2017/04/01

2017年 明治安田生命J2リーグ 第6節 愛媛戦

【大分 1 - 1 愛媛】

4月バカの日にバカ試合を期待していたのですが、お堅い試合内容でした。地方公務員から国家公務員に転職するくらいのお堅さ。今日も生DAZNで観戦となりました。前半途中までのトリニータの内容の良さに、割り切ってブロックを作って待つ戦法に切り替えた愛媛の間瀬監督。真面目。ボールを保持して良い試合の入りが出来たところだったのに肩透かし。さらに松本怜の負傷退場と勢いを失ったまま前半を終えました。



林がスタメンに復帰も、今度は伊佐がベンチ外とメンバーは自転車操業的。愛媛はきっと前からプレッシャー掛けてくるんじゃないかなって個人的には予想していたのですが、来なかったんですよ。ボールを奪いに来なかった。待ち。風車の理論だって言ってんのに無風。そりゃ風車は回らないって話ですよ。トリニータはボールを保持出来てしまったので今シーズン初めて遅攻を主体とした組み立てを必要とされる状況に。この遅攻時に攻撃が上手く作れなかったですね、今日は。愛媛がどっしり動かなかった。去年秋田で大分に2敗している間瀬監督がトリニータをリスペクトし過ぎな気もする。


後半にトリニータがリスクを負って前がかりになったところ、攻守のバランスを崩してカウンターで失点。そこからは更に頑なになった愛媛。最後の最後に林が執念で押し込んで引き分けに持ち込めたのは大きかった。初の引き分けでタイムアップとなりましたが苦しい展開の中で勝ち点を積み上げられたのは良かったと思います。遅攻の時、サイドからのシンプルなクロスがもう少し多くても良いんじゃないかとか、セットプレーから得点出来て欲しいとか、今後も同じような展開になることもあると思うのでもう一つ何か武器を持っておきたいと思う次第です。本来ならば自分達でボールを動かせている訳で、もう少し良い攻撃が観れても良いはずなのですがあそこまで割り切って待たれると厳しいものがあるのでしょうか。


ということで、現地にも行けていないお堅い試合でなかなか書くことも少ないのでDAZNについて少し触れたいと思います。今シーズンのJリーグは大改革が進んでいる訳ですが、あまり知られていないんですけれどもDAZNはあくまで「放映権」を持っているだけなんですよね。これが今までと実は違うところ。DAZNはこの「放映権」で映像を消費者に届ける小売業みたいなもので、野菜を売っている八百屋さんみたいな感じ。野菜を作っている農家さんが誰なのか、というと実は今シーズンからはJリーグが映像を作っているのです。正確に言うと関連会社の「Jリーグデジタル」という設立されたばかりの会社が映像制作を担っています。ですから、「ゴールシーンがDAZNのカメラに映ってねぇぞ」とかは指摘としておかしいことになるのです。配信が止まってクルクルし始めたら「DAZNこの野郎」は正解ですが、あくまでデリバリーがDAZNのお仕事なので、映像の中身は「Jリーグデジタル」に文句を言うのが今は筋ってもんなのです。


ただ、Jリーグデジタルも1月に設立されたばかりですし、中継のノウハウなどを持っている全国のローカル局に映像制作を委託している訳ですよ。たぶんそう、きっとそう。トリニータホームの試合は今シーズンTOSが委託されている模様。今の契約がシーズン通してなのか、試合単発なのかはよく分からないのですが、スカパー!時代はこの映像制作もスカパー!さんに丸投げされていたので、スカパー!からの各局への委託となり「スカパー!のカメラこの野郎」は正解だったわけですが、今年からは時代が変わったということを広くお伝えしたいと思います。これからは映像そのものや実況アナウンサーの質がおかしい場合は「Jリーグこの野郎」これが正解。ただ、なんだかスタジアムを出入り禁止にされそうな雰囲気が漂うので「Jリーグから委託されているTOSめ」くらいにしておきましょう。弱い者たちが夕暮れ更に弱いものを叩く理論。


全般的にDAZNがお金くれた→Jリーグで映像作るか→新しいカメラ買って運用するか→映像の質が上がるぞ、という業界全体が潤う方向の流れになっているはずで、それが遂に発揮されるのが今週末からの日曜日の夕方の注目試合から。4月2日の甲府vs札幌というJ1では地味な気がするカードから運用されるらしい。カメラの台数はJ1で16台だそう。普通のJ2が6台なので、残り10台はいったい何を映すんです?レベル。実は翌週、4月9日は山形vs大分という間違いなく地味なカードがJ2では初めてその注目試合に選ばれてしまったのです。来週、普通よりもカメラ数が多くて、もしかするとスーパースローモーションなんかも運用されるかもしれない可能性があるっていうことになります。いくら何でもJ2で16台は無いんじゃないかと思うんですが、いつもより豪華な中継になる可能性が高いです。そこで今日みたいなお堅い試合だとJリーグの未来に関わる問題になるので山形の木山監督には是非ともFWからプレッシャーを命じて欲しいと思います。トリニータがすり抜けられる程度の強度でお願いできると尚良いのですが。来週、DAZN必見。


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