2025/10/06

2025年 明治安田J2リーグ 第32節 秋田戦

【秋田 0 - 0 大分】


秋の秋田飽きた。思い浮かんだ駄洒落を書いてみただけで飽きてません。毎年なぜか秋田との試合日程は行けてしまう。今年も行って来たのだけれども、不思議とアウェイの相性は良く、負けていない模様。ただ、秋田で観るサッカーは大体ラグビーか?みたいなサッカーになりがちで、それなりの覚悟が必要になります。時間とお金を使って何を観ているんだ?みたいな気持ちになって心が折れそうになります。食べ物は美味しいし、秋は過ごしやすいし、良い土地柄と季節なんだけどオススメは出来ない。今年も覚悟して行って来ましたが、雨が降りそうで降らなかったこともあり、割とフットボールでした。例年よりサッカー観戦した実感がある。割とフットボールを観たぞ。予想よりはな、割とよ。割と。両チームだいぶ攻撃面が酷かった気がするけれども、それは守備を頑張る両チームだからでもある。ただ、率直にサッカーの質は低い。特に秋田の攻撃はスタジアムに溜息をもたらし続けた。一番はトリニータがスローインでなぜか直接秋田の選手に渡してしまい、渡された秋田の選手が面食らってトラップ出来ずコーナーキックを獲得してしまったシーン。思わず現場で「うわ・・・」ってなりました。



前節の3失点を経てGKを変更。今回は守備というよりもムンさんの足元を頼りにした人選だと思われる。我が軍、秋田相手に保持を選択。ボールを握ってフットボールしていました。意外とな、割とな。予想よりはフットボールしてた。右サイドに古巣戦に燃えた茂平が入り、吉田はベンチ外。野村がベンチに戻って来たけれども、清武は肉離れで離脱とリリースがあった。清武が肉離れってことはですよ?戻るためにトレーニング中だったということなので、もったいなかった。惜しいな、惜しい。清武を観たかった。屋敷が久々のベンチ入り。

対する秋田。4試合負け無し!と謳ってますし、前節の長崎戦でもあの長崎の外国籍選手相手に失点をしなかった。きっと強いのかなと思いきや、実際のところはかなり怪しかった。4-4-2で秋田一体魂を見せつけてくるのだけれども、しっかりとスライドして守備はぬかりなくやるだけで、攻撃に転じると酷いパスミスや質の低いクロスが多く、負け無しというよりも、しっかりした守備以外に何も出来ないという印象。しっかりした守備が出来ているので当然戦えるベースはあるんだけど、積み上げ出来ない。前節で燃え尽きた?唯一セットプレーのデザインでロングスローに見せかけて普通のスローインからの展開くらいしかチャンスは作れず。しかし守備はすんごい頑張る。4バックのスライドをさぼるような選手は秋田でスタメンになれない。でも昨年よりも攻撃の質が一気に落ちた印象でした。活躍した選手は根こそぎ抜かれてしまう。まぁ我が軍と大差はないのだけれども。どちらも少しずつ質が落ちている。正念場。



試合はトリニータペースであった。秋田相手に押し込み、コーナーキックを継続するなど、攻め込むシーンが多かった。決められなかったけれども。秋田は4-4-2で守るので逆サイドにギャップが出来、前進するときに大きく振れればチャンスにはなる。ただ、右サイドに入った茂平が1対1を作れたとて、ボールを戻すしかないので決定機らしい決定機は少なかった。コンビネーションで崩すタイプだと思うのでもう1枚フォローできると良かったんだろうけれども。ペースは握り、良い局面は作り出すけれども、そこで終わってしまう。惜しいんだよなぁ。自信とか勇気とか、順位が低いとチャレンジしにくいプレーに終始してしまう。惜しいんだよなぁ。


前半最大の決定機は天笠のシュートシーン。相手のGKに掻き出されてしまったけれども枠内でした。角度のないところから良くぞ身体を捩じったな、というシュートでした。惜しいんだよなぁ。


