2021/10/04

2021年 明治安田生命J1リーグ 第31節 C大阪戦

【大分 1 - 0 C大阪】



夏が終わって急に下位クラブが強くなるというJリーグ秋の風物詩。鈴虫みたいなもんです。totoでも鹿島が横浜FCに負けるなんて予想しませんのでね、私のtotoも早々に死にました。残留を争っているボトムズ界隈で湘南以外が全て勝ち点を得るという状況で迎えたプレッシャーのかかる一戦をDAZN生観戦。見事、見事&見事の勝利。まだ残留争いを戦い続けられます!この楽しい日々が1週間でも長くなりますように!久々の勝利で大分FCの社員が車両盗んで逮捕されたとか訳分からんニュースのことなんか完全に忘れました!勝利は良い!窃盗はダメ!


スタメンは変更。ワントップに伊佐をチョイスし、2シャドーの一角には待望の町田也真人が復帰。右サイドには増山が入った。3バックの右には小出が入る。井上健太、ペレイラが久々にベンチに入った。控えのGKはポープに戻った。



対するセレッソ。シーズン途中にクルピが「首ピ」されて小菊コーチが昇格就任。長い間セレッソのコーチを務め続けた人材。スカウト時代にGK丹野を獲得しようとして通ったチームにいた香川真司を発掘した目利き人。一応丹野も獲得した模様です。この小菊監督就任以降、セレッソは立て直された印象。連戦なんか気にせず主力を固定化し過ぎたクルピ監督に対して、上手くローテーションは出来る監督ではなかろうか。しかし、この試合は中2日でルヴァンカップ準決勝を控えるというモチベーション的には非常に難しい試合。キャプテン清武家の次男は怪我でまだ離脱中。なるべく主力は温存してタイトル獲得に振り向けたかったはず。日程的には完全に追い込まれまくっているトリニータに対し、モチベーション的に上回れなかった印象。オーソドックスな4-4-2を主とし、左にスペイン帰りの乾、右に坂元を配置して前線の身体の強いFWに楔を入れ、両サイドがドリブルで仕掛けてくる。守備時は4-3-3のコンパクトな3ラインで守っていた印象。ルヴァンカップで頑張ってください。清武がカップを掲げられますように。



試合開始から良い入り方が出来ていたのはトリニータ。コンパクトなセレッソの守備体形の裏のスペースにロングパスで伊佐が抜け出し、起点作りに成功。長沢ではなく伊佐が選ばれた理由が明白。そこから左なら香川、右なら増山が絡んでクロスからチャンスメイク。8分には右から増山がクロス、町田が飛び込んで抜けて行ったボールに伊佐がダイビングヘッド。残念ながらキムジンヒョンに止められてしまったけれども、シュートシーンも多く、早めに先制しておきたい試合展開。セレッソはトリニータの最終ラインに対してプレスは掛けて来ず、コンパクトな布陣を維持する形。お互いにお互いのやり口を分かった上でバランスを崩さないように盤面が動いていた。



試合が動いたのは32分。FKで高木がフィードを前線に送る、セレッソ跳ね返す、セカンドボールを下田が回収して香川に預ける、香川が渡邉新太とのワンツーでサイドに抜け出してクロス、町田が決めて先制に成功という流れ。香川のワンツーに対して食いついたセレッソ側の守備に痛恨のミスが発生。香川と渡邉新太のワンツーが素晴らしかった。マークが一つずつズレて行ったことを見逃さなかった素晴らしい攻撃の作り方。待望の先制点が前半のうちに奪えてしまった。やっぱり町田は素晴らしい。この日は左と右の攻撃のバランスが素晴らしかった。香川と渡邉が作ったら町田と増山が決めにかかる、逆もまたそのセット。ワントップ伊佐もどちらにも絡んで攻撃面は良かった。試合後の町田のコメントに得点は「練習通り」とあるので対セレッソ戦術、狙い通りだったのではなかろうか。右サイドの増山はほとんどボールを後ろに戻さない異端な感じすらあった。前へ前へ、久々に感じた攻撃への正しい姿勢。守備面は若干セレッソの両翼、乾と坂元のドリブルに手を焼いて危うい場面もあったけれども、高木が踏ん張って前半リード、無失点で試合を進められた。セレッソって今はカウンター主体のチームなのね、っていう印象。ルヴァンカップで頑張ってください。




セレッソは後半開始早々から交代カードを投入。エンリケに完封されていたオーストラリア人アダムタガートを下げて183センチの山田を投入。仙台にレンタルされていた時に昭和電工ドームで得点したらしいのだけれども、全く思い出せません。



後半は全員から上手く時間を使う意識が強く感じられて頼もしかった。ルヴァンカップの準決勝、決勝に出たいセレッソ若手のモチベーションが余り高まらない中、試合の図式がさほど変化しないまま時間が過ぎていった。戦おうとしていたのは乾くらい。荒いプレーをするベテランと見るか、戦う男と見るか。ベテランに引っ張られて激しさが増し始めた試合の中で、先手を打って強度を保ったのはトリニータの方であったことは意外であった。



井上健太が久々の登場。どちゃくそ速いスピードで何度も右サイドを脅かした。脅かし過ぎて膝蹴りを食らうレベル。全員のモチベーションが高く、球際で意識の強さを見せたトリニータに対して1人燃える大ベテラン大久保嘉人が厄介でしたがこの日は守備陣が素晴らしく踏ん張ってくれた。セーフティな意識が高まった高木、背の高いFW達とやり合ったエンリケ、最後の砦となった三竿、守備だけでなく攻撃にもアクセントとなった小出、素晴らしかった。完封勝利で残留の芽が発達。セレッソはルヴァンカップで頑張って下さい。



今日のニータンは社員を逮捕した警察のコスカメだったのでしょうか。パンチが効き過ぎて良い。残留に向けて大分FCの頭のネジもハズレかけていて良い。プレッシャーを跳ね返すには頭のネジの1本や2本は外した方が良いんです。窃盗はダメだけどな。


はい、現実に戻りましょう。えぐい得失点差という負債があるので、勝ち点で上回るしか残留の芽から花を咲かすことが出来ません。今節、湘南だけが勝ち点を得られず残留圏に一旦脱落。徳島が一歩抜け出しましたが、残留圏までの勝ち点差は「5」と前節より「1」縮まった。トリニータが薄い氷の上を全力疾走している状況は変わらず。それでも直接対決連戦が残ってしますから、これを勝ち続けるかどうかです。セレッソ戦での勝利は本当に大きかったと改めて感じます。残留争いを楽しむ上で、次節からの2連戦はたまらない状況に出来ました。最高にヒリヒリ出来る試合になりそうで楽しみ。ふと思い返すと、片野坂体制になってから結果を残した年はシーズン終盤に上り調子になった記憶、ございませんか?J3の優勝も最後まで追いかける立場だったし、J1に昇格した年も尻上がりに連勝したし、「終盤に強い」という特徴があった気がしなくもない。次節も氷の上を全力疾走頑張りましょう。



 

0 件のコメント:

コメントを投稿