2025/08/19

2025年 明治安田J2リーグ 第26節 甲府戦

【甲府 2 - 0 大分】

第2次片野坂体制が終焉を迎えてしまいました。行くかどうか悩んだ甲府戦。「観れる時に観ときや」の精神で行くことにしたのです。試合自体は個人的想定より悪かった。片野坂体制下では戦術的目論見がハズレて惨敗を喫することは結構あったのですが、今回の試合内容は攻撃の積み上げを行ってきた中で、5-4ブロックを攻略するための策が逆に甲府側のハイラインの裏を狙う対策にハマってしまい、まるで攻撃が形にならないという残念な内容でした。対策を上回るほどの攻撃力があれば良かったのだけれども、攻撃はブロックを崩せずに沈黙。守備陣は甲府のドリブルを止められずに2失点。2失点目はレジェンド三平さんにループで決められてしまうという巡り合わせ。終焉を観た感じはした。

4バックの富山を迎えた前節の亀祭りの引き分けはオフサイド判定の不運だったけれども、対策自体は良かった。甲府戦は5-4ブロックを打破するために準備したことが機能せず。勝ち点1でも十分な状況だったとは思うんだけれども、勝ててない余裕の無さが裏目に出た感じもする。流れが悪すぎた。





甲府は3万人プロジェクトと銘打って3試合で3万人の集客を目指すイベント中。芸人さんやらクレヨンしんちゃんやらを招聘して頑張っていましたが、暑すぎて人が集まりません。暑さが悪い。バックスタンドの直射日光、自由席を確保するために早めに行っても体力を削られるだけ、集客はかなり難しい環境に感じました。新スタの話は進んでいるんだろうか?

デルランが出場停止となる試合、3バックに期待感はあった。藤原優大を真ん中に、右にペレイラ、左に三竿。ボランチに榊原と野嶽を置く。左宇津元、右に吉田。1トップ2シャドーは呼吸が合い始めることを期待した前節から引き継いだメンバー。甲府の守備ブロックをボールを保持しつつ、ワンタッチなどの細かいボールタッチで攻略したかったんだろうとは思う。全般的に甲府に勢いや流れがあったと思う。五分五分のボールが甲府側に収まってしまったり、ワンタッチのパスも少しだけズレたり、上手くいってはいなかった。

甲府側も3-4-2-1を運用中。攻撃陣はスピード重視のメンバー構成。我が軍と比較してドリブルで前進できる選手が多かった。三竿がチャレンジして、ターンでかわされてしまうシーンが2回ほどあって、いずれも大ピンチに繋がったので何とも言えない気持ちになりました。我が軍、ドリブルに弱いことがバレバレなのでスカウティングなどでも上回られているんだろうな。総合力がJ2の順位ににじみ出ている。






前半、守備陣がギリギリで踏ん張って無失点で終えたけれども、何度も裏を狙われてカウンターを浴びる展開が続いた。ボールを保持して前進してもアタッキングサードまで到達できない。甲府側の裏のスペースも狙えない。攻撃は形にならないまま、カウンターを浴びる状況の中で、よくぞ無失点で耐えられたなとは思いました。もっと徹底して長いボールを蹴るだけで、時間を潰すような試合展開に持ち込んでも良かったと思う。お互いに5-4ブロックを敷くのでスペースはなく、停滞気味の試合展開になることは想定の範囲内だったけれども、何とかしようと攻撃面での工夫と、ハイラインが裏目に出ているように感じる内容であった。攻撃の完成度の低さが元凶です。

頑張っていた守備も、後半早々、失点してしまう。この時、三竿チャレンジが失敗するんだけれども、それでも藤原とペレイラが2枚付いていて、それでも決められてしまったので相手を褒めるしかありません。3バックが次々と1人に打破されたので戦術も何もあったもんじゃなく、どうしようもありません。



試合を観に行ったモチベーションの一つに、三平さんを観れるうちに観ておきたかったこともある。キャリア終盤に差し掛かっているのでね、動いているうちに観ておきたい。まだまだ元気でした。あと3年は出来そう。遂に初めてトリニータ相手に得点を決めたんじゃなかろうか。落ち着いたループシュートがお見事でした。先制されてからも盛り返せたとは感じず、甲府が2得点した後に守備陣地に引いてからペレイラのパワープレーなどでチャンスは作りましたが、得点には至らず。いつもより自分で撮った写真の枚数も断然に少なかったので、見所の少ないアウェイの試合となりました。無念。


片野坂監督との契約解除によって沢山の良い思い出と、素晴らしい試合と、ダメな試合と、色々な思いが交錯しますが、あわよくばプレーオフ圏内を目標にした今シーズン、目標が遠ざかっていく中で責任を取るのであれば仕方がないかと思います。目標を残留に切り替えた場合、去年も残留には成功させているので、残留までは・・・との考え方もあっても良かったかもしれない。しかし、強化責任者も変わった今、監督交代して流れを変えることも理解できる。問題はここからコーチを昇格させて結果を出せるかどうか。外部から招聘するのが理想だと思うのだけれども、コーチも含めて現状を改善できなかった訳であって、どこまで変えられるのか。選手との距離感、一体感、戦術面、改善できるかどうか。J2生き残りを賭けての戦いが始まる。



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