2021/10/18

2021年 明治安田生命J1リーグ 第32節 仙台戦

【大分 2 - 0 仙台】


今日もDAZNで生観戦。夏が終わり、急に強くなった気がする大分トリニータ。気のせいでしょうか?ここにきてようやく今季初の連勝(※シーズン終盤に書く文言ではないけどな)で残留の芽がしっかりと根付き、茎も太くなった気がしますが花が咲くのはもう少し先。勝ち続けないと即枯れてしまいそうな綱渡りは継続。全てが大一番となる残留争いの真っ只中に監督が芝刈り機になったりと、不思議と悲壮感が出ない。良い感じ、良い感じなのです。その上で、遂に悲願の御大来場が決定。


御大です、御大。悲願であった指原莉乃様ご来場。これまでお世話になりっぱなしの指原様を遂にお呼び出来るまでに至った訳です。J1に昇格して3年、遂にご来場ですよ!ギリギリJ1にいるうちに間に合いました。長年にわたるニータンに対する支援への感謝をお伝えせねばなりません。11月7日の第35節、ガンバ戦まではJ1残留の可能性を残す必要性があるのです。義務です、これは義務。そのモチベーションも加わっているに違いない。そりゃ強くなった気もするわ。


広報が過度に「大一番」と煽っているのが若干不安でしたが、負けたらどうするとか一切考えていない頭のネジのハズレっぷりは正しい。その「大一番」のスタメンには松本怜が右サイドで久々の復帰。ベンチには梅崎も加わって「大一番」の経験が豊富なベテラン勢を揃えた。ここ数試合の守備の安定感、攻守のバランスの良さは3バックとボランチが固まったことが大きな要因と感じる。その効果が攻撃面にも出始めたことが相乗効果。縦パスが増えた。全員の息が合い始めた。一致団結した良いチームになってきました。時間がかかり過ぎたけどな!



対する仙台。オーソドックスな4-4-2。これまで主力であった富樫、石原、西村が遠征メンバーに入っておらず不在となってしまっていた。卒業生の「じゃない方の福森」が左SBでスタメン。かつて「物足りない」と評され三竿にスタメンを奪われてから、そのまま移籍となってしまった福森。ゴリゴリドリブルで駆け上がったりできるはずなのにいつの間にか安定プレーばかり選択するようになり、物足りなくなってしまった福森。左足で蹴れてSBもCBも出来るので長く生き残る選手にはなるだろうけれども、それだけで良いのか福森。恩返しゴールするくらいになって欲しいぞ福森。共にJ3から這い上がった選手達には思い入れがあり過ぎて辛い。試合開始前に手倉森監督が「死闘になる」と予想したこの試合、残念ながら直接残留争いを行う当事者同士が蹴落とし合うような、前日にあった横浜FCと徳島の対決のようにはならず、結果ピッチ上で仙台だけが死んでいました。どうした仙台。



5月に仙台でアウェイ観戦したのが遠い記憶になりつつあるのですが、その時は両チームが惨い出来で、パスミスを奪い取ってパスミスするみたいなJ1レベルの試合とは程遠い内容だったことだけは覚えています。そこから半年かけて、監督を替えずに我慢し続けた両チームが何を積み上げたのか。内容としてはボールを保持するトリニータと、ボールを奪ってカウンターを仕掛ける仙台という試合模様。誰もが予想できる内容だった訳ですが、ボールを保持出来まくってしまったトリニータ。仙台のプレスに迫力はなく、終始上手く前進することが出来た。松本怜が入った右サイドでは町田、小出が絡み4バックである仙台とのミスマッチを突く、左サイドでは香川と三竿、渡邉新太が絡む。気を付けるべきはカウンターだけれども伊佐が中心となって即時ボール奪還への意識が強く、再保持。シュートに持ち込めるシーンこそ少なかったけれども、前半は仙台を圧倒する内容であった。細かくボールを繋ぎ、左右を変えながら前進する。仙台は4枚で守るため守備のスライドが遅れると致命的になってしまうためずっと走らされる状態に。ただ、主力を欠いた仙台として前半我慢出来たことはプラスに捉えていたかもしれない。内容は良いがバランスを崩さずに得点が出来るかどうか、カウンターのリスクと天秤にかけて、仙台の守備網を破る攻撃を実現できるかどうかが試合を決めるポイントとなりそうでした。唯一、松本怜が怪我で途中退場してしまったことだけが不安要素ではあった。的確なプレーの選択が出来ていた松本怜であったが、久々過ぎた稼働に身体が付いていかなかったか。刀根を投入して小出を上げるまで、一旦4バックにするなど緻密なケアが素晴らしいベンチワークであった。まったく隙の無いトリニータだったんですよ、この試合は。




