2025/04/29

2025年 明治安田J2リーグ 第12節 鳥栖戦

【大分 1 - 0 鳥栖】


連戦で連勝。暑さ寒さも湿気も花粉も無い!サッカー観戦としては完璧で素晴らしい天候の中で行われた第12節はDAZNで生観戦。ホームで久々に勝利したので良かったですねぇ・・・。九州ダービーと銘打って誇れるものがジャンクションくらいしかない鳥栖を迎えての一戦。鳥栖ジャンクションを封鎖されたら九州民は車で越境できなくなりますから、物流が死にます。車での移動に関しては心臓を鳥栖に握られている九州。そんな鳥栖とのリーグ戦での対決は「ありがトーレス」以来でしたっけ?もはや記憶にありません。アウェイ側のゴール裏を埋めるほど来てくれた鳥栖勢。おそらく鳥栖ジャンクション経由です。ありがトーレスでした。雰囲気も素晴らしかった。

我が軍のスタメンに変更なし!固定スタメンを固定です!つまり固定です。大丈夫なんだろうか?夜勤明けの人に午後まで仕事させるくらいのブラック企業感です。磐田戦から中3日、観戦しただけの私にはまだ疲労が残ってるんですけど選手たちは超人なのであんなに走ったのに大丈夫でした。また走ってた。凄い。特に榊原が素晴らしかったと思うんですけど、体が細く見えるのでおじさんは心配です。他の選手に比べて相対的に細身に見えるのに、めちゃくちゃ走るし、セカンドボール確保するし、切り替え速く刈り取るし、キックは正確だし、どこにあんなパワーが隠されているのか不思議で仕方ない。良い選手獲得したねぇ・・・。鳥栖にレンタルで所属していた清武はこの日もベンチ外。藤原もまだ長引きそう。今のスタメンが良すぎて、割って入ることはかなり難しいだろうけれども、怪我じゃない選手はターンオーバーはチャンスのはずなのでどこかで誰かは出てくると思われます。特に次々節山形戦は中2日の強行日程。ここはターンオーバーがあるはずなので注目ポイント。熊本戦は固定しそう。

対する鳥栖。長年J1で戦い続けたけれども、債務超過を抱えて強化費を削減せざるを得ず、遂に降格。債務超過を遂に解消し、J2から心機一転出直し。ユースの育成が優秀なので素材は多い。小菊監督を招聘し、ボールを握るサッカーをやりたいらしく3-4-2-1を運用中。開幕時は4バックだったらしいけれども、使い分けなのか連敗して変えたのかはよく分からない。保持率もデータ的に突出している訳でもなく、特徴が捉え切れません。キーパー含めてボールを回していたけれども、質がまだまだでひっかけられることが多く、現在はまだ良く分からないチーム作り。選手層的には昇格候補に挙げる人も多かったはずだけれども、突き抜ける感じは無さそう。まだ練度不足なのでしょう。鳥栖サポーターの正直田舎者ってアイデンティティも、九州新幹線さえ避けて通る真の田舎はこっち側なのでね、刺さらないんですよね、鳥栖の言う田舎ってやつは。この試合は球際で競り合う気が無いんじゃないかくらい圧倒されてた選手が多かった印象。鳥栖が球際で戦わなくなったな、というのが試合を通じての感想です。九州ダービーで気合が入っていたのはホーム大分側でした。

ニータンの写真に謎のマスコット2体が確認できまして、この2体が一体何なのか知らなかったので見入ってしまった。おにぎり・・・?鶏めしのマスコットかな・・・・いや、からあげのマスコットっぽくもあるな・・・・

調べてみたらスポンサー様のマスコット様でございました。スガイワ夫婦様でございまして、全然鶏めしのおにぎりじゃないし、からあげでもなかった。絵で見ると完全なる岩です。大変失礼を致しました。ぬいぐるみがこの絵に忠実過ぎて美味しそうに見えてしまったんです。スガテック様は創業100年を超える歴史を持つ大企業様でして、100周年の際に誕生したマスコットでした。伊勢の二見浦夫婦岩。写真で見ると夫婦の絆である紐が繋がっていないので色々ある夫婦関係なのかなと察しました。

