象です。一番観たくないJ2レベルのミスの多いミラーゲームでしかありませんでした。


逆に、甲府にやられたように、対愛媛として前半にプレスをハメ、襲い掛かって2点くらい先攻しておくくらいのメリハリを持つのが理想なんだろうと思います。今日みたいにPKなどで失点し、1点先行されることだってあり得る中で、追いかける状況になった時にボールを奪えない時間帯が辛い。本当に難しいバランスのお話なのですが、奪いに行く連動したプレス、高い位置で奪うショートカウンターにひと磨き必要です。いつ何時変わらない戦いが出来ることは強みでもあり、弱みでもある。突き抜けるにはもう一つ何か必要なんだろうと思われます。バランスを投げうって「ぶっ倒すモード」のスイッチがありません。


どこに勝負のポイントを置くのか、そこが受け身なのが、あえて書けば今日の敗因だとは思うのですが、受け身でここまでやってきて上位にいるのでまぁしょうがない程度の話ではあります。対応しながらの先行逃げ切りが我が軍の歩んだ道です。今日はとにかく攻撃がダメ過ぎた。ミスも多すぎた。CKでもあれほどフリーになれているのにヘディングやシュートが宇宙へ向かうのはもったいなさ過ぎる。攻撃陣猛省の日です。


試練の6月になると予想していたので、ここからの前半戦残り3試合がヒリヒリしてたまらん。愛媛戦を落としたものの、目標勝ち点70であれば、前半戦は35点が及第点。どこまで貯金が出来るか。それとも1足りないままで終わるのか。反町監督や井原監督が一体何を仕掛けてくるのか。W杯どころじゃねぇ面白み成分が溢れだす前半戦クライマックス。次週、レンタル契約で出場できない宮阪に代わりボランチの先発は川西なのか。反町見てるか、姫野も小手川も岩田も4バックもあるからな!

2018年6月3日日曜日

2018年 明治安田生命J2リーグ 第17節 熊本戦

【大分 2 - 0 熊本】



試練の6月。トリニータも梅雨に入ってしまうのかどうかを占う、隣県熊本をホームに迎えての一戦でしたが見事に勝利をもぎ取ったトリニータ。前節甲府で豆腐と化した守備陣が高野豆腐くらいにまでは戻れました。鉄壁とまではいきませんでしたが久々に無失点。J2は土曜日に多くの試合が開催され、結果待ち状態となった長州と博多方面から滲み出る負のオーラを物ともせず首位堅持に成功しました。


前節記録的な失点で暗雲立ち込めた我が軍の戦略。GKを含めた低いラインでのパス交換に狙いを定めて奪い取り、そのままショートカウンターに繋げるトリニータ対策を施してくるであろう各クラブの監督。その対策を上回れる練度と強度が示せるのかどうかが今日1番の注目点でした。この点が今日のメンバー選定に影響を及ぼしたであろうことが感じ取れました。


伊佐ワントップのチョイス。これが前半戦16試合を経て導き出された答えなのかもしれない。裏へ抜けるスピード、競り合いでの強さ。敢えてスタメンで使うことで相手の出方がどうであれ安定した試合運びに繋がる。伊佐の身体能力で試合を作る時代ですよ、素晴らしい成長ですよ。


問題は対峙した熊本。どんな塩梅のプレスにくるか。今シーズンは我が軍と同じく3バックを運用する渋谷監督の手腕により開幕当初は調子が良かった。ただ、失点が止まらず勝ち点を伸ばせていない様子。前線に長身のFWを入れているので機動性薄めで前半は上手くいなせた印象。そう、前半は完璧な出来だった。前半は。


暑さもあってか然程プレスをかけてこなかった立ち上がりの熊本。裏を狙う伊佐の存在が大きく、最終ラインが押し上げられず。全体が間延び。プレスに行けば裏を狙われ、構えればボールを回されサイド攻撃を受けることになる絶妙のバランスに困惑の肥後もっこす。良い流れの中、伊佐の強さが起点となり右サイドからチャンスメイクし馬場が先制点を叩き出す。前半は本当にバランスが良く、熊本を寄せ付けなかった。


このままで終わらなかったのがかつて大宮を昇格させた渋谷監督。後半は前半よりも割り切ってシンプルな縦パスをFW皆川に供給してラインを押し上げることに成功。強いFWには強いFWで。この思想、シモビッチとかがいるチームを率いたら結果出しそう。トリニータは起点を潰せず、苦しい時間帯が続きました。鈴木が警告を貰ってしまうし、福森も足に違和感があったらしいしで守備陣が崩壊寸前。國分と川西を投入して前線で時間を稼ぐ策を施すも、今度は伊佐が限界を迎えてしまう。最後の交代はその伊佐に代えて三平。守備陣はなんとかしろ状態。今シーズン、竹内の出番の少なさたるや。


で、本当になんとかしたのが鈴木でした。皆川への楔のパスに対して反応、皆川を吹っ飛ばし、ボールを奪ってそのまま駆け上がる。右サイドでフリーとなっていた後藤にラストパスを送る鈴木。守備でなんとかするより追加点で安全圏へいく気満々のドリブル。そしてこの日、再三フリーになりながらも中々ボールが回って来なかった後藤が最後の最後にキッチリとゴールを決めて勝負あり。熊本を退け、九州ダービーを制しました。


今日はとにかく守備陣が汚名返上の無失点で抑えてくれたことが大きい。後半凄い危うかったけれども、結果やられてないから問題無し。さらに警告を1枚貰った状態なのにアシストで試合を決めてしまった鈴木。素晴らしい成長ですよ。今シーズン3バックの真ん中を任せられ、新しい課題と向き合いながら日々成長を続けている。


試合運びの面では意識の高さと、守備陣の気持ちが全面に出た試合でした。交代メンバーも持ち味が出せていた。熊本がアウェイの白いユニフォームだったことだけが少し残念。青と赤で対決したかったけれどもダメなんだろうか。青と赤ならインスタ映えするのに。


天皇杯は燻っているであろうメンバーを思い切って使って欲しいものです。試合に出てないメンバーが見たいけれども、中継も無いのでブログも書きようがありません。また山口と対戦ですよ。この連戦を乗り越えて愛媛戦。リーグ戦はしばらく伊佐固定で良いんじゃなかろうか。ワントップが潰れて馬場と後藤が得点する流れが良い。もう一度連勝できる上昇気流を作り、試練の6月を乗り越えましょう。