2025/11/24

2025年 明治安田J2リーグ 第37節 千葉戦

【大分 0 - 1 千葉】


2025年のホーム最終戦、自力での残留に必要な勝ち点1を獲得することは叶わず、残念ながら敗北となりました。が、いわきと山口との筋肉の肉弾戦となった試合が引き分けとなり試合後に残留が確定。ホーム最終戦のセレモニーはブーイングさえ出ないという、冷めた雰囲気がDAZNを通じてビンビンに伝わってくるレベルでした。どうしてこうなった?ホームで引き分けにさえできないからだよ!!私はね、クラブとして中期的な計画を公表しろ!さもなければシーズンパスは更新しないからな!って自宅で叫んでしまったのですが、現地にいる方々は皆、大人でした。

ミッションは勝たなければならないジェフを相手に、守りに守って守り倒すことでした。必要な勝ち点は1。失点さえしなければ自力残留。かっちかちに守るだろうと思ってました。出場停止のデルランに代わって三竿がCBに入り、左サイドは薩川。脳震盪から榊原も復帰できて3-4-2-1はいつも通り。ワントップには鮎川を起用。シャドーに伊佐と天笠を使う布陣。グレイソンはベンチスタートにして機動力を高めに、ハイプレスを慣行しつつ、あわよくばゴールを奪う意欲的なものでした。いやもう、守りっぱなしで良かったんだけれども。実際セットプレー以外では守れたし。ハイプレスが得意な人員を揃えられたこともあり、ボールを高い位置で奪えるシーンも作れてはいた。だがしかしだ、ダントツのJ2最下位27得点しかできていない我が軍の攻撃では決定機を作り出せない。予想外だったのは先制されてもしっかりと守れたこと。先にリードを奪われたらカウンターでバカスカ失点すると予想していただけに、守備の部分ではしっかりしていたことが唯一の救い。

対するジェフ。多くのサポーターが3連休の中、高い旅費を支払ってゴール裏に集結。ジェフのサポーターってどちらかと言えばあまり遠征をしないイメージがあって、アウェイ側ゴール裏を埋め尽くすみたいな印象はないサポーターではあるものの、ジェフのサポーターにしては頑張ってた。J1時代を通じてもあんなにサポーターが大分県に集まったのは初めてではないか?アビスパ福岡サポーターより多く集まっていたと思います。スタメンも決して突出したメンバーではないものの、ベンチメンバーを含めてJ2であればどのクラブでもレギュラーになれるであろう実力を持った選手たちばかりを集めている。選手層の平均レベルは最も高い印象。ただ全員がJ2レベル。それが正しい競争を生んで厳しいリーグ戦を駆け抜けることに成功。最終節まで自動昇格の可能性を残すなんて久々。小林監督3年目。降格してから16年目かな?年月が凄い。降格した年に生まれた子が盗んだバイクで走りだすくらいの年月が過ぎ去っている。初めてJ1昇格プレーオフが導入されて、旧国立競技場で昇格を争った2012年のあの日も11月23日。因縁ですね、因縁。巡り巡る因縁。余談だけれどもプレーオフでゴールマウスを守っていたGK丹野も引退を公表。あの時のスタメンで現役は三平さんだけになった。長いこと見れば見るほど味が出ますね、Jリーグは味が出る。美味しいか不味いかは別の話。味は出る。

勝てなさ過ぎてニータンが化け物になったかと思いましたが違う様子。予想通りに攻めるジェフ、予想外に前にプレスに出て積極的に守る大分という図式の中で、コーナーキックから前半20分に失点。デルランの不在が高さ不足に繋がった面はあるけれども、キックの精度、競り合いの強度で後手を踏みました。絶対に与えてはいけなかった先制点を奪われて、苦しい展開になってしまった。前半のうちに更に追加点を奪われなかったことは札幌戦の二の舞にならなかったので許容範囲。鮎川が追って、伊佐と天笠が連動するので守備面ではグレイソンワントップより機能していた。相対的評価です。絶対的評価ではないけれども、いつもよりは機能していた。攻撃面で競り合いに勝てない点ではグレイソンも鮎川も一緒なので、やっぱり前線で時間を作れない問題は継続してしまうんだけれども。奪うことはいつもより出来て、奪ったとて、どうすんだっけ?がいつも通りだった。

後半に試合が動いたのは野村投入後から。攻撃で時間を作れるようになり、保持して押し込める時間帯が作れた。が、まぁ、残念ながら攻撃精度は足りない。コーナーキックでやり返して欲しかったけれども、得点には至らず、時間だけが過ぎてタイムアップ。自力残留叶わず。 

上位対決では直接対決となった長崎vs水戸は長崎が競り勝ち、最終節を前に首位に立った。獲るぞTEPPENです。自動昇格って勝ち点70必要よね。敗れた水戸は最後、コーナーキックで相手ゴール前まで上がった西川幸之介がこぼれ球を再び蹴り入れようとしたらジェズスにブロックされてしまって追いかけっこに。慌てて止めて得点機会の阻止レッド判定。西川の足元の技術があっての水戸のボールのつなぎ方が出来るので割とピンチ。昇格プレッシャーの魔物が水戸を襲う。ジェフに追い風かと思いきや、残念ながら水戸と戦うのは力なく敗れた我が軍です。長崎が負けてジェフが勝てば勝ち点では並ぶ。ジェフには得失点差で上回る可能性もある。最終節まで自動昇格の2チームが確定しない。そこにガッツリ絡んでしまった我が軍。残留だけ確定できて本当にラッキーであった。ギリギリだった。本当にギリギリ。本当に危うい状況にまで追い込まれた。何もしなくて良い訳がない。

残留争いは山口、熊本がそれぞれ引き分け、富山が勝利して望みを繋いだ。最終節まで最後の降格枠は決まらない。恐ろしい。残留出来て本当に良かった。次節、長崎と水戸がそれぞれ勝てばそのまま昇格。水戸はたぶん負けない。長崎は徳島とアウェイで対戦。徳島の勢いと強さは本物なので何かあるとすればこちら側。長崎は引き分けでも可だけれども、守備が割とアレなので攻め倒す方がよさげ。我が軍より失点が多いのが長崎なのだ。しかし、一方徳島はJ2でNo.1守備を誇る。徳島vs長崎の方が予想が難しい。ジェフはもうあれだ、こっちに期待はするな。とにかく自力で頑張って下さい。最終節水戸戦は我が軍の視点というよりも水戸視点の方がよほどドラマチック。本当に昇格を見届けることになるのか?ラストアウェイ。



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