即席の横断幕でマスコットの似顔絵を描くのは斬新。クオリティは横に置くとして斬新だと思います。まさかゴール裏にスガイワ夫婦推し勢がいるとは思わなかった。・・・はい、試合です。入り方として、鳥栖が勢い良くプレッシングをしながら攻め立ててきましたが、10分も持たなかった印象。蹴っちゃいますからね。最初のハイプレスに耐えられたこと、セカンドボールを優位に保持できたことが良い形での攻撃に繋がったと思います。ガツガツ来るチームに弱いかもしれない、鳥栖。鳥栖ジャンクションはGW渋滞でスムースに前進できませんでした。保持してボールを前に運べず。


先制は13分、ペレイラのクリアボールを鳥栖DFが足元での処理を誤り、大きくバウンドさせてしまう。これ、ヘディングで返せなかったか?ボールを保持しようとするから出たプレーだと思います。保持な、保持。J1から降格した数年は保持するか放棄するかで悩むよな、分かるよ。痛いほど分かる。ミスはつきもの。バウンドさせてしまったが最後、伊佐に付け込まれる。あっという間に身体を寄せられ、競り合いに持ち込まれ、最終ラインでボールを奪われる。伊佐が凄すぎた。奪ったボールは有馬がしぶとく運び、ゴール前で野村に渡すと、ペナルティエリア内でフェイトとステップで相手を交わして見事なシュート&ゴールになりました。フィニッシュワークが素晴らしかった!

何度でも見たい、この顔芸。そしてデルランと金髪坊主を擦り合わせる謎のセレブレーションも継続。ホームスタジアムで披露できて良かったです。どういう感情で見守れば良いか分からなかったでしょ?ゴール後だから良いんです。成人男性2人が同じ色で染め上げた頭部を擦り合わせるんです。街中で見かけたら見て見ぬふりして通り過ぎますが、クラドなら大丈夫。むしろクラドでしか見れません。みんな次は土曜日にこの謎セレブレーションを見に行こうな!


勢いの出る先制点の効果もあったけれども、前半はシーズンベストと言っても良いくらいの出来。鳥栖相手に保持出来てしまったし、鳥栖の前進をほぼ許さなかった。とにかくプレスからの奪還、セカンドボール奪取が素晴らしすぎた。特に榊原は鳥栖の攻撃の起点を崩しまくり。圧巻の運動量でした。守備時は5-4-1で守る大分トリニータを鳥栖は崩せず。竹中ヘッドコーチが考案しているらしいセットプレーも1つ、ニアに直線的なボールを入れる惜しいシーンもあって更に期待感が上がった。良い前半でした。

後半開始から3人を代えた鳥栖。ベンチにも出来が悪かった認識があったと思われます。鳥栖が持ちたいなら持たせても大丈夫。5-4-1ブロックは強固。とんでもないミドルシュートでも決まらない限りは破られません。この試合、途中出場の選手たちも特徴を活かしたプレーが多く、スピードの屋敷、高さと保持で時間を作れる池田と小酒井、クロージング要員の香川と戸根、それぞれが時間を使い、あわよくば追加点を狙うというミッションを遂行してくれた印象でした。これまでアディショナルタイムに失点していた課題を克服したカードになったと思います。ナイスゲームでした!