セカンドボールの奪い合いに関しては秋田に分があったように見受けられたのだけれども、一旦秋田の選手が足元に置いたところを掻っ攫うという守り方がハマった印象であった。秋田の選手、足元が惜しいんだよなぁ。逆に我が軍では池田がヌルヌルとボールを保持するので奪い返した後に落ち着くことが出来た。池田の出来は良かった。得点が動くならばセットプレーしかなさそうな雰囲気でした。

後半も試合の流れは変わらず、ほぼ前半と同じ。選手交代でメンバーが変わっても、特徴を出せるほどのシーンは少なかった。試合を通じて秋田の攻撃がどうもしっくり来なかったのはGKムンがビルドアップでプレスを無効化できたことも関係ありそう。ただ繋げるだけでなくロングボール多めの意識も手伝ってプレスに行っては空いた選手に出され、競り合いに勝ってもすぐに奪還されてキープは出来ず、みたいな繰り返しであった。そのため、攻め急ぐ秋田のパスの質が残念になったのだと思う。トリニータ側は高いジャンプ力を持つ右サイドの吉田が居ないことで、ターゲットがほぼグレイソンだけになったんだけれども、グレイソンは競り合い力不足なので周りが頑張らざるを得ず、前進に労力を使ってしまう。またしてもペナルティエリア内でグレイソンに仕事をさせてあげられなかった。1回だけクロスに入ったシーンがあったくらいだろうか。



ここ数試合で始まった試合後の円陣即反省会です。あんなにあったコーナーキックを全く決められない。課題としてはもうちょっとニアで密集チャレンジしても良かったかな、というくらいでしょうか。覚悟していたほどのラグビーにはならなかったので拍子抜けはしたものの、セットプレーのチャンスは多かったので1つくらい決めたかったですね。

ただ、アウェイでは勝ち点1が貴重です。アウェイで2回しか勝ってないんだぞ、今年のチームは。高望みは出来ない。アウェイで勝ち点1、ホームで勝ち点3。これができれば残留はできるはず。富山が勝って競り上がって来た。まだ何も決められていない。しっかり勝ち点を積み上げるしかない。勝負の9月を経て、何の10月だ、何の10月にしよう?運命の10月にするか。運命の10月だ。運命を切り開け。

 

2025/09/28

2025年 明治安田J2リーグ 第31節 愛媛戦

【大分 0 - 3 愛媛】


いやまぁ、何となく嫌な予感はしていたんだけれども、3失点で済んだことが信じられないくらい、ビックリ負け試合でした。ビックリした。応援する側が奮い立たせて欲しくなるくらいには心が折れそうになった。普通堅い試合をするだろうに、残留争いをしていることを忘れたかのような脆いチームでした。8-0で負けててもおかしくなかった。昨年に引き続き、亀祭りで燃え尽きて愛媛に3失点で負ける。今年はホームでなお悪い。いやもうビックリした。後半の崩れっぷりは酷かった。はぁもうビックリだわ。詳細な文章を書くと酷いことになりそうなのでふんわりとした内容でお送りいたします。ご了承ください。

スタメンは池田から落合に変更。野村がベンチ外。有馬は未だ戻ってこず。佐藤丈晟が久々のベンチ入りとなった。いやー、この先発メンバー、前半も後半も、ボールを扱う質が極端に落ちてしまった印象。止める・蹴るの質が低かった。低かったねぇ。ピッチが悪かったかもしれないけれども、今年ワーストのクオリティでした。何があった?メンタルの脆さが足元にもろに出ていた印象です。あぁ、いかん、ふんわり内容でお送りするんだった。

対する愛媛。最下位で今年2勝しかしていないのに、今年もなぜか我が軍には勝ち切る。それも3得点無失点の完勝でした。もうお見事としかいうしかない。今の時流に反してボールを保持するチームになっていて、4-2-3-1を運用しているということだったけれども、可変するフォーメーションにプレスをハメきれなかった我が軍。持たれて前進されて、取り返したら、パスミスとトラップミスで高い位置で奪い返され、を繰り返して失点。完敗でございました。

