アウェイ観戦記、開幕。初めて藤枝総合運動公園に行って来ました。静岡県はお茶の栽培が盛んなのでカテキンの殺菌力で花粉は何とかなると思っていたのですが、何ともなりませんでした。投薬したのでギリギリ生きて帰って来れたけれども、致死量の花粉が飛び交う腐海の底です、静岡は。富士山は王蟲の群れの死骸が山なりに重なり合って出来ています。ナウシカ並みのマスクが必要。来週も清水戦なんですけど、どこかに売ってないだろうかあのマスク。
蹴球都市、藤枝です。蹴球都市として100周年らしい。何?蹴球都市って。何をどうカウントして100年目なのかを調べてみたところ、「サッカーの強豪で現在の藤枝東高校が1924年に開校した際、サッカーを「校技」と定めたことにちなんで、「サッカーのまち100周年」としてさまざまなイベントを企画しています。」ということらしい。これが本当ならば藤枝東高校サッカー部100周年なだけじゃねぇのか?(※凄い歴史だけど)という疑問が生じる訳ですが、今回実際現地に行ってみて分かったんですけどね、市民たちは基本全員サッカーボールを足元に転がしながらドリブルで通勤・通学していますし、昇給や昇格は上司との一対一のPKで決めるそうです。住宅ローンを組むのも草サッカーリーグでの成績が査定になるらしい。足元からボールロストすると藤枝では生活が出来なくなるらしいので蹴球都市で生活するのは大変そうでした。以上、こんな蹴球都市は嫌だ(©ビートたけし)でした。
スタジアム自体は一本道で繋がれた山の上の総合公園にある、プロの興行などを誰も考えていなかった頃の、典型的な昭和の健康バカが作ったであろう立地。我が軍も多分に漏れずですけど、J2やJ3にありがちな、初めてなのになぜか既視感があるスタジアム環境。しかし、そこは蹴球都市。専用スタジアムでバックスタンドの改修も終わり、暫定J1ライセンスが交付されているので設備としては申し分ない。すり鉢状の底にある感じで、風の影響は少なそう。スタジアム周りは階段が辛い。花粉がバンバン飛んでそうな風景です。バンバン。
専用スタジアムで勾配のあるスタンドからは全体が見通せて観戦はしやすい。ゴール裏以外は屋根もある。スタジアムグルメも揃っていて観戦環境としては十二分にJ2レベル。さすが蹴球都市です。残念なポイントを敢えて挙げるとすればあいつです、あいつ。
こいつです。蹴っ飛ばし小僧。なぜに眉間にしわを寄せるような表情のマスコットを作った?スマホを向けたら愛嬌を振りまいてくれたんだけど、顔が怖い。ダブルピースされても怖い。眉間のしわが反社の人なのよ。可愛くしない方が逆に目立つみたいなね、昭和のブランディング的過ぎて、東京Vのリヴェルンとの差がえぐくなっている。コントラストがえぐい。そこはもう、蹴球都市だからしょうがない。サッカー以外は得意じゃない蹴球都市。割り切ってやるしかない。
🔵🟡2024明治安田J2リーグ第3節⚽️
— 大分トリニータ / Oita Trinita (@TRINITAofficial) March 10, 2024
🆚#藤枝MYFC 🕑14:00
スターティングメンバー発表🔥
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水曜日にルヴァンカップを落としたトリニータ。メンバーは温存し切れなかった感もあるけれども、4-2-3-1を継続。GKは濵田太郎。この日も攻撃面は多少物足りない雰囲気だけれども、守備面では素晴らしい活躍。DFと中盤は第2節同様。変化点は前線を松尾から宇津元に切り替えたところのみ。ワントップは伊佐。ベンチメンバーには水曜日に120分の過重労働を行ったメンバーが入る程には未だ怪我人が多い状態。
【3/10 #大分トリニータ 戦】
— 藤枝MYFC (@fujiedamyfc_pr) March 10, 2024
スタメン発表🔥
GK #内山圭
DF #久富良輔 #川島將 #鈴木翔太
MF #梶川諒太 #西矢健人 #シマブクカズヨシ #杉田真彦 #浅倉廉 #榎本啓吾
FW #矢村健#藤枝MYFC#2024藤枝vs大分#Jリーグ pic.twitter.com/muR1brt2cf
対する藤枝。我が軍同様今シーズン未勝利。前節は千葉に4-0でボコられて、水曜日にFC琉球と沖縄で戦い、ルヴァンカップも落とした。移動も大変だったはず。3-4-2-1がベースだけれども保持すると最終ラインではGKを含めたビルドアップを敢行するエンターテインメントサッカーを志すチーム。保持時は可変して前線に人を厚めにして擬似カウンターを誘う。そこからロストした場合はハイプレスでの守備に切り替わるので、今シーズン我が軍が目指すシームレスなサッカーを既に体現しているようなチーム。保持型は勝ち辛い時代に突入するのかどうか、今シーズンのJ2全体の方向性の中では異質なポジショニングになるのではなかろうか。面白いサッカーなんだけれども、リスクの方が大きくなって行っている印象。
後方保持型の藤枝との試合にこそ、今シーズンのシームレスサッカーのポテンシャルを確認できると思っていたのですが、前半は藤枝の方がシームレスではあった。戦術面で「スタート」の概念こそ異なれど、そこからゴールを奪うまでの筋道は似ていた両チーム。結果ハイプレスにハイプレスを重ねて常に動きのある面白い試合展開ではあった。しかし、私のこの日の目的は「堅心マジ堅心」ということで(※どういうことだ)とにかく保田堅心をカメラ越しに追いかけるだけだったので、試合のことはふんわりと掴む程度です。戦術面では藤枝に上回られるも、個の力で何とか組み立てた前半だったという印象。保田堅心は前を向いてから2回ほど良い展開を作った、というのは強い記憶に残ってます。
🔵🟡2024明治安田J2リーグ第3節⚽️
— 大分トリニータ / Oita Trinita (@TRINITAofficial) March 10, 2024
🆚#藤枝MYFC 🕑14:00
片野坂監督ハーフタイムコメント
・後半の入り 集中して入ろう
・シュートの意思を持とう!
・球際と切り替えを速くしよう
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後半早々に試合が動きました。前半から保田堅心の写真ばかり撮っていて、後半開始直後にグッと前線に加速して行った瞬間が訪れる。
まぁちょっと試合中のネタが少ないからって書き過ぎなんですけど、それくらいのポテンシャルはあると思いますし、観ていて楽しい選手なので多くの人に観てもらいたい。観れるうちに観ときやの精神。10得点10アシストはマスト。残り9得点です。
藤枝のコーナーキックの時にビジョンに「つ」がクルクル回っていて、どういう意味なのか困惑したのですが、おそらくタオルマフラーを回せ的な煽りでした。分からんかったよ!両チーム水曜日の試合の影響もあっただろうし、この日ハイペースに走り合ったこともあってか後半途中からは割とぐでんぐでんな展開に。特に藤枝が前線に長身の選手を投入してからは藤枝のハイプレス系の守備が台無しに。ロングボールでパワープレーに出るも、ペレイラを投入して5バックにして迎撃した片野坂監督・コーチ陣。コーナーキックを守り切って出た吉坂コーチのガッツポーズが熱かった。静岡マラソンの影響なのか、このサッカーの内容で2600人しか集客がないのは蹴球都市としては寂しい印象。もうちょっと増えて良い内容だと思うのだけれども。蹴球都市のプロクラブの戦術面は評価すべき。
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