2025/04/21

2025年 明治安田J2リーグ 第10節 千葉戦

【千葉 1 - 0 大分】


猛犬注意。注意していたはずの犬に嚙みつかれて帰ってきました。まだ今シーズン引き分けたことがない千葉と、引き分けばっかりの大分が戦えば引き分けになるだろうと予想していたこの試合、予想通りの前半と、とんでもないゴラッソで先制されてしまった後、何もできなかった後半とで印象が変わる試合となりました。前半はよくぞ守備が機能していた、後半は攻撃できんやないか、そんな感じ。やっていることは同じでも、違う印象にならざるを得ない展開でした。





フクアリはヤケクソ気味に応援していた世代が引退して、3年前くらいから雰囲気が変わって、J1を全く知らない世代がまだ見ぬJ1を純粋に目指しているような印象に変わったんだけれども、今年はなんだか急に親子連れが増えた印象。首位をひた走り、結果も出ているので良い雰囲気。蘇我という駅付近は都内に通うサラリーマン世帯の家族が増えたんだと思われます。都内で家を買おうとすると高すぎて無理で、神奈川、埼玉、千葉に家を求めた世代が定着し、千葉ではジェフにもファン層が増えたのか?入れ替わったのか?とにかくJ2で16年目。歳月が長すぎてもはや誰もJ1を覚えていないはず。伝説の場所、J1へ向けて今年こそは遂に昇格!?なのか、それとも磨き上げた伝統芸能J2残留芸を発動させるのか?J2生活が長すぎたが故に、どんなに独走しても結局昇格しないんじゃないの?古参のジェフサポほど信じていないような気がするんだが、とにかく痺れる日々になりそうです。悲願達成のシーズンになるのだろうか。

首位を走るジェフ対策を守備面では落とし込んでいたように見受けられたスタメン。屋敷をスタメンに抜擢。これが伊佐のコンディション不良なのか?作戦なのか?は分からないけれども、前半守り切って後半に勝負をかける予定だったとすれば、先に失点をしてしまったのでゲームプラン的には難しくなったということだろうか。


有馬の1トップでは有馬の業務負担が大きく、伊佐がフォローすることで業務分担をして攻撃が形になり始めた訳で、2トップを組ませる意図は守備的な意味合いが濃いか?ジェフを相手に屋敷のスピードでチェイシングし、前半の守りはよく耐えられたけれども、攻撃時に有馬が相手に潰されることが多すぎて、屋敷との攻撃連携面で役割分担が上手くいかなかった印象。屋敷の特徴を攻撃面では引き出せなかった。攻撃の時間を作れなかった頃に逆戻りしてしまった。怪我で離脱中と思われる藤原はベンチ外、清武も同様。

対する首位のジェフ。4-4-2を運用中。両サイドが高い位置を取り、攻撃をけん引するスタイル。今シーズンのジェフは掴みどころが無いというか、確固たるスタイルというよりも柔軟な運用でしぶとく勝ち点を重ねている。めちゃくちゃ強い!という感じではない。3年目の小林監督が積み上げてきた「ハードワーク」「堅い守備」などに外国籍選手の加入で味付け。想定以上の成果が出ている。セットプレーから失点していない点は凄い。前やエドゥアルドの先発は久しぶりっぽかったので、大分の守備ブロックに対してミドルシュートを狙わせていた雰囲気はあった。小林監督の采配も当たった。個人的にこの試合を通じて驚いたのはキャプテン鈴木大輔。35歳を過ぎたキャプテンが大復活していた。有馬、屋敷と攻撃面を全て封じたのは鈴木大輔であったと言っても過言ではない。数年前、一時期はもうJ2でのプレーが厳しいのではないか?という印象だったのだけれども、全盛期に戻ったくらいのプレーっぷりであった。個人の戦いで負けてしまえば戦術以前の問題となってしまう。攻撃の時間、ほぼ作れなかった。鈴木大輔が立ちはだかった。


前半、ジェフの攻撃は濱田太郎のセーブもあって封じることが出来て、時折セットプレーでゴールに近づくことはできたと思う。前半は期待感があった。0-0でやり過ごす意図。引き分け王ですから、アウェイで首位相手に勝ち点1でもポジティブだと思うし、ジェフを攻めあぐねさせていたとは思う。ただ一方で有馬の業務分担ができないが故に、有馬さえ潰しておけば良いよね、という大分対策も簡単になってしまい、両チーム守備の良さが目立った好ゲームであった。前半はね、まだね、両チームの守備っぷりが観ていて面白かったです。








守って、セットプレーであわよくば先制を、というスタイルではあったけれども見応えはあった前半。ロングスローロングスローロングスローです。足の引っ張り合いがJ2の醍醐味ですから!スタジアム周辺は黄砂混じりの強風が吹いていた。ピッチ上ではそこまで影響があったようには見えなかったけれども、上空では訳の分からない方向から強風が吹いてます。このまま失点さえしなければ何かが起きるかもしれない、それくらいの期待感。







後半にとんでもないゴールで失点をしてしまうのだけれども、あの時、少し守備のスライドが遅れたというか、エドゥアルドの前にスペースを生み出してしまった。その直前のシーン、ボールをはじき返してクリアしても、前線で鈴木大輔が競り勝って、コントロールされてしまいセカンドボールの奪い合いでも優位に立てず、千葉側に抑えられ、攻撃を継続できなかった。何度もクリアしているのだけれども、ボールが戻ってきてしまう。この状況を打破できなかったことが最後まで響いた。1失点は起こりうるものとして、1点をどうやって取り返しに行くのか?我が軍はジェフの守備網を打破できなかった。鈴木大輔が凄かった。ジェフの守備が堅かったと評価すべき試合。首位チームには隙が無かった。有馬がサイドに流れたりしてしまったのも状況を打破するためだったろうけれども、有馬が中に居ないんじゃ意味が無いのよね。

失点直後に伊佐を投入して有馬フォロー体制を整えて、前に向ける回数は増やせたような気はするけれども、この日サイドから上がるクロスは質が低く、ロングスローやコーナーキックもファウルで笛が吹かれることが多く、勝負に持ち込めないシーンばかり。1対1で負け続けることが多いとチーム全体でも勇敢さが削がれ、攻撃面ではまったく上回れなかった。途中出場した木許もチャレンジしても相手DFに阻止され、リーグ戦では爪痕を残すことが出来なかった。監督がペレイラを全然に上げたのも千葉の守備面の強度を何とか攻略するためだったと思うのだけれども、なぜか誰もロングボールを入れないという謎の現象が発生し、パワープレーじゃないのにDFを前線に出すんですか?FW不足なの?ベンチがボール入れろってジェスチャーしてない?何なの?というストレスを試合終了間際に抱えて終了となりました。あれ、なんだったんだろうね。あそこだけ納得いかないね。


今シーズン2敗目。千葉と仙台にアウェイで負けました。アウェイで黄色いユニフォームに負けるジンクスがあるかもしれないがそれなら皆さん喜んでください、もう今シーズン黄色いユニフォームのチームとの対戦はありません!これで終わりです!夏に限定ユニフォームとかで黄色いユニフォームのクラブが登場したら諦めような!気候的に、もうすでに暑くなりそうですが、今シーズンのスタイルなら夏に崩れる可能性は少ない気はする。しぶとく戦い続けるしかない。次節の磐田戦、その次の鳥栖戦。4月の踏ん張りどころ。踏ん張りどころです!



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