前節自分で亀祭不敗伝説とか言い出したニータン。亀祭りの次の試合が腐敗するんだが、そっちの方が伝説級だぞ。試合についてはベンチワークも悪かった。前半に足を痛めた三竿を交代せずに後半も使い続けたのは結果的に3失点目を誘発してしまった。総力を挙げてダメでした。前半はまだカウンターでチャンスを作ったりもしたけれども、それも自分たちの精度の低さでふいにしたからね、もうね、どうしようもありません。全員で大反省会です。構えて待つしかできなかったはずのチームが中途半端なプレスを始めてしまったのが悪かった。

更に輪をかけて崩れた後半。為す術なし!2失点しよった。はぁもう、レビューは終わろう。身体に悪い。シーズンワーストの試合なんて振り返りたくもない!止めよう、止めよう。残さないもう。この試合は。亀祭りは反動がえぐい。勝負の9月は1勝1分1敗。勝ち点4。得失点差はマイナス1という、ギリギリの状況から抜け出せなかった。勝ち点1でも構わないので積み上げるしかありません。次節は保持型のチームではないので、秋田との肉弾戦になると予想。大反省会をして勝ち点を持ち帰る試合にして欲しい。



2025/09/21

2025年 明治安田J2リーグ 第30節 山口戦

【大分 1 - 0 山口】


6ポイントマッチだらけの勝負の9月、久々に勝ちました。久々に勝ったんです。亀祭りが何故に年2回あるのか?何故に仮面ライダーコラボだったのか!?謎は多かったのですが勝てば全て良し!夏の亀祭りに行ってしまったので、秋の亀祭り、勝ち点収穫祭には参加できずDAZN生観戦となりました。できることを全てやり尽くして選手たちを奮い立たせた皆さん、おつかめ様でした。限定ユニフォーム着用で久々に勝てたのも更に良かった。
「僕もライダーになりたいな」じゃないのよ、ニータン。お前どっちかと言えば怪人側だからな?鏡見ろよ?永遠の5歳め。今回のコラボ、サッカーを始めるくらいの子供をターゲットにしたかったのか?ライダー俳優に夢中になりそうなお母さんをターゲットにしたかったのか?カメと仮面の駄洒落なだけなのか!?謎は謎のままです。この試合が万が一、引き分けだったり、負けてしまうようであれば仮面ライダーV3に出てくるカメバズーカという怪人について語るブログにして、サッカーには触れずに終わってやろうと思っていたのですが無事に勝利ということでお蔵入りとなりました。

でもまぁやっぱり仮面ライダーコラボならば、ニータンをカメバズーカにしたかったな。カメバズーカ、防御力の高い甲羅を持つ亀に攻撃力の高いバズーカを掛け合わせるという怪人で、普通に強い上に体内に原子爆弾が仕込まれていて東京を壊滅させようと画策する。しかし、V3という後継者が出来た仮面ライダー1号&2号に両脇に抱えられて東京湾沖まで飛んで連れていかれて、スーパーヒーローである仮面ライダー1号&2号を道連れに大爆発をして最期を迎える。仮面ライダーを一気に2人倒してます。この試合、ライダーとレノ丸に抱えられて別府湾沖でニータンが爆発するような試合内容にならなくて本当に良かった。リッジー先輩もモヒカンウサギだし、怪人っぽいよな、弱そうだけどな。仮面ライダーに倒される側だよな、Jリーグのマスコット連中は。

せっかくなのでライダーキックで得点を生んで欲しいスタメン。前節から変更なし。3バックの真ん中に入った2試合目の岡本さん。前節足を攣っていましたが問題なく戻って安定稼働。このベテランの加入は大きかった。ゲーム進行の安定感が増した印象がある。ベンチには待望の10番野村さんが復帰。無理はさせたくはないけれども、勝たなければならない試合で復帰は嬉しかった。厚みが出ます、厚みが。

