2021/11/21

2021年 明治安田生命J1リーグ 第36節 鹿島戦

【鹿島 0 - 0 大分】



大分トリニータの3度目のJ1挑戦が3年で終わってしまいました。定着を夢見て始まった2019年シーズンの開幕戦の地、カシマスタジアムで終焉を迎えるという物語になってしまった。



次いつ会えるか分からないので細ジーコにご挨拶。太ジーコ本人には会えませんでした。カシマスタジアムは場所を除けば最高のスタジアム。次にこのスタジアムでトリニータの試合が観れるのはいつになるだろう。福岡戦とガンバ大阪戦で2連敗して覚悟が出来てしまったので、あっけない結末に感じてしまった。残留の芽、枯らしてしまいました。

 


試合自体は白熱した球際の攻防が繰り返される激闘で面白かった。現地まで行ってアウェイ観戦記を書くのは6月のFC東京戦以来。デルタ株流行のせいで久々でした。スタメンは変わり過ぎて謎が多いメンバーになりましたが、いつもの3バック。真ん中にペレイラが入ってエンリケがベンチスタート。左サイドに久々登場、スタメンとしては初となる野嶽が抜擢。右には増山が復帰。ここに来て初顔合わせとなるメンバーであったがコンディションは良さげなメンバーであった。



対する鹿島。相馬監督特有の縦横圧縮サッカーを止めてしまって普通の鹿島になってしまった印象。横幅は偏りが無くなった。それでも縦の圧縮は片鱗が残っていた。縦にコンパクトな布陣を維持してハイプレスを長時間継続。鹿島伝統の4-4-2で特殊なことはやっていないのだけれどもJ1上位の実力は間違いない。ACL出場3位以内を目指して戦うモチベーションが残っている対戦相手であった。








鹿島は最初の時間帯に必ず畳みかけるようにカマしてくるのだけれども、ペレイラの強さが際立って守備陣が奮闘。最初の攻勢を耐えるとボールが持てるようになった。序盤は鹿島のプレスを開始する設定位置が自重気味で低めであったのだが、統制が効かなくなったのかイケるという判断だったのか、得点を奪おうと食い付きが良く逆に剥がしてさえしまえば裏に一発決定機が作れる可能性を感じられた前半であった。2019年の開幕戦を思い出させる雰囲気。



後半も展開は変わらず、引き込んで攻撃に転じられそうな雰囲気はあった。しかしチームの攻撃の完成度は残念ながら発揮できず「これが通れば」とか「ここで収められれば」というボールが悉く刈られてしまい決定機らしい決定機が作れなかった。交代枠を早めに活用する鹿島に対して、この試合は我慢した印象の片野坂監督。かなり攻められてはいたのでバランスを崩さないように動けなかったような印象を受けた。選手交代でも攻撃の強度と精度は上向かず、しっかり守れはしたし、終盤はオープンな攻防にも持ち込めたのである程度プラン通りに試合は運べたんだろうと感じたのだけれども、攻撃陣が沈黙。スコアレスドロー決着となりました。鹿島の猛攻を耐えきった点は評価できますが、如何せん攻撃でチャンスらしいチャンスが作れませんでしたのでね、守るのがやっとであったという試合だったと思います。




カシマスタジアムで勝ち点1を得た内容は悪くはないんだけれども、時既に遅し。よその試合結果によってJ2降格となりました。福岡戦とG大阪戦の連敗が痛すぎました。2試合を残しての降格は残念ですが、ここまでアウェイで勝てなければそりゃ覚悟も出来てしまうって話です。J3への降格も含めると4度目の降格経験。大変残念ですし、せっかくJ1を維持出来た3年間も、丸2年間はコロナの影響で無観客などが続いてクラブの規模を拡大しずらかった。J1で経験を得られたことは沢山あって、クラブとして前進・拡大していく手応えもあっただけに、大変惜しい気持ちです。降格はなかなか整理がつきません。



またJ1にチャレンジ出来るように、次節から来年に繋げる戦いが始まります。何度失敗しても何度でも這い上がれることを証明してきた歴史があるので、これまでの経験を糧にまた新しい戦いを始めるのです。この失敗を血肉に。出直しです。



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