2023/08/13

2023年 明治安田生命J2リーグ 第30節 藤枝戦

【大分 1 - 0 藤枝】


法事があったので帰省したついでにレゾドにも立ち寄りました。というよりレゾドに立ち寄れるようにするための法事だったと言っても過言ではない。台風の影響で色々と予定が組み辛かったのだけれども、思い切って帰省。ただね、先祖がね、私の先祖がですよ?お盆に仏壇に帰って来てもつまらないと思ったんでね、お墓参りの後にレゾドに連れて行きました。レゾドに置いて来たと言っても過言ではない。大分市ホームタウンデーだったし。え?死んでたらダメなんですか?負けていたら地縛霊になっていたと思うんだけど、勝利しましたんで無事に勝ち点3と先祖の霊が帰って来ました。

もうね、坊主なんて待てない。私は。19時キックオフなんだこっちは。坊主よ、3倍速くらいで読経してくれんだろうか?何ならもう「成仏!!」だけ叫んで欲しい。説得力の問題でさ、そりゃ長々と読経してもらってこれで死んだ婆さんも極楽浄土に旅立ちましたよって言われりゃ納得感と説得力があるけれどもさ、19時キックオフなんだこっちは。もう俺、婆さん連れて行くわってことで聖地巡礼。2月のホーム開幕戦以来、灼熱のレゾド参戦となりました。暑かった。辛い。汗でグッチャグチャです。協賛のうちわが無かったら俺が婆さんに極楽浄土に連れていかれるところだった、危ない。


スタメンは激変。これが藤枝対策だったのか、何だったのかは試合直後では謎ですが流れを変えたい想いがチームにも、横断幕の位置をいつもと違う形で張り出したスタジアムにも感じ取れた。


3バック、3-4-2-1で守備時5-3-2っぽくなる形のミラーゲームをチョイス。藤枝と真っ向勝負。3バックは怪我から復帰のペレイラが右に入り、真ん中羽田、左がデルラン。ボランチに保田と野村、左に高畑で右に松尾、長沢のワントップに中川・鮎川のツーシャドー。そしてGKは高木が登場。ガラッと変わったスタメン。ベンチには町田も入り、怪我から復帰したメンバーが増えて来た印象。ここまで稼働率が高かった上夷や安藤がベンチスタート。


対する蹴球都市藤枝。大エース渡邉りょうがセレッソ大阪に、ゲームメイカーの久保藤次郎が名古屋グランパスにそれぞれシーズン途中で引き抜かれてしまう。しかし、そこは蹴球都市。蹴球で生計を立てている都市だけあってキッチリ移籍金を回収。今治からFW中川風希、札幌からMF田中、名古屋からFWレオナルド、磐田からDF中川、FC大阪からMF西矢と5人を補強して穴埋めからの盛り土。こちらも3-4-2-1だったはず。守備時5バック。主軸が抜けたこともあって攻撃面での連携というか、崩しのアイデア共有みたいなところの質がちょうど人の入れ替わりで落ちてしまっているタイミングであったような印象。ボールを握って攻め続けるエンターテインメントサッカーを標榜。シーズン前半戦の対戦では一番内容で勝ちきったイメージのある相手だっただけに、逆にリベンジに燃えているのではないかと予想していたのだけれどもサポーターは少し少な目。台風の影響とかお盆で移動費が高い中で、ゴール裏人数は少なかったけれども、精鋭遠征メンバーがご来場。



相撲取りに似ている自覚が芽生えているニータン。ホームで観るニータンはかなり活動的で太客とイチャイチャしていた。本当にアイドルっぽい活動内容で忙しそう。あんなに暑い環境で、甲羅の中は地獄だと思うのだけれども全てはお金のためです。金の雨を降らせる亀なので暑さに負けず頑張って欲しい。


試合序盤はお互いに深追いするプレスを敢行していたけれども、第1の「シュン」GK高木を先発にしたことで、高木を含めた最終ラインでのボール回しにより、藤枝のプレスを回避。徐々に無理をしなくなった藤枝。両軍コンパクトな布陣で一度ボールを握って前進したらシュートチャンスまで攻撃を続けるスタイル。藤枝が攻撃時の最終ラインはハーフラインを超えてしまってGKがセンターサークル近くに出向くレベル。

トリニータとしてはこの広大なスペースをどう攻略するか?この日はワントップに入った第2の「シュン」長沢が素晴らしかった。起点となれるし、機動力重視のツーシャドーとの絡みも抜群だったし、サムエルと違ってサボらず走れるのでプレスもかかる。起点となる長沢の頑張りによって藤枝のハイラインとスペースを攻略。特に先制の場面は長沢のプレスから藤枝GKのパスがズレ、トラップがズレ、高畑のインターセプトに繋がった。高畑はそのまま持ち込んでクロス、長沢がここでも潰れ役となり、裏のスペースに走り込んだのが第3の「シュン」鮎川。


前半だけでダイレクトシュートを2回枠外に飛ばしていた鮎川。3度目の正直で決め切りました。広島からレンタル移籍でようやく結果を出しました。この得点で肩の力が抜けたのか、この後の存在感、スタジアムとの連動したようなプレー、本領発揮といった感じでしょうか、得点後の方が動きが良くなった。




トリニータは先制後、藤枝にボールを握られるも最後の一手を欠く藤枝にゴールを許さず。そのまま前半を終える。終了間際、中川が痛んで担架で退場。一人少ない状態で前半は凌ぎ切った。


後半から中川に代えて町田也真人を投入。再三ゴールに迫るも決め切れず。



しかし、藤枝の攻撃もシャットアウト。デルランの惜しいシュートとか、色々ありましたけれども端折ります。得点が生まれなかった後半でした。ただ、久々の先発となったペレイラは60分過ぎにはバテていたので上夷を投入するなど、早めの交代が良かったと思います。足を攣る選手も多く、厳しい暑さの中でよく戦いました。久々の勝利。






久々のホームでの勝利なのでナイスゲームと言いたいところなんだけれども、2得点目が奪えなかった点は課題ですし、また怪我人が出た可能性もあるので不安の方が上回る。しかし、もはや残り12試合しかないので一つずつ勝っていくしかありません。メンバーを変えて、繋ぐところと蹴るところのバランスを変えたことが勝利を手繰り寄せたポイントでした。繋ぐから裏にスペースが出来て長いボールが通るし、何でも出来るトリニータの形が戻って来たのかもしれません。ひとまず勝てたのでね、雰囲気も変わるでしょうし、先祖の霊を連れて残り試合も戦いましょう。








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