対する山口。前節ジェフをホームで倒して勢いに乗った状態で乗り込んできた。志垣監督との契約を解除後、中山元気監督がコーチから昇格。我が軍よりも先に動いたのは状況が悪すぎたから。前半戦に勝ち点を詰めなかったのは大胆な編成で選手を多く、ベテランから若手に入れ替え過ぎたからと分析している。志垣監督のベースを残せなかった。ベテランの亀川は半月板損傷で離脱など、怪我人もいて苦しい。編成責任者が悪い。8ポイント差になったとは言え、まだ何も決まっては無い。諦める訳がない。ジェフ戦から3-1-4-2を運用中。アンカーが三沢なのも、夏の補強で岡山からレンタル移籍している輪笠が前節の怪我の影響で離脱している模様。山口は良いクロスの本数が少なかった印象。カメバズーカ並みに高い守備力を誇る我が軍の5-4-1ブロックを攻略できず。

カメの武器はバズーカなんだよ、ニータン。バズーカ背負え、バズーカを。得点力不足が明確な課題の我が軍にもバズーカが必要なんだけれども、この試合はチャンスに前進する推進力と精度があった。相変わらずロクに競り合いもできずに空中戦が強くない1トップのグレイソンだけれども、足元に楔が入ると良い働きをすることが判明。つぶれ役でも、フォローする側が勢い持って多段推進すれば、前進する際の起点に使える。競り合いに負けてもセカンドボールを天笠、池田、榊原、野嶽が必死のフォロー。前進できるシーンになると右はペレイラ、左はデルランが駆け上がる。攻撃に厚みと勢いと精度が出てきた。キックオフ後、序盤の山口側CKを耐えると、8分、右サイドペレイラからの楔を受けて、潰されるグレイソン。しかし、足元のボールを榊原と野嶽が必死のフォロー。持ち出した榊原が山口DFの裏のスペースに抜け出した野嶽へスルーパス。前に出れた野嶽が倒されてPK判定。DOGSOでレッドカードでも良かったと思うんだけど、イエローカードの判定。納得感はなかったけれども先制のチャンス。

グレイソンがしっかりと決めてくれて先制に成功。グレイソン、PKは大丈夫そう。実はファンタジスタタイプというか、トップ下タイプなんじゃないか?グレイソンは。ペナルティエリア内で勝負させてあげたいんだけど、大体、前進する際に潰れていて、後から合流する感じになっているのがもったいない。ワンタッチで繋げる距離感に誰かが走ってあげるのが大事。天笠のポジションを一つ上げたことが功を奏している。ナイスゴールでした。前半はその後、山口にボールを持たせて時間を潰すことに成功。ちょっと受けすぎ&下がり過ぎだった気もするけど前進できる時はペレイラの攻め上がりが効いていて、グレイソンがシュートしたシーンや、ペレイラ自身がミドルシュートを打つシーンなどが作れたので前半のゲームの印象は良かった。

竹中監督はDAZNで観ているとインタビューの時に瞬きをしていない感じがして心配だ。ドライアイが心配。監督として初勝利おめでとうございました。瞬きしましょう。後半にゲームは動かなかったけれども、吉田のシュートシーンは2試合連続で惜しかった。前節も惜しかったけれども、枠に行ったのでもうちょっとで得点取れそう。一番印象に残ったのは山口の岡庭選手がロングスローをすると見せかけてタオルで手と顔を拭いて普通にスローインしたシーン。顔拭くんかい!?って叫びました。たぶん岡庭選手だったと思う。トリニータ側では後半に伊佐がシャドーで入った時に、これぞポストプレーというお手本のような潰されないプレーを見せてくれて、グレイソンに物足りなさを感じてしまうのは伊佐のプレーを見慣れてしまっているからだと思いました。あれがトリニータのスタンダード。伊佐のシャドーも良い感じ。勝ち点3と自信を得た試合。選手たちを奮い立た試合となった、スケジュールの巡り合わせ。こんなタイミングで動員を掛けた亀祭りが残留を直接争う山口戦になるなんて。優勝争いやプレーオフ争いで亀祭りしたかったけれども、結果大切な試合となり、勝利に繋がったので本当に良かった。良かったですね・・・。

