2022/08/15

2022年 明治安田生命J2リーグ 第31節 徳島戦

 【徳島 2 - 2 大分】

引き分けるなよ、引き分けるなよ、絶対に引き分けるなよ・・・引き分けるんかい!みたいな試合でした(※本当にそんな感じの試合でした)おい誰だドロー沼とか言い出した奴は。(※私です)徳島で数年振りの阿波踊り開催でホテルが軒並み高額設定だったものでDAZN観戦。2022年J2引き分け王決定戦、引き分け王の名にふさわしい徳島の風格。引き分けになるんだろうな、そう思って1週間を過ごしていましたが、やっぱり引き分けになるという着地点が凄い。2点先制したんですよ!?さすがに大丈夫だなと思わせての引き分けだったので選手もサポーターもとても辛いですが、プレーオフ圏内にヘッドスライディングするための長い助走だと考えましょう。追いつく引き分けと、追いつかれる引き分けは精神衛生上まったく違いますけれども、いずれも同じ勝ち点1です。何も終わっていないんでね、鼓舞です、鼓舞。終わっていない限りは鼓舞です。今シーズンは最後まで何が起こるか分からんので諦めないことが重要になりそう。

スタメンはGK&3バックは前節と変わらずも、ボランチにエドゥアルドネットと羽田を起用。左に藤本、右に増山、サムエルワントップの町田と梅崎のシャドー。梅崎司、スタメンですよ。サムエルも梅崎も前節良い動きだったので期待感はありました。ベンチに入った選手も怪我から復帰直後の野村、小林裕紀が入っているのでおそらくスクランブル発進。選手層は一見厚めに見えるんだけれども、試合を全部観た後に冷静に振り返るとコンディションが揃っているメンバーはスタメンのみだったんじゃなかろうか。直前に感染者も出ていたし、前節いたメンバーが居なくなっているしで、やり繰りは相変わらず大変なんだろうと思われます。

対する徳島。この試合まで23失点とリーグ最少失点を誇る堅いチーム。18引き分けという、稼いだ勝ち点のほぼ半分が引き分けというスッキリしないことこの上ない。我が軍も12引き分けと大概なんだけれども、昨年降格して、この2チームのみにルヴァンカップ出場権と言う名の希望のあるハンデが圧し掛かった。冬のワールドカップなんざJ2に関係ねぇのに10月でリーグ戦を終えなければならない日程の中で苦労を共にした2チームとなってしまいました。プレーオフをJ2だけでやらせてくれれば良かったのにねぇ。日程に関してはこの2チームのサポーター同志で愚痴を言い合いたい。徳島は昨年から不変の4-3-3をベースにポジショナルプレーを継続。しかし、攻撃はイマイチなのが停滞の原因。夏にFWを補強すると予想していたんだけれども未だ動かずの徳島強化部。4月に補強したエウシーニョは怪我で稼働が少なく、編成ミスが根本原因でしょうか。ポヤトス監督、そんなに良くもないけどそんなに悪くもない。

大分市内では夏休み、お盆ということでパブリックビューイングも実施されたようです。先祖の霊も引き分けそうだなって言ってたんじゃないかという気がします。私も試合前はどうせ引き分けだろうなって思ってたんですが、開始早々に左サイドを藤本がこじ開けて、サムエルが左脚で先制ゴールを決めた時は勝てそうな気になりました。素晴らしい速攻でした。ただ、その後途端に徳島のプレスに対して、ビルドアップが根詰まりを起こして受け身になり過ぎた感があって、引き分けの不安はよぎりました。それを払拭してくれたのが大ベテラン梅崎。右サイド、増山の粘りからボールをキープして中に折り返し、受けた町田が浮かせたパスを胸で受けた梅崎が反転ボレーで2点目を決めた。嬉しそうな梅崎司を観てとても幸せな気持ちになりましたよ、大分トリニータでのリーグ戦の得点は15年振りだとか。お帰り司ゴールで2点先制したんですよ、さすがにこれはもう大丈夫だろうって思いましたよ、私も。スタメンをやり繰りする中でも、選ばれた選手達が結果を出して言うこと無しの前半でした。

あとは45分、時間を使って逃げ切れば良かったんだけれども、後半早々に徳島がムシャガ・バケンガを投入して2トップへ変更。15分間は踏ん張れとハーフタイムに監督に言われたのに54分に失点。ミドルシュート打たれ過ぎ問題です。リフレクトがあってのこぼれ球を押し込まれてしまう。不運ではありません、ミドルシュート打たれ過ぎ問題です。サイドに展開されて押し込まれるとラインが下がり、真ん中にスペースが出来てしまう問題。これ、明確に狙われていた印象です。2巡目の戦いなので分析されている訳です。守備の問題はずーっと改善できないままです。


真夏のアウェイなのでコンディション調整は難しかったと思います。徳島にボールを持たれる時間が長くなり前線からの守備はハメられず、走らされてしまった。消耗した選手達が次々と足を攣り交代。試合後のコメントを読むと野村も万全ではなかったけれどもスクランブル出場。交代選手達も動けていたのは呉屋と井上健太くらい。何とか耐えられていましたが、アディショナルタイムに白井永地に見事なシュートを決められて、徳島の引き分け力が発揮されてしまった。2点差を追いつかれての引き分け決着。無念。


最も失点の少ない、堅い徳島に対して2得点出来た素晴らしい攻撃面。得点力が乏しく、苦しんでいる徳島に対して2失点した守備面。やはり守備面なんだろうけれども、下平監督は攻撃面にバランスを振りがちだと思うのだけれども、守備の改善はしている的なコメントも読んだ気がするので、課題の修正方法の引き出しが限界なのかもしれません。ただ、この試合は藤本が守備を頑張っていたのが印象的だった。戦術面と個人面、各々課題があるけれども改善に向けて努力の過程が透けて見える。成長する者、なかなか成長しない者。成長するまでチャレンジし続けて欲しい。下平監督は若手を使い続ける点においては評価すべきと思っていまして、よく我慢して若い選手を使い続けているなという気もするし、若い選手しか居ない気もするんだけれども、チャレンジです。もう忘れてましたけど今シーズンのスローガン、「挑戦」でした。ネバーストップチャレンジングですよ。ネバーです。ネバー。最後まで諦めずにプレーオフ圏内に挑戦です。



0 件のコメント:

コメントを投稿