2025/05/12

2025年 明治安田J2リーグ 第15節 富山戦

【富山 1 - 1 大分】


遠い記憶の彼方にある富山のスタジアムで色々とフラッシュバックしてきました。9年振りの対戦。しかもJ3時代に若手として活躍した吉平翼がキャプテン翼としてJ2から這い上がって来たのであれば観に行かざるを得ません。2016年を共に戦った選手へは特別な思い入れがありますんでね、行って来ました富山に。






富山駅の改装が終わって全然知らない富山駅になっていたのが驚きではあったけれども、9年も空白があれば街も変わるってことです。変わらないのは預金額だけ。県総もほぼ変わっておらず、あの頃よりはサポーターが増えたかな?くらいの印象。土管状のトイレな、これな、見た記憶あるぞ。記憶が蘇る。




この日、試合前まで天気は抜群。試合開始と共に曇天に。雨は降らずに助かりました。大体、富山は曇りが多くて雨の試合が多かった記憶。ゴール裏の芝生の部分がぐっちゃぐちゃになって辛いイメージがある。確か古い記憶だけれども、14年前には前俊が主審の顔を両手で挟んでアッチョンブリゲ事件(※6試合の出場停止)を起こした思い出の場所だったはずだ。そんな誰も覚えていないことがフラッシュバックする程度には私ももうすっかり古参です。黒歴史なので若い人は調べなくて良いからな。でもそんな私も最古参ではない。まだ中古参くらい。あの頃はまだぬいぐるみをスタジアムに持ち込む独自文化も無かったので富山サポーターも圧倒的ニータンを初めて目撃して新鮮だったのではなかろうか。

スタメンは固定メンバーに回帰。ベンチメンバーには中川が復帰。しばらく見なかった選手が戻って来たのは嬉しい。中川の復帰は心強い。メンバーの底上げになって欲しい。ベンチのGKはムンから佐藤に。ここを乗り切れば1週間空くので最後の踏ん張りどころ。

対する富山。昨年J3で初のプレーオフを制して這い上がって来た。プレーオフの試合はDAZNでライブ観戦した。粘り強く戦うチームという印象。小田切監督はオーソドックスな4-4-2を運用中。10戦勝ちが無く苦しんでおり、横断幕などからも危機感が溢れていた。あの頃のJ2と今のJ2は全然違うので富山にとってはかなり厳しい戦いを強いられているけれども、想定以上に戦えている印象はある。ここまでの結果と内容はそこまで悪くないと思うのだけれども。

吉平翼は左サイド。背番号が27っていうのも良いですね。大分ではOBSが生放送したらしく、解説は両チームに在籍経験がある姫野だったとか。どうでしたか?姫野解説員の仕事っぷりは?良い感じだったらXとかで姫野解説員凄かったみたいなことをジャンジャンポストしような!世代交代を促していこうな!どうだったんだろう、姫野解説員。期待の星であって欲しい。




叫び散らかす元気なメンバーが戻ってきたので期待感はあった。富山の出方が予想していたよりも慎重だった。ホームで勝てていないが故に、ガンガン来るのかな?と思っていたのだけれどもプレスを仕掛けるラインは低めで、割と引いて構えていた印象。4-4-2の富山と対峙では大きなギャップが出来、サイドから抜け出されるとカウンターを受けてしまう。サイドでの攻防をケアしつつ、保持出来てしまったが故になんだかちょっとしっくりこないまま何となく攻撃しているような入り方になってしまった。サイドから攻撃をするもクロスの質は低く、パッとしないミスも多く、自分たちでロストが多いため、畳みかけるような攻撃は出来ず、何となく攻撃させられているような時間が続く。


22分、プレスに行くも連動が遅く、剝がされて前線にボールを運ばれると、右サイドで受けた富山8番松岡が斜めにドリブルで持ち出してミドルシュート。先制されてしまう。最近、斜めにドリブルされると失点することが多い。止められずにスルスル前進されてしまう。1点ビハインドとなってしまった。後半のうちに追いつくことは出来ず、そのまま後半へ。


現地で観る限りはそこまで風の影響があったとは感じなかったのだけれども、後半は開始した直後から猛攻を仕掛ける。波状攻撃に次ぐ波状攻撃。富山がギリギリで食い止め続ける様相に。前半に小さなことで笛を吹きがちだった主審との折り合いもついて、後半はゲームが途切れることも少なくなり、プレータイムも増えた。猛攻の勢いに乗ったプレスが効いたのか、右サイドで榊原がハイプレスと仕掛けると中に折り返したパスを有馬がインターセプト。勝てていないプレッシャーからか富山のミスから同点弾が生まれる。有馬のシュートはGKの左手ブロックをものともせずゴールに吸い込まれた。







後半開始から畳みかけるような攻撃を継続できた成果です。ナイスな同点弾でした。有馬は結果を出し続けていて素晴らしい。同点弾の後も野村が低い位置から左右に振り分け、榊原がスルーパスを出し、有馬がシュートしたり、左サイドで宇津元が抜け出してペナルティエリアまで侵入してシュートを放つシーンを作るなど、チャンスの連続が素晴らしかったが決め切れず。富山GK平尾が掻き出す、掻き出す。スタジアムに平尾コールが発生するとどうしても博多の天ぷら屋ひらおを思い出してしまってよだれが出てしまうのが九州人の弱いところ。天ぷらを思い出して集中力を欠いたせいか富山側の攻撃が活性化する。しかしペナルティエリア内で富山側のFWが足を滑らせたりして、絶体絶命のピンチも何とかなった。ホームの選手が足を滑らすということはピッチの状態が独特なのかな?という印象はこの時に少し気になった。オープンな展開になった72分、交代で入った左サイド薩川が放ったクロスにダイビングヘッドで合わせる伊佐、このプレーの流れ、完璧だった。





完全にフリーでDFの背後を取れた伊佐のダイビングヘッド。「もろたー!」って叫びましたけど、これも天ぷらひらおに掻き出されました。角度があるようで無いんだな。超絶惜しかった。伊佐は今シーズンゴールに嫌われてる模様です。頑張ってるから決めさせてあげたいんだけど。天ぷら食べよう。薩川、1本目は残念クロスだったけど、感覚を掴んだ2本目は完璧なクロスでした。



交代カードを使った試合終盤は富山の猛攻を受けた。昨年のプレーオフを観ているので恐ろしかった。最後まであきらめない姿勢でJ2まで来た富山。なんとか跳ね返し続けてゲームの終了間際はパワープレーで少し押し込みましたが両チーム痛み分けで終了となりました。吉平翼も元気だったし、アウェイで勝ち点1は良しとしましょう。連戦だったしね。後半開始からの猛攻は見所あったし、あと少しの決定力だけが課題。それは永遠の課題でもあります。



次節は九州ダービー長崎戦。しっかり休んでホームで準備に集中ですよ。しかしまぁ、アウェイ連戦は辛い。財布は軽く、体重は重くなるので辛い。しっかり休みましょう。


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