2020/10/11

2020年 明治安田生命J1リーグ 第21節 横浜Fマリノス戦

【横浜FM 4 - 0 大分】
   
雨です。雨。恵みの雨。台風ですけど、都内在住アウェイ民にとっては恵みの雨。マリノスは水曜日にルヴァンカップ準決勝で主力を投じるも敗退。意気消沈のリーグ戦に強い雨。ダイナミックプライシングを採用した三ツ沢のチケットが高額設定のまま値下がりしなかったこともあって、ガラガラのガラです。え!?良いんですか!?空いているならお邪魔しますけれども!?お金で解決できるなら払いますけれども!?ということで行って来ました、強い雨の三ツ沢。濡れた。今シーズン2度目のアウェイ観戦記。久々過ぎて涙で濡れた。サンキュー雨!サンキューな!雨の三ツ沢は相性的に嫌な予感しかしなかったけれども。


たまたま持っていたタオルマフラーが役に立ち、マリノスサポーターに偽装してメインスタンドに紛れ込むことに成功。高いチケット払いました!マリノスにお金を払いました!もともと声も出さずにしっとり観戦するのは得意ですし、試合を観ながらニヤニヤするだけなので今の観戦スタイルは渡りに船。「J2かな?」ってレベルのガラガラのガラですから、感染リスクも低いときた。恵みの雨です。風邪をひくとすこぶる面倒なご時世ではありますが、まだそれほど寒くも無いので何とかなりました。





 メインスタンドに空席多数。マリノスとの試合は噛み合うんでね、面白いと思うんですけれども横浜界隈では評価されていない模様。コロナ禍ですし、仕方ない。ルヴァンカップ準決勝は柏と対決して4700人の入場者だったのに、週末のリーグ戦で3600人と入場者数が1000人減。面白いはずなのにもったいない。プレスをかけて相手陣内に押し込んで畳みかけるポステコマリノスと相手を自陣に引き込んで裏を取る片野坂トリニータの名勝負数え歌。オルンガは居ないし、優勝もかかっていないので仕方ないけれどもちょっと寂しい。お陰でスタジアムには入れたんだけれども。寂しい上に今回は名勝負どころか、ボコボコのボコにされました。4失点。マリノスとはJ1復帰後、やってやられてやり返されての五分。

 

スタメンは前節をベースにしつつも、右サイドに田中達也を配置してシャドーには野村と町田を入れる布陣でした。ベンチには三平と松本怜が復帰。連続ゴール中の髙澤に期待していたのだが、裏に欲しがっているタイミングでは裏には出て来ず、ポストプレーから連携はズレ、試合途中からシャドーに降りてもなかなかしっくりした連携が出来ずに本領発揮とはならなかった。連続ゴールも、連勝も途切れてしまった。ラストパス、クロス、最後のチャレンジがことごとくズレた。そこに至るまでの過程が素晴らしかっただけに、最後の精度の一つ前が足りなさ過ぎた試合だった。先発の野村と町田はボールを持てるタイプで前進時にはスムースだったけれども決定的な仕事は出来ず。惜しかった。
 

対するマリノス。水曜日に一発勝負のルヴァンカップ準決勝があったためターンオーバー気味。DFの要、チアゴマルチンスや月間MVPエリキがベンチに控える。ジュニオールサントスが強くて速くてとにかく手を焼いた。層が厚い、層が。ミルフィーユくらい多重構造。しかし、この日は断然ケンマツバラこと松原健の日だったと思います。





 スピードのあるオナイウ阿道を中心に前線からプレスをかけるマリノスに対して、前半は丁寧にボール回しが出来、自陣から前線にボール自体は運べたものの、マリノスの高いDFラインの裏を有効に活用することが出来ずにサイド攻撃が封殺された。スペースがあるのに活用できなかった理由は精度不足とマリノスDFの粘り強い対応だったと感じました。スライドが速かった。特に左サイドを起点に攻めたい意思を感じたトリニータ。飲水タイムでも片野坂監督は星としか話していなかったし、攻撃比率も左サイドの方に若干偏った。しかし星と対峙した2代目宇佐の男、ケンマツバラを抜くことが出来なかった。3代目の岩田智輝は右サイドにいて直接対峙することはなかったけれども、ケンマツバラがですね、左サイドに蓋をしたことでプランが狂ったのではなかろうか。右では岩田とオナイウがマッチアップしていて面白かった。何度かオナイウに裏を取られたけれども決定的な仕事は阻止できた。ただし、田中達也がスペースで躍動するようなシーンは作り出せなかったし、クロスを含めたサイド攻撃の精度が落ちたことでチャンスらしいチャンスを作り出せなかった。試合を通じてサイドで数的優位を作らせないように大分対策が施されていた印象。ボールを運ぶ過程が良かっただけに、最後の精度が残念であった。ただマリノス側の精度も前半は低く、一進一退の噛み合った試合ではあった。前半は。





後半、試合を動かしたのはケンマツバラだった。クロスのクリアをダイレクトボレーでゴール右隅に決めるという、GKムンが一歩も動けなかったスーパーゴールを決めやがりました。トリニータで過ごした駆け出し時代なんて1ゴールもしてなかったと思うんだが、あんなゴールを決める選手になってしまっているなんて聞いていません。圧巻の活躍。19節の柏戦で戸嶋選手へのタックルで大怪我を負わせてしまった松原。大怪我だったが故に誹謗中傷もあったようだけれども、戸嶋選手が発表したコメントや、戸嶋選手から直接気遣いを受けるというJリーガー達の素晴らしいエピソードを受けてのこの試合の松原の活躍。サッカー業界、暴力的な選手もゼロではないけれども、何かあった時に応援される男なのかどうかは日頃の行い次第。この試合で1枚だけ選手に向けて、ゴール裏に掲げられた横断幕に詰まった想いが全てだったのではないか。Jリーグ界隈の爽やかな部分。スタジアムの片隅でびちゃびちゃに濡れてニヤニヤしながら観ているおっさんには眩し過ぎる。色々な想いが交錯しながら、前進する宇佐の男。柏の戸嶋選手に宇佐神宮のご加護がありますように。


1失点まではまだ許容範囲というか、あまりにもスーパーゴールだったこともあってしょうがない失点として想定内扱いができたと思うんですけれども、その後もラストパスの精度が甘いせいで攻撃は決定打を繰り出せず、疲労からか寄せも甘くなり、マリノスの誇る外国人選手達に次から次へと得点を許してしまった。特に自陣のミスから発生した2失点目が痛かった。2失点目以降は確かにバランスを欠いたけれども、2失点してそのままで終わってもしょうがないので前がかりになったことは、監督はちょっと怒っていた様子ではあったけれどもチャレンジとしては認めても良いと思う。エリキが絶好調であったのだ。止められなかった。ターンオーバーしていてもマリノスが強かった。



試合後はオナイウ阿道や松原との再会と挨拶。刀根先輩は先輩感が凄いけど1年先輩なだけです。




前半の出来が良かっただけに、非常にもったいない試合ではあった。1失点で抑えられれば同点で勝ち点1を持ち帰れたかもしれない。交代で入るメンバーの強烈さでマリノスに根こそぎ持って行かれた。アタッキングサードの精度を上げて来年も名勝負数え歌を継続しよう。積み上げよう。ここからまた連戦。踏ん張りどころです。しかし、久々にトリニータのサッカーを生で観ることが出来て幸せでした。4失点したけど、それでも楽しかった。4失点したけど。もっと制限なく試合が観られるようになって欲しいものです。4失点しない試合も観たい。

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