2021/11/28

2021年 明治安田生命J1リーグ 第37節 横浜FC戦

【大分 2 - 0 横浜FC】




ホーム最終戦、丸々2年振りに昭和電工ドームに行きました。シーズンパスをドブに捨て過ぎなのでね、1回くらい使っておくかと10月頃から準備開始。本当ならば残留争いの佳境で、きっと盛り上がる試合になるだろうという期待があったのですが残念ながら降格が先に決まってしまい消化試合に。行くか止めるか若干悩みましたが、片野坂監督の退任が発表されたので最後を見届ける気持ちで観戦してきました。

強化部が延長オファーをしたのか、していないのか、真相が判ることは無いですが、建付け上はJ2降格となり責任を取る形になっているような雰囲気。今シーズン、色々な要因で20敗以上してしまったし、6年間の長期政権でもあり、強化部としても限界を感じたのかもしれない。真相は不明ですが多方面で多大な貢献をしてくれた監督であったことは間違いない。6年のうち、4年は目標を大幅に上回ったけれども最後の2年は目標を達成できず。厳密に評価すれば遂に潮時かなというのが率直な印象。結果にコミットできなければプロの世界は評価されない。ガンバで監督就任が濃厚という報道が先行しているので最後のセレモニーまでモヤモヤはあった。


2年振りに行ったホームは色々と変わっていた印象。試合開始ギリギリに着いたのでほとんど見て回れなかったけれどもイベント会場とか、屋台とか、バスが到着する場所とか、色々と変わっているんだなって思いましたよ。この日は大きな旗での応援が解禁されたとのことで、旗を振りたい性癖の人達が久々に復帰していた。復帰おめでとうございました。久々に旗を振って全員腕が筋肉痛なのではなかろうか。


ニータンのぬいぐるみを持参する性癖の人も多く現れていた。大旗の本数と同じ数くらいスタンドにもニータンがいたぞ。新しい性癖を堂々と表現する変態達多すぎませんか。皆違って皆良い。新発売となった新ニータングッズは売り切れ。



サッカークラブの経営よりもキャラクタービジネスが本流になっていませんでしょうか大分FC。巨大なニータンのぬいぐるみはコロナ禍で50%収容時と相性が良いですけれども、来年度100%収容が可能になったらどうするでしょうか。この際ぬいぐるみニータン用のシーズンパスも売り出せば良いのに。20座席分は売れそう。ご検討願います。ニータン持参の方々はシーズンパス普通に買ったりするのだろうか。もし既に来期分を買った人がいるなら変態すぎるぞ。

さて試合です。スタメンはほぼ前節がベース。シャドーが古巣相手に燃える10番野村、ワントップが伊佐の組み合わせとなったことが変更点。この日も3バックの真ん中に入ったペレイラは素晴らしかった。片野坂監督の代名詞となった3-4-2-1も大分県内では見納め。

対する横浜FC、こちらも降格が決まってしまって消化試合に。遠征してくれたサポーターも少なく、来年度に向けたリスタートではあるもののどうしてもモチベーション的には難しいコンディションだったと思われる。3-4-2-1でミラーゲームとなった。サウロミネイロを中心とした速攻カウンターサッカーに切り替えてから後半戦に勢いが出たものの時既に遅し。遠征メンバーにはサウロミネイロも入らず。アカデミー出身だけれども、明治大学出身者色の方を強く出したがる印象の岩武。田舎は嫌いな模様。天皇杯を残している我が軍よりも全般的に難しそうだった。