亀祭りを2回分散した形で昨年よりも動員は落ちてしまったけれども、2回開催できたってことは、来年3回、4回、というか毎試合が亀祭りレベルで開催できるようになれば観客動員の収入でムキムキになれるので引き続き大分FCには頑張って頂きたい。勝負の9月、残留圏との直接対決で無事に勝利。久々の勝利。良いな、勝利は良い。シュート数も多いし、内容は上向き。スタイル的にも大崩れしないだろうし、岡本さん加入で最終ラインも安定している。カードが多めになっているのが不安要素ではあるけれども、涼しくなってきてますから!榊原や天笠が走れてコンディションが良くなっている印象もあってポジティブ要素の方が大きい。涼しくなればもっとやれる。きっとやれる。有馬が戻ってくればもっとやれる。

グレイソンのシュート数が多くなってきているのは攻撃面での良いポイント。スタッツには無いけれども、守備陣も身体を張って連続でシュートブロックしまくったシーンは痺れた。堅い守備も戻ってきた。

久々のクリーンシートです。濵田太郎も顔芸が出来るようになってます。あんなにシャイだったのにな、試合中にもなんか、ニヤニヤしてたシーンもあって余裕を感じました。もっとクリーンシートを増やしましょう。

熊本を得失点差で上回って順位が一つ上昇。降格圏とは8ポイント差。残り8試合。勝負の9月はまだ続きます。慢心せずに1試合ずつが勝負。生き残ろう。

「亀祭不敗伝説」ハッシュタグを自分の手柄のように生み出したニータン。確かにな、昨年も劇的な勝利だったし、この試合も勝ち無しの状態から勝ちを引き寄せたし、2勝1分けで不敗だけどさ、伝説と言えるほど歴史がないのでね、毎年開催して積み重ねられるようにしような。まだ伝説にするには早いよ?残留できなかったら意味が無いんでね、まずは残留しましょう。次も負けられない試合です。頑張りましょう。


2025/09/14

2025年 明治安田J2リーグ 第29節 藤枝戦

【藤枝 1 - 1 大分】


さぁ勝負の9月です。6ポイントマッチしかないここからの4試合。負けられない試合が続くのに、守備陣の中心であった藤原優大が浦和にレンタルバックという大激震。おい、シーズン中にレンタルバックとはどういうことだ!?あたし、今シーズン藤原優大のユニフォーム買ってるんですけど!?

3バックの真ん中が居なくなるという緊急事態。浦和に戻れと言われて、チャンスと思って戻ってしまった浦和の漢。まぁ、浦和の漢だからしょうがないんだけどさ、外国籍DFがわんさかいるJ1の浦和に戻っても試合に絡めないだろうに、若者はチャレンジに賭けて戻ってしまった。3バックをどうするのか?ここで大分トリニータは緊急補強。オーストラリアから岡本拓也を確保。

J1、J2での実績は十分過ぎる岡本拓也。しかしここ2年ほどは出場時間が短く、若干不安はあるが、藤原優大が抜けた後釜としては計算できる、できなきゃ困る人材。何とかなるのか、ならないのか、ただでさえ難しい勝負の9月に更に難題が増えてしまった。


藤枝は雨。試合前までにかなり強い雨が降り続けた模様。しかし、そこは蹴球都市藤枝。ピッチは全く問題が無く、美しい芝でサッカーは出来ました。暑さも和らいで、ようやく汗だくになることなくサッカー観戦が出来る季節に。湿度が高く、蒸し暑さはあったものの、これまでの苦しさに比べたら走れる季節の到来。飲水タイム無しで試合が出来ることは良い事です。

