2024/07/11

2024年 天皇杯 3回戦 川崎戦

【川崎 1 - 3 大分】

ニータンが急に「ゴリゴリオラオラ暴れて勝つ」とか言い出した天皇杯2回戦から早1か月。3回戦です、3回戦。何事も無かったようにニータンは二度と「ゴリゴリオラオラ暴れて勝つ」なんてことをめっきりツイートしなくなった訳ですが、一体何だったんだろうな、あれ、偉い人に怒られたのかな?ニータン。その謎を追うためにも我々は天皇杯ではゴリゴリオラオラ暴れて勝ち続けなければなりません。勝ったからな、あのツイートがあって、勝ったから良いことなんだよ。継続して欲しい。

3バックがベースで守備時5-3-2だったように見受けられたスタメン。YouTubeで日本サッカー協会がライブ配信をしてくれて、全体を俯瞰するような観易い画角で、かつ、益荒男だったので非常に快適に観戦できた天皇杯3回戦。益荒男(※隠語)だったよね、益荒男(※隠語)だったんだよ。無音が心地良かったです。デルラン、安藤、ペレイラの3バック、左サイドハーフが野嶽、右が茂平に弓場、保田、松岡で3枚の中盤、伊佐と鮎川の2トップという布陣だったと思われます。ベンチにはリーグ戦で初ゴールを決めたキムヒョンウを筆頭に、渡邉新太、佐藤、小酒井、藤原、松尾、西川が入った。松尾は久々の角刈りでの戦線復帰。

対する川崎。前年度天皇杯覇者。第1次片野坂体制最終年に準決勝で戦って以来の対戦がノスタルジック。王者の風格があった頃に比べるとパワーダウンした印象。J1で15位とリーグ戦では低迷中。家長、上福元と主力級を半分くらい投入しているのでしょうか?J1はよく分からん。4-3-3か4-2-3-1っぽい感じ。潮流的に保持する方が損をするご時世です。谷口や登里や山根や旗手やレアンドロダミアンが居なくなった今、あの黄金期に比べると個人の能力がパワーダウンしている印象。戦力が足りないのか?それとも鬼木監督の超長期政権の影響なのか?そんな雰囲気を感じてしまったのは私だけだろうか。川崎、なんだかどこかで観たような保持して攻めあぐねニータに見えてしまって苦しかったです。

前半は保田が目立って良かった。余裕があれば松岡のプレーっぷりを振り返りたいんだけれども平日では厳しい。後でゆっくり見直したい。5-3-2で守り倒すトリニータは時折鋭いカウンターを見せる。保持して前進出来る弓場、保田がカウンター時は効いていた印象。スピードのある2トップが囮になれることもあってチャンスメイクに成功。伊佐と鮎川のコンビは良かった。保田のシュートシーンは上福元を褒めるしかありません。左手でしっかり止めているのが凄い。誰が育てたんだ、誰が。こんな凄いプレーをするキーパーを。ビッグセーブですよ。しかしこのシュートシーン、後半の保田の得点の伏線にはなってますね、これ。私には判ります。伏線です。

こっちはシンプルに枠に行かない保田のシュート。最近多い。良い形を作れているんだけれどもなぁ。これで保田のシュートがバンバン枠内に収まるようになると即海外移籍になりそうなので悩ましいんだけれども。保田のコンディションが戻り始めたのは確か。熱くなり過ぎない程度にリラックスしてみようか、どうだ?滝行しないか?滝行。精神を鍛えよう。

基本的に、川崎が保持して我が軍の5バックに対して攻めあぐねてロストし、我が軍がボールを奪取してからは長短のパスを織り交ぜての疑似カウンターを発動する、由緒正しいカタノサッカーVer1.0が繰り広げられていた試合展開。粘り強い守備が良かった。

後半開始からの3人交代は期待よりも心配が上回ってしまう。悪くない出来だったこともあり、もしや怪我か?それとも無理させない手か?亀祭りの本祭に備えてか?心配が勝っちゃいますね。しかし、交代で入った選手は躍動。


先制は起点が良かった。川崎のプレスを無効化する最終ラインからのロングボールを伊佐が競り勝って鮎川が拾う。一度戻したボールを受けた小酒井がワンタッチで即右に展開。良いタイミングで攻め上がった角刈り松尾のシュートに見えたクロスはオウンゴールとなってゴールイン。先制までの流れは完璧だった。松尾の角刈りのままでの復帰は大きい。これがオシャレな髪型に変わったら信頼を失うところでした。俺たちの松尾。角刈り復帰。オウンゴールじゃないよ、あれは角刈りゴールで良いと思います。松尾をフリーにした川崎の左サイドの守備が酷いのを差し引いても良い攻撃でした。


2得点目は保田の伏線回収。またも川崎の左サイド側の守備がアレなんですけれども、突破しました。保田が股抜きっぽく前進して、伊佐が粘って潰れてポストプレー。再び保田が拾って上福元と対峙する訳です。ここで上福元は前半に同じようなシーンで止めてますからね、前半の逆をケアしたんだと思うんですが、あえて同じコースを狙ったのが保田という、しつこいくらいの負けず嫌いな熱い男な訳です。もういいです、滝行要らない。このまま熱い漢でいてください。熱いゴールです、これ。しつこい。だが、それが良い。枠に飛ばしてねじ込みました保田。ナイスゴール。突き放しに成功。



まさかの3得点目はPKでした。こちらも流れが素晴らしい。というか、川崎の守備が心配になるレベル。伊佐が中盤にフォローで降りてきているんだけれども、川崎のプレスがほぼ意味を成していない感じがするのは気のせいだろうか?もはやグダグダの川崎なんだけれども、我が軍のパス回しが素晴らしかったということにしておこう。デルランが鮎川に出した浮き球パスは絶妙でした。絶妙ってことにしておこう。左で作って、最後はやっぱり右サイドでアレです。PK奪取です。最後は右サイドな。3得点に結びついたゴールは全て右からでした。攻撃的な川崎だからこそスペースが出来てしまう、その隙を上手く共通の意識をもって突けたんだと思われます。攻撃は意図があった感じでした。



PKは鮎川がキッチリと決めて3得点。PKを獲得したペレイラでしたが訳あってもう蹴らせてもらえません。決めたのは鮎川でした。川崎相手に3得点。リーグ戦では得点力不足の我が軍が、J1川崎相手に3得点。サッカー分からん。先制して、川崎が前がかりになったからこその疑似カウンターだったけれども久々に攻撃が形になって面白かった。粘り強い守備と保持からの攻撃にバリエーションが増えた印象。3バックでサイドの要員が怪我から復帰しているものの、強度を求められるので早め早めの交代で強度を保ちながら粘り強く戦うスタイルが出来始めています。亀祭りに向けてカメナチオ復活の狼煙だろうか?1失点したような気もするのだけれども、忘れて良いと思います。平日に失点まで振り返る余力は無いです。ということで、天皇杯3回戦、無事突破となりました。3年前に川崎に勝利して決勝進出したことにあやかって勝ち残りたいですね。そして出来れば決勝で浦和にリベンジをしたいのですが、なぜか浦和が天皇杯には出場していない模様なので非常に残念。理由は深追いせずに、そっとしておきましょう。


さぁ、亀祭りの前夜祭としては申し分ない連勝となりました。今日のこの試合を清水の秋葉監督が分析してどのように5バックを攻略しようとしてくるのか。そして我が軍は対清水として予想外の戦術を用意するのか?スタメンをどうするのか、非常に楽しみになってきました。亀祭り、湧き上がるのか、血祭りに終わるのか。刮目せよ。


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