守護神、濱田太郎は前節も良かったし、今節も安定。足元にも不安が少なくなって、自信が伺えます。アリガトウハマタロウ(©ジョイマン)

前節の磐田戦よりもスタッツが充実。試合内容を十分反映した勝利だったと思います。有馬がシュート、パスの成功が榊原、こぼれ球奪取が天笠、チャンスクリエイトが宇津元とバランスが取れていて良いスタッツです。5-4-1ブロックでは右サイドに入る有馬、カウンター時にドリブルで走る回数が増えたと思われます。シュート数が付いてきているのでゴール量産に期待したい。

ゴールデンウィーク真っただ中、Xのポストでは様々なイベントがあり、広報が凄く頑張っている感が伝わってきたので1万人を超えられて良かった。鳥栖からも大勢が来てくれたことも良かった。重ね重ねありがトーレスです。 

2連勝ですがまだ通算4勝目。なぜかJ1降格組からばっかり勝ってますが、順位的には上も下も詰まっているのでまだまだ先は長い。このまましぶとく、引き分けを勝利へ、負けを引き分けにするような粘り強い試合運びを続けてラストスパートでどこまで行けるか、みたいなシーズンになると良いと思います。しぶとくやっていきましょう。

デルラン×ノムラン×ニータンとは?なぜ緑色の坊主を加えようとしているんだ?うちの広報は韻を踏みたがる?傾向があるらしい。ラッパー?現場も広報も結果を出しているので引き続き気を引き締めて連戦を乗り越えましょう。次節は熊本戦ですが、同時刻にジェフに対して保持しまくって優位に試合を進めて「残念ながらシュートだけを決め切れずに引き分け」みたいな試合に持ち込んでいたので、対熊本の特殊戦術は必要です。この辺りも期待したい。



2025/04/26

2025年 明治安田J2リーグ 第11節 磐田戦

【磐田 0 - 3 大分】


仕事を抜け出して一足先にゴールデンウィークに突入してやりました。新幹線で電話がブルブル震えていたけど知らん、俺はもうゴールデンウィークだ。オフサイドラインギリギリで退勤処理はしましたんでね、決して賃金のインターセプトはしておりません。職場からの信頼を失いながら磐田に無理して向かいました。結果は大正解でした。最高のゴールデンウィークが始まったよ!今年は「ゴール出んウィーク」では無く、ゴール「デルラン」ウィークです!



久々のヤマハスタジアム。キックオフ50分くらい前に到着。1年でJ2に戻って来てしまった磐田。名門クラブがJ1定着に失敗し続ける厳しい世の中です。ザ・エレベータークラブになってしまった磐田。2021年J2、2022年J1、2023年J2、2024年J1、2025年J2です。私、J2優勝予想くじ、磐田を買っているので優勝して欲しい。Mr.J2ジェフが優勝して良い訳がない。磐田の皆さんには頑張って欲しいんだけれども。

伊佐がスタメンに復帰。スタメンはほぼほぼ定着気味。いまだ回復しない藤原優大、清武弘嗣はベンチ外。GW連戦の中で復帰できると助かるんだけれども。ベンチメンバーを含めて大きな序列変更などは無さげです。

対する磐田。ハッチソン監督は4バックを運用中。4-2-3-1 らしい。為田は左サイドバックで先発。上夷はベンチスタート。基本的に豪華な布陣だとは思うのだけれども、ベンチに渡邉りょう、マテウスペイショットが控える選手層。昇格請負人であった松本昌也が開幕後に岡山に移籍。右サイドからジョルディ・クルークスを起点に攻撃してくることが多かった。ボールを繋ぐチームです。パス数はJ2では最上位クラス。保持して攻める、ハイラインで守る所謂J1スタイル。開幕後は調子が良さげであったが、ここ数試合結果が出ていない状況。それでも今シーズン未だホームでは負け無し。打ち破ってやりました。昇格候補のホームで勝てたってことです。自信になります。ペンライト保持率高めのスタジアムでした。前節の千葉戦に続いて、上空では風が強かったコンディション。