1週間リーグ戦のお休みを経てのスタメン。グレイソンをワントップに、池田と天笠をシャドーに配置。野嶽と榊原をボランチにし、右に吉田、左に三竿。3バックはデルラン・岡本・ペレイラの3枚。GKは濵田太郎。いきなりのスタメンとなった岡本。3バックの真ん中をやったことがあるのかどうかは不明だけれども、違和感はなく、ベテランらしくゲームを作ることは出来ていたと思う。終盤に足を攣って動けなくなり、最前線に押し出されてしまったのは試合出場から遠ざかっていたのでしょうがないけれども、致命傷には繋がらなかったので及第点でしょうか。よくやってくれた方。メンバーとしては有馬が戻って来なかったので憂鬱です。1週間のインターバルがあったのに戻って来れなかったのか?中川も不在。攻撃陣にも不安あり。野村も清武も戻ってこない。このメンバーでやるしかねぇ。

対する藤枝。こちらも決して好調とは言えない順位。GKを含めてビルドアップをし、ボールを握って得点を目指すスタイルは健在。須藤監督が長年落とし込む形を継続しているけれども、どうもクオリティが少し足りない印象。3-4-2-1を運用し、守備時5-4-1になるミラーゲーム。注目は戻って来たワントップ矢村。J1新潟にステップアップ移籍して、新潟がJ2に戻りそうなので、先にJ2に戻ってくるという謎の移籍劇。試合に出てなんぼってことです。出場できるかどうか分からないJ1に戻る若者もいれば、J2に戻って来る若者もいる。




ゲームキャプテンは天笠。この試合の天笠は頼もしかった。試合を重ねる毎にグレイソンの特徴が何なのか分からなくなっていくんだけれども、真ん中から動かないグレイソンの周りをフォローするハイプレスを適度に敢行してくれる天笠。グレイソンにボールを入れた後に周辺が絡んで前進したいはずの大分トリニータは序盤、まるでグレイソンにボールを入れられず。GK濱田からのゴールキックを右サイドの吉田やグレイソンに目掛けて蹴っても、収められるシーンは少なく、蹴っ飛ばし小僧を擁する藤枝に攻め立てられる展開が序盤に続いた。ただ、藤枝のクオリティ不足と、そつなく業務をこなせた岡本を中心とした3バックも何とか守備を頑張って決定機は作らせず。そんな中、右サイドから吉田のロングスローで得た初めてのチャンス。








ペナルティエリア内でデルランが落とし、天笠が走り込んでシュート。これが見事に決まって劣勢の中から試合も盛り返しに成功。先制点とか久し振りである。戸根さんのところのお子さんが産まれたらしく、ゆりかごダンスが出来ました。ほぼほぼ劣勢だった中で、ロングスローからの得点なんて開幕戦以来じゃなかろうか。デルランが落とした場所が良かった。天笠のシュートも素晴らしかった。天笠キャプテン、頼もしかった。選手達の笑顔を久々に見たな。こういうシーンを増やして行きたいよね。

ベテラン岡本の評価はまだ難しいけれども、ひとまず違和感なくフィットしていた印象。ベテランの経験って素晴らしい。円陣を組んだ後にダッシュしてしまう湘南の癖が抜けない湘南病に罹っているので治療は必要。藤枝に決定機らしい決定機は作らせないまま、何とか時間を進められていた前半ではあったが、39分に左サイドから低めのクロスを供給され、ワンタッチで藤枝MF浅倉に決められてしまう。相手を褒めるしかないようなダイレクトプレーだったけれども、ペレイラがマークに付くべきだったか、岡本がケアすべきだったか曖昧なところにボールが供給されてしまい、失点となってしまった。前半に追いつかれてしまい、ゲームプランは振り出しに戻されてしまう。左サイドに展開された時点でマークが甘い状況が連続で続いたのでDFだけの責任ではないのだけれども。スライドが遅かった。

