2022/08/24

2022年 明治安田生命J2リーグ 第28節 水戸戦

【水戸 2 - 0 大分】


ドーンと勝ってバーンとブログを更新したい火曜日でした。7月に延期になった28節を火曜日の夜に開催。私は真っ当な社会人なので残念ながら現地には行けず、DAZNで生観戦。現地に行く予定だった7月、上野駅から水戸へ出発直前で中止を知りまして、水戸に行ったつもりで上野動物公園に行きました。水戸に行ったつもりで。自分でも何を言っているのかよく分からないですけれども。コロナが悪い、コロナが。

当日、唐突に予定が潰れたので散歩がてら、ちょうど良かったんですが残念ながら暑すぎて全動物が見つからない。パンダも公開されておらず、ほぼ全ての動物が暑さにやられて日陰に引っ込み、動物園なのに動物が見当たらない上野動物園でした。インド象しか元気なかった。

園内に中津からあげがあって一瞬スタグルかと勘違い。

暑さで狂ってました。水戸に行ったつもりで上野動物園を回っても消化不良だった夏の週末のリベンジ戦。が!残念ながら後半戦初の負けを喫しました。しかし、この敗北は、受け入れられてしまったというか、2点差なんだけれどもかなり紙一重の勝負だったように思えます。両チーム中2日とは思えない気合の好ゲームでした。J2の奥深さを痛い程感じるこの結果。残念な結果なんですけれども選手やクラブを批判するような気持にはなれませんでした。本当に大切なゲームだっただけに悔しいんだけれども、残念ながらこの試合は水戸のゲームでした。

スタメンは3-4-2-1スタイルをチョイス。アンカータイプの3-5-2でもボランチ2枚の3-4-2-1でもその時々のメンバーや対戦相手によって選択肢が出来たことはこれまでの紆余曲折の賜物。ボランチには弓場と保田のユースコンビを抜擢。左に増山、右に井上健太。サムエルのワントップに大エース町田と大ベテラン梅崎がシャドーに入る。守備陣は前節据え置き。ちょっとターンオーバーが少なくて心配ではありました。ベンチには野嶽が久々に復帰。金崎、呉屋もベンチスタート。

対する水戸。個人的に「とにかく明るい秋葉監督」と呼んでいるくらいポジティブで明るい人柄だと思っている秋葉監督が週末に行われた山口戦での敗北でチームの姿勢に対して激怒。それを受けての今節、メンバーに強烈な奮起を求めた試合。なんたる巡り合わせ。水戸は4-4-2と4-2-3-1を使い分けるけれども基本は4バックのチーム。190センチの長身で浦和から完全移籍したFW木下を得点源にし、強度の高い守備をベースにハードワークするチーム。資金力の限られた水戸にあって、何度選手を抜かれようとも、秋葉監督が何度も何度も植え付け続けたハードワークする姿勢。その姿勢が失われた試合をしたとあってはクラブのフィロソフィーの根幹に関わる由々しき問題。チームが、クラブが、目指すものが崩れるかどうかの瀬戸際で戦う必要性が出て来てしまった。常にハードワークを求めるけれども、選手だって人間だもの常に100%以上を出し続けることは難しい。そんな試合がシーズンの中で一つや二つあるものだけれども、若いチームはそんな試合が多い印象。奮起を促され、選手がそれに応えなければ空中分解してしまうこともありえる。きちんとあるべき姿に戻した指揮官。あっぱれでした。これ、我が軍で例えたら選手達が全くボールを繋がずにロングボールしか蹴らなくなるくらいの話じゃないですか、そうなったら「え!?」ってなるじゃないですか、そういうレベルの話な訳です。我が軍はほぼ手を抜かず、真面目にやり切っているけど勝てないんで話が違うんですけれども。