スタメン撮影時、叫び担当は吉田。伊佐と野村は笑顔担当。試合は5-3-2でミドルブロックを構える大分トリニータを磐田が保持しつつ攻略するという構図。試合終盤まで基本この構図がずーっと継続しました。ミドルブロックの、高くもなく低くもない絶妙な感じが磐田の攻撃をシャットアウト。裏が取れそうで裏が取れない、そんな試合展開の中で勝負を分けたのはそれぞれのファーストチャンスでした。キックオフ直後、磐田のチャンスは守護神濱田太郎が止めてくれた。大分トリニータ側のチャンスは野村が決め切ってくれました。6分の先制シーン。ラグビーの様に全員でボールを前線になんとか運んで榊原が右サイドに大きく展開し、吉田が高いジャンプで折り返したボールを有馬がポストプレーで落とし、最後に決めたのは10番野村というチームプレーの極致のような流れ。全員で持ち込んだ形が結実して美しいゴールになりました。





見て下さい、このファンタジスタの顔芸。シーズン初ゴールでようやく日の目を見た顔芸。大分トリニータの10番に相応しい芸達者ぶり。シュートも顔芸も素晴らしい野村による先制弾。濱田太郎のビッグセーブ直後に決まったゴールでより明確に保持する磐田と守る大分という構図が際立ちました。前半は防戦一方になりつつも、ミドルブロックのラインコントロールをベンチサイドから指示する片野坂監督に導かれ、なんとか磐田の攻撃をシャットアウトに成功。





 

0-0のつもりで得点を取りに行った後半、セットプレーから立て続けに2得点が決まる。セットプレーさえ決まってしまえばこっちのものです。コーナーキックを榊原が蹴る場合は何かデザインがあるパターン。コーナーキック職人、宇津元が蹴る場合は直接チャンスになる期待値は高い。






試合前にですね、私、Xに「ゴールデルランウィークになればいいな」ってポストしたんです。まさか実現するとは思いませんでしたが、デルランが金髪の頭で決めてくれました。ゴールデンデルランウィークの開幕です。リカルドグラッサの脇下からニョキッと出て来て2点目。ノムランと同じ色の頭をこすりつけ合うという、謎のセレブレーションが発生してしまいました。何なんだ、この癖の強いセレブレーションは。

これで安全圏内に入ったと安堵したのですが、今日のトリニータはセットプレーで畳みかける。次は右側のコーナーキックからデザインした流れで榊原のクロスがオウンゴールを誘発。伊佐・吉田とヘディングが強い要員がまとめて突っ込んで行ったが故に生まれたゴールです。




伊佐のゴールで良かったと思うんだけど、オウンゴールとなりました。オウンゴールだとリッジーが出て来るのか。ニータンで良いのに。わざわざニータンより人気が無いリッジーを使わなくて良いと思いました。まぁあれか、逆にこんなレアシーンじゃないと使いどころがないのか、リッジーは。

3点差ができれば後はグダグダと時間を使うだけです。得点差も開いたし、前線で競り合えて時間も作れそうな池田を投入。野村は連戦に向けて温存です。交代時にXで画像付きでポストが始まりました。良い取り組みですね。

試合はこのまま磐田の攻撃をシャットアウト。クリーンシートでシャットアウトです。完勝。試合内容的には圧倒的に磐田が保持するものの、前半の途中から5-4-1でミドルブロックを築くようになったトリニータの守備を攻略できなかった磐田、という構図のままでした。ミドルブロック、対磐田戦で大変に機能しました。保持しない相手だとここまでハマらないんだけれども。J1っぽいチーム戦術が残っている磐田、札幌、鳥栖が軒並み苦しんでいる原因が共通してそうなのが面白い。J2分からん。






トリニータオーレを歌い切って、0-3での勝利ですから、守備陣も最高だし、攻撃陣も最高ってことで良いです。先手を打てて、セットプレーでダメ押しですから、今シーズンの粘り強い戦い方がハマった場合はこういう試合になるという事だと思います。先制するまで我慢できるかどうかが大事。負け無しだった磐田のホームに土を付ける大金星。金Jに大金星です。ゴールデン、ゴールデルランウィークの開幕です!