後半、スコアは動かずじまい。唯一の決定機は吉田のシュートであった。後半の選手交代の中でボランチに下がった池田が素晴らしい攻め上がり。落合とのワンツーを経て、中へ折り返し、グレイソンのワンタッチで吉田の抜け出しシーンを作ったのだけれども、吉田が決め切れず。惜しかった。良い形だったので決めて欲しかった。





良い形の決定機はこれくらい。藤枝はGKを含めてビルドアップをしてくるので、GKに対してハイプレスに行くと1枚余りますからね、プレスに行っても無駄になることが多かったと思う。ミドルブロックを敷くトリニータ側のDFラインの位置、プレスに行くポイントなど、バランスを取りながら徹底は出来ていた。何度か高い位置で奪えたりもしたので、必ずしもグレイソンが動かないことがマイナス面が多いとも思わないのだけれども、ワントップとしては競り合わない、ボールが収まらない、プレスにも行かない、一体何が得意なんだ的な評価に落ちつつあるんだけれども、たぶん、足元にボールを入れてあげるのが一番活きる選手なんだろうとは思われます。前半にミドルシュートを打ったシーンに象徴されるように、足元に出してあげたい。戦術的相性として、藤枝にはスピード系FWでプレスと裏抜けを徹底した方が良かったかもしれない。結果論だけども。この日もサッカー自体は面白くはなかったんだけど、負けないためのゲームプランとしては理解は出来る。面白くはなかったけど。水溜まりも出来ずにサッカーは出来たけれども、やはりスリッピーであったが故にビルドアップの精度が両チーム共に質として落ちた試合だったとも思う。お互いに持ち味が出せなかったのではなかろうか。


試合最終盤、左サイドまで走ってスライディングで藤枝の攻撃をカットした岡本。足を攣って動けなくなってしまった。湘南でブイブイやっていた選手は足を攣らなさそうなんだけれども、ここ2年の出場機会の減少と、蒸し暑い日本の気候と、真ん中のCB業務と難しいコンデイションが多々あった中なのでしょうがない。その後も足を引きずりながら最前線に配置されて、業務を全う。ギリ何とかなりました。次節も先発で出れるのであれば良い印象。この試合で肉離れとかになってなければ良いのだけれども。


試合終了後、倒れ込んだグレイソン。倒れ込むほどスプリントしてなくね?と心の中では思ってしまったのだけれども、90分動き続けてはいた。どんどん特徴が判らなくなってきているので強みのアピールをして欲しいところ。足元かな、たぶん、足元なんだろうな。足元で活かそうな。

6ポイントマッチだった藤枝戦。次節のホーム亀祭り本祭に向けて勝って勢いを付けたかったところだけれども、引き分けで終了。負けずに勝ち点1を持ち帰れた。ポジティブにはなれない内容ではあったけれども、試合中に振った雨も強かったし、難しいコンディションであったことを考慮すればギリギリ及第点だろうか。負けて勝ち点0じゃないのでね、今は勝ち点1でも積み上げなければなりません。他力本願日曜日。ボトム3クラブが勝ち点を積み上げないことを祈るしかない。


2025/09/01

2025年 明治安田J2リーグ 第28節 磐田戦

 【磐田 0 - 0 大分】


陰鬱な夏、8月も終わりました。2年連続で夏に凹む我が軍。磐田戦で得た、この勝ち点1は十分大きい。もっと一方的な試合で終わる可能性もあると覚悟していた試合、なんとかなった。とにかく降格圏から1ポイント離せたし、残留争いのノウハウ的には勝ち点1でもポジティブな血肉にしなければならない。亀の歩みのように勝ち点を重ねて生き残るのだ。いわき戦からよくぞここまで戻せたよ、よく踏ん張ったよ。そんな試合でした。