ハーフタイムの両監督のコメントが分かり易い。後半開始から攻撃意識が高まった仙台、そのために最終ラインが高くなり、下田のロングフィードから伊佐の裏取りが決まってシュート、跳ね返りを渡邉新太が押し込んで先制に成功。勝ち点を得なければならない両チーム、出鼻をくじかれた仙台。渡邉新太は開幕戦以来のリーグ戦での得点となった。下田と伊佐の息が合ったことで生まれた得点であった。バランスを壊して少しだけ前がかりになった仙台の隙を突けた、してやったりの得点でした。



先制後、更に前がかりにならざるを得ない仙台の攻撃が機能せず。基本、カウンターで得点することを想定して来たからか無理をしないトリニータからボールは奪えず時間だけを消化できてしまった。それにイライラしたのか仙台GKヤクブスウォビィクがプレスをかけ続けて来る町田也真人に左ラリアット一閃、見逃さなかった主審が凄いと思うけれどもキッチリとPK判定。リプレイ映像で観る限りはそれほど強いラリアットには見えないものの、190センチのポーランド人が166センチと言い張る町田に触れてしまったら吹き飛ばしてしまうのは仕方が無い。体重差です、体重差。このPKを渡邉新太が決めて2点差。ここからトリニータが躍動。肩の荷が下りたのか、プレッシャーから解放されたのか、良い動きで更に仙台を圧倒し始めた。前半はプレッシャーで硬くなっていたのかもしれないと、2得点した後に気付きました。やっぱり残留争いと指原莉乃様ご来場のプレッシャーは大変な模様。仙台の攻撃はどうしようもない状態から脱却できず。最後まで残したフェリペカルドーゾはエンリケに完封され、途中交代で入った選手達は出場自体が久々という状況で噛み合わず。怪我なのかどうか分かりませんがFW不足?夏の補強が上手くいかなかったのでしょうか。5月の対戦時よりも質が落ちてしまっていた印象。メンバー不足を鼓舞するために敢えて「死闘」と焚き付けたとすれば台所事情が苦し過ぎた手倉森監督の戦略だったのかもしれない。試合は2点差のまま終了。内容はスコア以上に大分トリニータの完勝であった。勝利給持ってけ泥棒!(※車両泥棒はダメです)



J1でホーム3連勝、13年振りだそうです。仙台が残念だった点を差し引いてもトリニータは全員が良かった。ホームでは勝てるようになった。課題はアウェイでの戦い方。バランスは崩さないようにセットプレーで先制して勝ちきるみたいなことが出来れば良いのだけれども。気のせいじゃなくて、プレッシャーが無ければ強くなっている印象はある。メンバーの能力、個の能力が上がっている中でチーム全体のバランスが良い。特に羽田が良すぎる。ボールを持ってターンとかどんどん良くなっている。下田も羽田も縦パスが良い。このボランチコンビ、かなり良い。



湘南が引き分け、徳島が横浜FCに負けたこともあり18位に。徳島との差は2と射程圏内に入ってしまった!次節、アウェイでの徳島戦に勝てると順位を一つ確実に上げることに。湘南と横浜FCのダービーの結果次第では残留圏に浮上する可能性まで手に入れてしまった!得失点差が巨大な負債となっているので勝ち点で上回る必要があるトリニータとしては勝ちたい。引き分けでも悪くないけど、勝ちたい。



次節、33節は残留争いがヒートアップ。残留争い、もはや楽しくなってしまっているんだけれども選手やスタッフは日々プレッシャーと戦っていると思われます。苦しい日々から解放してあげたいけど、こればっかりは自分たちの手で勝ち取るしかありません。片野坂体制の尻上がりっぷり、土俵際での強さを信じて残り6試合、悔いの残らないように。




2 件のコメント:

  1. 乙亀様です。

    思い返せば開幕戦で昇格組の徳島さん、しかも監督不在の相手にホームでやられてしまい、なんかヤバいシーズンになりそうと思いました。
    その開幕戦の借りを直接返しに行くことで残留の種を立派な若木にするチャンスが来るとは。
    まあ、自分が蒔いた種を刈り取っているだけとも言えるのは棚上げしましょう。

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    1. 不撓不屈様

      コメントありがとうございます。開幕戦が遠い昔のように感じます。メンバーの陣容がガラリと変わってようやく連携が固まり始めましたね。各々の能力は上がっているので、より上に行けるメンバーになってくると思いますよ。良い種だったんです。若手頑張れ。徳島戦、楽しみましょう。


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