急にスタッツリーダーとかもデータが表示され始めました。ドリブル1ってのはどうなんだ?大丈夫か?J2らしいサッカーだなってバカにされません?大丈夫でしょうか?大丈夫です。勝てば良いんです。今シーズン、3勝目。そのうち2勝は生で観ました。2敗も全て生で観ました。そろそろホームの観客にも引き分け以外を披露しなければなりません。小学生に沢山来場して欲しいホームでの九州ダービー2連戦。鳥栖と熊本を倒す、ゴールデルランウィークにしてやりましょう。なぞの金髪こすりつけ合いセレブレーションを目撃せよ!!訳分からんくて面白かったぞ!


2025/04/21

2025年 明治安田J2リーグ 第10節 千葉戦

【千葉 1 - 0 大分】


猛犬注意。注意していたはずの犬に嚙みつかれて帰ってきました。まだ今シーズン引き分けたことがない千葉と、引き分けばっかりの大分が戦えば引き分けになるだろうと予想していたこの試合、予想通りの前半と、とんでもないゴラッソで先制されてしまった後、何もできなかった後半とで印象が変わる試合となりました。前半はよくぞ守備が機能していた、後半は攻撃できんやないか、そんな感じ。やっていることは同じでも、違う印象にならざるを得ない展開でした。





フクアリはヤケクソ気味に応援していた世代が引退して、3年前くらいから雰囲気が変わって、J1を全く知らない世代がまだ見ぬJ1を純粋に目指しているような印象に変わったんだけれども、今年はなんだか急に親子連れが増えた印象。首位をひた走り、結果も出ているので良い雰囲気。蘇我という駅付近は都内に通うサラリーマン世帯の家族が増えたんだと思われます。都内で家を買おうとすると高すぎて無理で、神奈川、埼玉、千葉に家を求めた世代が定着し、千葉ではジェフにもファン層が増えたのか?入れ替わったのか?とにかくJ2で16年目。歳月が長すぎてもはや誰もJ1を覚えていないはず。伝説の場所、J1へ向けて今年こそは遂に昇格!?なのか、それとも磨き上げた伝統芸能J2残留芸を発動させるのか?J2生活が長すぎたが故に、どんなに独走しても結局昇格しないんじゃないの?古参のジェフサポほど信じていないような気がするんだが、とにかく痺れる日々になりそうです。悲願達成のシーズンになるのだろうか。

首位を走るジェフ対策を守備面では落とし込んでいたように見受けられたスタメン。屋敷をスタメンに抜擢。これが伊佐のコンディション不良なのか?作戦なのか?は分からないけれども、前半守り切って後半に勝負をかける予定だったとすれば、先に失点をしてしまったのでゲームプラン的には難しくなったということだろうか。


有馬の1トップでは有馬の業務負担が大きく、伊佐がフォローすることで業務分担をして攻撃が形になり始めた訳で、2トップを組ませる意図は守備的な意味合いが濃いか?ジェフを相手に屋敷のスピードでチェイシングし、前半の守りはよく耐えられたけれども、攻撃時に有馬が相手に潰されることが多すぎて、屋敷との攻撃連携面で役割分担が上手くいかなかった印象。屋敷の特徴を攻撃面では引き出せなかった。攻撃の時間を作れなかった頃に逆戻りしてしまった。怪我で離脱中と思われる藤原はベンチ外、清武も同様。

対する首位のジェフ。4-4-2を運用中。両サイドが高い位置を取り、攻撃をけん引するスタイル。今シーズンのジェフは掴みどころが無いというか、確固たるスタイルというよりも柔軟な運用でしぶとく勝ち点を重ねている。めちゃくちゃ強い!という感じではない。3年目の小林監督が積み上げてきた「ハードワーク」「堅い守備」などに外国籍選手の加入で味付け。想定以上の成果が出ている。セットプレーから失点していない点は凄い。前やエドゥアルドの先発は久しぶりっぽかったので、大分の守備ブロックに対してミドルシュートを狙わせていた雰囲気はあった。小林監督の采配も当たった。個人的にこの試合を通じて驚いたのはキャプテン鈴木大輔。35歳を過ぎたキャプテンが大復活していた。有馬、屋敷と攻撃面を全て封じたのは鈴木大輔であったと言っても過言ではない。数年前、一時期はもうJ2でのプレーが厳しいのではないか?という印象だったのだけれども、全盛期に戻ったくらいのプレーっぷりであった。個人の戦いで負けてしまえば戦術以前の問題となってしまう。攻撃の時間、ほぼ作れなかった。鈴木大輔が立ちはだかった。


