2024/05/19

2024年 明治安田J2リーグ 第16節 水戸戦

【水戸 1 - 1 大分】


またもや前半の出来が素晴らしかった試合。チャンスは多く作れど、終わって冷静に考えると攻撃陣が得点出来ておらず。それでも前半が終わった時には今日のジャッジは大丈夫そうだから変なPKさえ無ければ勝てると思った矢先の後半すぐにPK判定。前節よりは納得感ある判定ではあったものの、2試合連続で似たような内容では停滞感は否めない。暑さと共に、シームレスなサッカーはピークを迎えるのかもしれない。暑さと共存できるのかどうか。


現地29℃。もう真夏です。5月なのに真夏の日差し。そして14時キックオフという時間帯。もはや5月以降はナイター設定にした方が良かったんじゃなかろうか。夏は深夜にやるしかないんじゃないのか、今年。ハードワークが難しい季節の到来が早い。前半と後半、違うメンバーで違うサッカーを用意しなきゃいけない時代なのかもしれない。



おかめ納豆で有名なタカノフーズが冠スポンサーとなる日。試合前に「今回で5回目、これまで負け無しです!勝ったこともないけどね!」っていう挨拶があって、あぁ、引き分けそうだなって言う予感はしました。4回連続で引き分けたタカノフーズさん。無事5回目も引き分け。こういうのありますよね、本当に謎の何か。糸を引く引き分け。納豆だけに。1.5等身のマスコットはキックインセレモニーほぼ失敗。足が短すぎるからな。主審がボールを迎えに行くセレモニーでした。


スタメンは前節同様。前半はどんなメンバーでも良い内容を作り出せる自信に満ちた雰囲気がある。この日も内容的には圧倒。全く何の心配もしてなかったけれども、ここまで素晴らしいともはや更にどうしろというのだ、という気持ちにしかなりません。22~24歳くらいの青年たち、ベテラン勢、よく頑張っている。内容よりも結果、結果が出れば内容なんて、グラグラしがちですけれども、内容と結果は両立できるし、両立できないと突き抜けられないからもう少しだ、頑張れ。暑いけど頑張れ。


対する水戸。創立30周年。我が軍と同い年。同期。2000年にJ2参入してから24年目のJ2生活。J2といえば水戸、水戸と言えばJ2なのだけれども降格圏から抜け出せないくらいのピンチに。遂にJ2陥落の懸念が出て来た今シーズン、監督を途中交代。濱崎監督を解任し、内部からディベロップメントコーチという謎の役職に就いていた森直樹氏を監督に据えて解任ブーストに成功。2連勝して浮上のきっかけをつかんだ状況。ただ、メンバーもサッカーも変わった印象はさほど無く、選手のメンタルの部分の変化で一時的な好転なのではないかという印象を持ってしまった。気持ち大事。森新監督は選手を止めてからほぼ水戸で育成に関わっていて凄い人材が内部にいたもんだという印象。4-4-2でハードワークする水戸、ほぼ何も変わらないのに監督交代で原点回帰。細かい点での変更点はパスで繋げないからドリブルで単騎突破の選択肢が増えたような気がしました。パスサッカーよりJ2残留を優先という感じでしょうか。





試合開始から徐々にボールを保持して支配し始めるトリニータ。高い気温の環境の中、定まらない風も吹いていてハイボールの処理は難しそうだった。保持では一枚上手の我が軍、水戸のプレスを掻い潜って前進。ボールを散らす小酒井とセカンドボールを拾う弓場のボランチは秀逸で、右サイドでは野村と茂平がコンビネーションで崩し、左サイドでは宇津元と野嶽が突破を試みる。少し下がった位置で長沢が受けに降りたスペースを使う渡邉新太。素晴らしい前進と、奪われた瞬間に奪い返す守備。奪われた瞬間が一番のチャンスになるような攻守の入れ替え。良い。良かった。楽しかった前半。先制は13分。早かった。




茂平のロングスローフェイントの流れから右サイドに渡って茂平からのクロスです。良いフェイントと良いクロスでした。決めたのはCB藤原。セットプレー絡みでCBが得点出来ると助かります。ジャンプと腰のひねりが素晴らしいヘディングゴール。キーパー一歩も動けな~い!っていうやつでした。


見て下さいこのダブルピースを。移籍後初ゴールです。PK献上はドンマイです。ゴール後はわちゃわちゃしてました。



藤原安藤共に楔のパスが前半は通っていてやりたい放題だった。後半は通らずにカウンターを受けたりしたけど、この日改めて最終ラインの動きを観ていたけれども、最終ラインの上げ下げが細かくて大変なお仕事ですよ、この戦術のCBは。



得点後も、剥がされまくった水戸のハイプレスが鳴りを潜めたために決定機を作れていた。野村の決定機は決めたいところだったけれども、先制しているのでね、暑いし、無理せずじっくりで良いと思ってました。後半に変なジャッジで納得のいかないPKだけ気を付けようなって、心の中で思いました私。

後半開始から前線ツートップを交代 した森監督。途中で入った寺沼がパワー系で起点を無理くり作れるので厄介だなと思って、寺沼だけ写真撮ったんです、私。


前半に心が折れた2トップに替わって入った寺沼と落合。これで水戸のプレスが復活。とは言え試合状況がひっくり返るほどのインパクトは無かったんだけれども、前半にはほぼ無かった水戸がラインを上げる時間が作れたのは確か。50分過ぎにダブルピース藤原の足が寺沼にかかってしまってPK判定。前節よりは仕方ないと思えるPK判定。

ハマタロウが止めたかに思えたんだけれども、懐をすり抜けてしまった。読みは当たっていただけに惜しかった。同点に追いつかれてしまう。それでも前半の出来を考えるともう1点取れそうな期待感はあったし、慌てる感じも無かったんだけれども、暑さの中で選手が交代で入る度にミスが増えてき、自滅型カウンターを受ける回数が増えてしまった。気持ちが大事。前半にもミスはあったけれども、すぐに奪い返して逆にチャンスに変えることが出来ていたのはまだパワーがあったから。奪い返せれば大チャンスなのだけれども、後半に奪い返すパワーが足りなくなってしまってそのままカウンターに繋がってしまうことが増えた。体力も大事。水戸のチャンスが増えてしまって一進一退の攻防が続いた。





アディショナルタイム4分。最後の最後にチャンスは作れたけれども決め切れず。またもや先制しながら追いつかれてのドローとなりました。負けてないんだけれども、明るくなれない引き分けです。この試合は交代メンバーの試合に馴染めなさ加減が顕著だった印象で、しっくり来なかった。前半の凄まじい内容を後半に維持、継続することが出来ないのは体力の部分なのか気持ちの部分なのか。繋げなくなってきた時に割り切って時間を使うのか。やれることはまだまだあると思う。ゲームを作るという一番難しいところを先にクリアできているので、後は応用編だけ。次節のホームでは調子の良い山口が相手。今の山口のサッカーは相性が悪そうな気はする。蹴りますからね、今の山口。相手の出方と、後半の進め方。暑さとの戦い。開幕からここまでクオリティを上げられたのであれば、きっと乗り越えられるはず。いや、乗り越えて欲しい。


1 件のコメント:

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