J2の生き残りを託すスタメン。ワントップはグレイソン。シャドーに天笠と落合、ボランチに中川と榊原、右サイドが吉田、左サイドが三竿、3バックはデルラン、藤原、ペレイラ。GKは濵田。有馬がメンバーを外れる。心配。メンバーは結構変えてきた。中川が久々に復帰。野村も清武も居ない中で、攻撃の軸が作れない中では守備にリソースを割きつつ、カウンターでワンチャンスをモノにする戦略であったと思われる。磐田との嚙み合わせが良かったと思う。まだまだ竹中監督の手腕は未知数だけれども、シーズン中はやるしかねぇんでね、応援するしかねぇんです。得点は出来なかったけどさ、とりあえず失点は止めた。

対する磐田。わたし、今年のJ2優勝予想くじは磐田を買っています。磐田を買っています。大切なことなので2回書きました。上位は混戦なのでまだ諦めていません。この試合以外で頑張って欲しい。磐田は苦しんだ序盤から徐々に調子を上げてプレーオフ圏内を見据え、上手くいけば自動昇格圏も見えてくる。前半戦、アウェイで戦った時は試合内容と相関せずにセットプレー絡みでポコポコ得点できて3-0で勝ててしまったり、今年は謎の相性があるだけなので、諦めないで欲しい。磐田は悪くなかった。4-2-3-1を運用中。為田がベテランと呼ばれる時代。倍井がドリブルで仕掛けられるけれども、これまで手を焼いてきたドリブラー的な人員が少なく、パスを中心とした華麗な攻撃が中心のため、我が軍の5-4ブロックを破ることが出来なかった。相性です。人員と戦術面での噛み合わせ。4バックだし、色々とやりやすかった。

試合は磐田がボールを保持しつつ、攻めあぐねる、という展開に持ち込めた。トリニータが保持する時間帯も長めではあった。湿度が酷く、蒸し暑いコンディションの中でグレイソンがハイプレスに行くのは限定的なこともあってゆっくり保持できる磐田にとってはスローな展開。トリニータは攻撃のスペースを与えず、ボールを奪った後の距離感を大事にしていた印象。守備の時間帯の方が長かったけれども、執拗なまでにパスコースを切り、プレスに行き、天笠・落合・中川・榊原のハードワークに、長距離を走る吉田と三竿が絡み、ペレイラも駆け上がり、何とか攻撃を作ろうとしていた。チャンスも作ったけれども、両チーム決め切れず、前半は無得点&無失点。

後半は両チームのシュートがクロスバーを叩くシーンもあり、得点の匂いはしたけれども得点は生まれず。スコアレスドロー決着。得点の無い試合なのでもう端折ります。大胸筋で攻め込むラグビーのようなサッカーには4失点もしたけれども、パスとハイプレスを主体とした磐田に対してはしっかりとした準備が出来た印象。守備陣は身体を張って頑張ってた。6枚もイエローカードをもらうことになったけれども、竹中監督が言っていた「強固な守備を取り戻す」意識の変化でもあると思う。失点を減らし、チャンスを伺いつつ、いつかは野村か清武が戻ってくる・・・・はず・・・なのでね、それまでは守備をベースにセットプレーでワンチャンス的な試合展開を継続するしかなさそう。

順位表、ギリギリ残留圏です。The残留争い。Theが付く、Theが。1位との差が6~7ポイント差だったら誰も諦めないのと同じで、降格圏のチームも必死で戦いを続けています。生き残りを賭けた戦い、9月は藤枝、山口、愛媛という6ポイントマッチ3連戦。痺れますね。勝ち点40以上は必要だと思うので9月は大事。超重要。10月の最初の試合、秋田戦まで含めたこの4試合、今シーズンの行く末を決める戦いになる。まずは1週お休みでリフレッシュ。お休み大事。リフレッシュして、早めの決戦に挑むのだ。準備だ。