試合は良い入りが出来なかった。自陣深くでパスミスなど守備陣がなんとか凡ミスを帳消しにする立ち上がり。そのお陰もあって先に試合を動かせた。右サイド深くからの増山のスローインを野村がペナルティエリアで受けて折り返し、走り込んだ大エース町田也真人が決めて先制に成功。スローインから決定機は横浜FCが隙だらけ過ぎた。ガンバ戦の反省を活かして先制後の試合運びは盤石。その後の野村のゴールはVARでオフサイド判定となり無効となったが、直後にオウンゴールで2点目を得て前半を終えることが出来た。前半は横浜FCが隙だらけ過ぎた。監督の退任が決まったから足枷を外した選手達が自由に躍動したという見方も出来るかもしれないけれども、やっていることは変化なく、横浜FCが相手であったから表現できていたという印象の方が強い。ずっとベースは変わっていない。鹿島戦では押し込まれてから剥がして前進がほぼ出来なかったけれども、横浜FCとの対峙であれば実現出来たということだと思います。今シーズン、上位相手だと押し込まれて自陣深い位置のサイドから前進できない場面が多すぎたと思います。大体そこから失点したイメージ。この日は凌いだ。



「やるのは選手たち自身だからやり切ること」って突き放し方が凄い気はする。ムチです。後半55分に怒涛の3枚同時交代を敢行した横浜FCはボールを保持して前がかりに。ジャーメイン良が厄介であった。サウロミネイロが居なくて良かった。裏を取って3点目を決めて試合を決定付けたかったトリニータでしたが、なかなか実現できず。後半は横浜FCにゲームを支配されて受け身に。それでもペレイラを中心とした守備陣が奮闘。途中ペレイラが怪我でエンリケと交代したけれども無失点で切り抜け。2得点差を守り切ってホーム最終戦を勝利で飾ることが出来ました。横浜FCに負けると順位がひっくり返されただけに、勝てて良かった。久々に勝ったの観ましたよ。旅して良かった。



スタッツ的には後半にボールを持たれてしまった。持たれてしまったが故にカウンターを受けずに切り抜けられた気もする。先制が大事。そんな試合でした。






最終戦セレモニーも観ました。監督が責任を負って頭を下げるというモヤモヤが増幅される何とも言えない感情になってしまいましたが、キャプテン高木の「トリニータは強くなる」という力強いスピーチに救われました。来年の編成が不明な状況なので、現時点では何とも言いようがないのだけれども横断幕にもあったように強いトリニータを作るために皆で頑張っていこうという想いを共有できたことは良かったんじゃないでしょうか。降格が決まっているクラブのセレモニーとしては異例の、かなり前向きな雰囲気であった。大分トリニータを変わらず応援し続けている性癖の強さ、種類の雑多さ、これまで築き上げて来た文化、そういうものが確かに感じられたセレモニーだったなと思います。ここまで築き上げてきた変態さは伊達じゃない。



片野坂体制についてはシーズンが終わったら別途総括したいと思います。久々に来たスタジアムですが、横断幕の張り方というか、青と黄色のホーム感を強く感じたんですよね。文化は深く根付いている印象。試合中、ボールを下げてもプレスを剥がして前進すると拍手が起こるような戦術変態が多いスタジアムになってしまった。広がっているのかどうかは分からんけれども、ホームは良いなって思いましたよ、昭和電工ドームは良い。問題は1年で戻ることを目標にするのかどうか、中期計画を作れないままほったらかしにしている経営陣です。選手の年齢層を考慮すると、2~3年後に新監督の下で戦術浸透のピークは作れるはず。クラブとして後退はしていない降格だと感じているので来年のチーム作りに期待したい。もう一度中期計画の策定にも期待したい。

リーグ戦は遂に最終節柏戦、その後に天皇杯を残すのみ。今年も終わりが近づいています。シーズン終了後にデータなどを分析してみたい、してはみたい。するかどうかは約束できませんが数値でこの片野坂体制の6年間を振り返ってみたい。天皇杯は最後の爪痕残しとして楽しみ。だれも川崎に勝つことを想像していない気がするんだけれども、私は来期J2からACL出場を夢見ているし、ゼロックススーパーカップ出場もしたい。J1から4チームが降格する熾烈極まる来季のJ2とACLと。まだ可能性が、夢があるぞ2022。



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