前半、ジェフの攻撃は濱田太郎のセーブもあって封じることが出来て、時折セットプレーでゴールに近づくことはできたと思う。前半は期待感があった。0-0でやり過ごす意図。引き分け王ですから、アウェイで首位相手に勝ち点1でもポジティブだと思うし、ジェフを攻めあぐねさせていたとは思う。ただ一方で有馬の業務分担ができないが故に、有馬さえ潰しておけば良いよね、という大分対策も簡単になってしまい、両チーム守備の良さが目立った好ゲームであった。前半はね、まだね、両チームの守備っぷりが観ていて面白かったです。








守って、セットプレーであわよくば先制を、というスタイルではあったけれども見応えはあった前半。ロングスローロングスローロングスローです。足の引っ張り合いがJ2の醍醐味ですから!スタジアム周辺は黄砂混じりの強風が吹いていた。ピッチ上ではそこまで影響があったようには見えなかったけれども、上空では訳の分からない方向から強風が吹いてます。このまま失点さえしなければ何かが起きるかもしれない、それくらいの期待感。







後半にとんでもないゴールで失点をしてしまうのだけれども、あの時、少し守備のスライドが遅れたというか、エドゥアルドの前にスペースを生み出してしまった。その直前のシーン、ボールをはじき返してクリアしても、前線で鈴木大輔が競り勝って、コントロールされてしまいセカンドボールの奪い合いでも優位に立てず、千葉側に抑えられ、攻撃を継続できなかった。何度もクリアしているのだけれども、ボールが戻ってきてしまう。この状況を打破できなかったことが最後まで響いた。1失点は起こりうるものとして、1点をどうやって取り返しに行くのか?我が軍はジェフの守備網を打破できなかった。鈴木大輔が凄かった。ジェフの守備が堅かったと評価すべき試合。首位チームには隙が無かった。有馬がサイドに流れたりしてしまったのも状況を打破するためだったろうけれども、有馬が中に居ないんじゃ意味が無いのよね。

失点直後に伊佐を投入して有馬フォロー体制を整えて、前に向ける回数は増やせたような気はするけれども、この日サイドから上がるクロスは質が低く、ロングスローやコーナーキックもファウルで笛が吹かれることが多く、勝負に持ち込めないシーンばかり。1対1で負け続けることが多いとチーム全体でも勇敢さが削がれ、攻撃面ではまったく上回れなかった。途中出場した木許もチャレンジしても相手DFに阻止され、リーグ戦では爪痕を残すことが出来なかった。監督がペレイラを全然に上げたのも千葉の守備面の強度を何とか攻略するためだったと思うのだけれども、なぜか誰もロングボールを入れないという謎の現象が発生し、パワープレーじゃないのにDFを前線に出すんですか?FW不足なの?ベンチがボール入れろってジェスチャーしてない?何なの?というストレスを試合終了間際に抱えて終了となりました。あれ、なんだったんだろうね。あそこだけ納得いかないね。


今シーズン2敗目。千葉と仙台にアウェイで負けました。アウェイで黄色いユニフォームに負けるジンクスがあるかもしれないがそれなら皆さん喜んでください、もう今シーズン黄色いユニフォームのチームとの対戦はありません!これで終わりです!夏に限定ユニフォームとかで黄色いユニフォームのクラブが登場したら諦めような!気候的に、もうすでに暑くなりそうですが、今シーズンのスタイルなら夏に崩れる可能性は少ない気はする。しぶとく戦い続けるしかない。次節の磐田戦、その次の鳥栖戦。4月の踏ん張りどころ。踏ん張りどころです!