2025/04/14

2025年 明治安田J2リーグ 第9節 徳島戦

【大分 1 - 1 徳島】

DAZN生観戦。前半はジャッジが色々怪しくて判定に救われたような内容でした。しかしまぁ、判定で得した損したは長期スパンで見ると「往って来い」なんでね、得した試合は記憶に残りません。損した時は永遠に忘れません。そんなものです。関税だけで貿易赤字は「往って来い」しませんが、サッカーの判定損得的には「往って来い」するものです。「往って来い」は証券業界の用語らしいですけれども、サッカー用語的にはパスアンドゴー的にも使える。この試合で得点が決まったのもパスアンドゴーが起点でした。往って来いがキーワードとなった試合。

スタメンは変更発生。藤原優大がベンチ外。前節レギュラーボーナス大宮戦で痛みを抱えつつ無理をしてしまった模様でお休み。代わりにペレイラが3バックの真ん中に入る形。右サイドに有働、左に宇津元。吉田はベンチスタート。サブのGKにムンキョンゴンが入る。清武は引き続き行方不明。保持時3-1-4-2で内容的には向上中。堅い守備をベースに攻撃時の呼吸が合ってきました。攻撃時に新加入選手、有馬、榊原、天笠がぐっとフィットしてきております。

対する徳島。3-4-2-1を運用中もこの試合は2トップ気味。増田監督が継続し、どちらかと言えばボールを握る側のチーム作り。現在のJ2の中での相対的なレベルのお話です。ただ、以前のスペイン風味よりはだいぶ現実的になった印象。握るだけではなくなった。外国籍選手を中心にFWを補強したものの、得点力不足に陥っており、まだ新加入の選手たちがJリーグに慣れていないのかもしれない。中盤のベテラン勢、岩尾と永木がベンチ外。ポテンシャルはあれども、今は我慢の状況か。辛抱中の徳島。FW渡がゲームキャプテン。

ドアストッパーのスライディングニータン、あれ、どう頑張ってもスライディングに見えないです。それだけはお伝えしたい。悪質な足掛けファウルです、あれ。それだけはお伝えしておきます。

はい、試合の入り、序盤はさほどは悪くなかった印象。徳島の攻撃スタイルに対して守備時5-3-2で守り切れそうな雰囲気というか、徳島が打開できるイメージが湧かなくて、もしあるならばスーパーな個人技が発動しないと崩れないんじゃないかなって感じ始めた矢先に、エウシーニョのスーパーな個人技が発動。失点は早かった。エウシーニョが左サイドから右サイドまで横断的にドリブルで守備網を乱しつつ、徳島10番杉本太郎とワンツーでペナルティエリアに侵入。このスルーパスもスーパーだったんだけど。パスアンドゴーでボールをいってこいさせた後に、エウシーニョが右足のアウトサイドで巻くようなスルーパスをファーに出し、それをルーカス・バルセロスに押し込まれて失点。エウシーニョが上手過ぎた。J1でもやれていた選手だし、いまだ健在。体力的には落ちているんだろうけれども、要所要所のプレーが正確でボールを奪えないシーンが多かった。エウシーニョの個人技だけでやられてしまった。12分で失点して追いかける形になったトリニータ。堅守で我慢に慣れた徳島に対して、良い形でボールを奪えるシーンが多数あったけれども、得点を奪うことは出来ず、前半を終える。

後半から有働を下げて吉田を投入。さらに64分には伊佐を下げて屋敷を投入。コーナーキックをいったんはじき返された後にセカンドボールを拾い、継続して攻撃する流れ。野嶽がもう1回放り込むも、それもはじき返されてまた拾う。左サイドで受けた榊原が一旦ちょっと下がって野村とワンツー。往って来いのパスアンドゴー。いったん自分でボールを下がって、前にスペースを作って、そのスペースに出してもらう。大分10番野村との呼吸がぴったりでした。一度右に大きく出しておいてからの野村へのパス。両チーム10番を使っての往って来いが秀逸。何度も繰り返し観てしまう。足が速いとか背が高いとか関係ない。こうやってスペースを作れば良いんだ、っていうお手本のようなプレー。そのプレーで榊原がフリーで抜け出してクロスを上げる、そのクロスをデルランが頭で触って変化を付ける。最後に頭で押し込んだのは宇津元でした。

2年ぶりのゴールらしい。顔芸も忘れています。ブランクが長かったので仕方ない。デルランの関与、宇津元の決定力、素晴らしい得点でした。まるでFWみたいなシュートでした。FWなんだけどな。この後、一気呵成に逆転できれば最高だったのだけれども、逆に徳島の猛攻を受ける形になってしまう。前節までの反省として、リードした後の終わり方に課題があったけれども、この試合では受け切って無失点でしのいだ。徳島のシュートがバーに直撃する危ういシーンは多数あったけれどもギリギリでした。まだ課題は残っている模様。2点目は取れず、そのままドロー決着となりました。

勝ちきれずまだ2勝。上位とは離されていないけれども、下位とも離せていない。そんな中で次週、首位千葉とアウェイでの戦いとなる。ジェフは絶好調、まだ1敗しかしていない。トリニータも1敗しかしていない。勝ててないけどさ。負けてはいないので、1敗しかしていない同士。犬の呪いか亀の呪いか。どんなに独走していても、昇格できなかった16年の実績が強すぎて誰もジェフが昇格するとは思っていないからな、ネタ振りにしか見えないジェフの快進撃。どんな戦いになるのか非常に楽しみ。



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