悔しい敗北だったのだけれども、私は前半の内容がシーズンを通してベストに近いくらいのビルドアップに感じまして、今のメンバーでこの完成度になったことが不思議でしょうがなかったんです。中2日の体力的に厳しい試合で、準備期間も無かったはずで、クオリティは下がると思っていたので、まさかこの試合でこんなビルドアップが出来るようになったことが意外過ぎて理解が追いつきませんでした。フィニッシュだけが決まらなかったけれども。この試合は特に攻撃参加の意識が格段に上がった上夷が素晴らしかった。守備でもしんどいはずなのに素晴らしかった。DAZN解説の坪井さんに乗せられたのかもしれないけれども、確かに攻撃面では素晴らしかった。フィニッシュだけが決まらなかったけれども。過密日程から解放されて、このクオリティを構築出来るに至ったと考えるのが自然でしょうか。しかし、意外だった。もう一段レベルが上がると思っていなかったので。


そんな良い攻撃を仕掛け続けられたけれども、リスク承知の例のカウンター対策がですね、フィロソフィーの根幹に関わる問題を立て直さなければならない水戸の鋭いハードワークに対してファウルで止める形になってしまい、保田・ペレイラが早い時間でイエローカードを貰ってしまった。ここから球際の攻防が熱かったこの試合ではビハインド要素となり木下の個人技に先制点を奪われてしまった。

ペレイラがなぎ倒されたら我が軍ではもうどうしようもないかなという得点でした。二人で挟んで高木も貫通されたので木下が凄い。この1点で下を向いたわけでもなかったし、一進一退の攻防が続いたと思うんだけれども、残念ながら更に1点を奪われてしまった。左サイドのカウンター、信じて走る水戸のフィロソフィーカウンターが決まってしまった。

思い描いたサッカーが実現出来ていたと思うので、下平監督がハーフタイムにこう言うのも頷けるし、選手も間違いなく戦っていたし、何が悪いかといえばコロナの日程や巡り合わせが悪いとしか言いようがない。選手交代で攻撃陣をリフレッシュしても、形を変えても、最後は水戸に5バックでサイドのスペースさえも潰されて守られ、リードしたらこうやって守るんだぞと教えられてしまったような試合でした。無得点に終わったので完敗です。水戸のゲームでした。J2は深い。サッカーは深い。相手があってのサッカーですのでね、巡り合わせってありますよね。そういうものを突破してこその昇格ですよね。


途中交代で入った金崎の強さ、椿のドリブルを阻止し続けた上夷、久々に復帰した野嶽の中盤業務、井上健太のクロス、増山の3点目を阻止するビッグプレー、良かった点もあったと思います。内容よりも結果が必要な局面で、ビルドアップが良かったからと言って得点が出来なければ評価しても意味が無いことは判っているんだけれども、我が軍には我が軍のフィロソフィーがあって、それが通用しなかったのであればより磨きをかけるしかありません。思想闘争。我が軍も戦いのベース部分を見直した後だっただけに、そこで負けてどうする?と言う話ではあります。秋葉監督は細かい計算でケーズデンキサンクスデーのためにこの流れを作ったとは思えないのでやっぱり巡り合わせです。


この試合に勝てば5位に浮上するはずが、敗北により停滞。さらに累積警告4枚目でペレイラが次節出場停止。CB業務をこなせる人員が週末までに準備できるのか、かなり怪しいけれども秋田戦はやってくる。乗り越えて上位陣に迫れるかどうか。残り試合は少なくなっていく中で佳境を迎えます。シーズンを少しでも、最後まで楽しみたいのでもうひと踏ん張り頑張って欲しいところです。ビルドアップは完成に近い。もう一度、盛り返すために、諦めずにやり切って欲しいと思います。いやー、悔しかったなー。



2 件のコメント:

  1. 悔しい試合だった…と歯がゆく思っていましたが、ブログを拝見してまた前を向いて応援する気に。丁寧な言葉で綴られているので(冒頭の上野動物園の話も好きです)読んだ後こころが落ち着きました。みんな頑張ってる。負けるな、怪我するな!

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    1. 匿名様

      コメントありがとうございます。なかなか受け入れ辛い試合でしたけれども、1番悔しいのは選手や監督だと想像すれば応援する側が折れちゃダメですからね。10年以上布教活動するとこうなります。前向きにエールを送り続けましょう。

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