2024/06/30

2024年 明治安田J2リーグ 第22節 甲府戦

【大分 0 - 0 甲府】


勝てない病で重症の大分と、これまた重症の甲府の試合。症状が同じでも処方箋は違う。外国人アタッカーが豊富なのに得点が取れない甲府と、ただただアタッカー不在の大分トリニータ。似て非なる2チームの試合はスコアレスドローです、スコアレスドロー。CBのペレイラが一番良いシュート打ってたな。そんな試合をDAZN生観戦しました。

強化部、仕事しました。ウィンドウが開き次第の補強です。横浜・F・マリノスさんからお借りしました、若手です。育成型期限付き移籍でコンディション良さげのサイドバックを補強。吉田真那斗選手獲得です。宇佐が生み出した偽サイドバック松原健の控えに甘んじており、宇佐に、大分に興味が湧いた模様です。ようこそ吉田真那斗選手。変換しにくい漢字の名前の選手は困ります。マリノスっぽく吉田・F・真那斗、で良いと思います。手薄なサイドバック業務に遂に補強です。ありがたい。


ということで、早速吉田・F・真那斗がスタメンですが、右サイドハーフでした。甲府に対してミラーに持ち込んだのか、何なのか、3バックでした。守備時5-3-2で守る形。DAZNでしっかり把握できるまで15分くらいかかったけど。左からデルラン、藤原、ペレイラを並べた3バックに、野村と小酒井をボランチにして左に宇津元、右に吉田・F・真那斗、ワントップ伊佐に渡邉新太と中川のシャドーという並び。野村はほぼ下がり気味のポジションだったのでボランチってことじゃなかろうか。出場停止やら怪我人やらでやり繰りは大変ですが、メンバーとしては成立していそう。GKがムンキョンゴンになったことがこの試合の注目ポイント。足元が鍛えられているムンキョンゴン、安定のボール回しに参加して保持スタイルに磨きをかけた。これぞ、夏のサッカーだと言わんばかりの保持。急に夏のサッカーに衣替えです。なるほどそう来たか。しかし、アプローチとしては良かったのではなかろうか。夏は保持。甲府には保持。アタッカーが割とプレスをサボる甲府なので成立しました。ムンキョンゴン、この試合のキック&パスは100点満点。流石の貫禄でした。ベンチには若手、大学生の木本真翔もベンチ入り。日本経済大学在学中。こっちも「まなと」なのでね、木本・日経・真翔にしておきましょう。


対する甲府。7試合勝ちが無いらしい。あのー、あれです。ACLという山王戦を終えた湘北状態。ACL燃え尽き症候群。怪我人も多い。篠田監督が3バックで運用中。なんで勝てないんだろうね、今シーズンの甲府。試合を観る限りはプレスをサボり過ぎる時間が長すぎてずーっと保持されているので効率悪そうでした。アダイウトンとピーターウタカのカウンターが発動しない。ただリトリートするだけのチームになってしまっていました。


ドームで雨対策を訴える亀。亀祭りも雨降ったら濡れます。レゾド、閉まらなくなりました。ワイヤーが怪しいらしく、メンテナンスです。珍しい濡れるドームを体験できるのは今だけです(※ポジティブ)30周年記念の濡れ具合です。ということで、試合は大分が保持してシュートチャンスを作れない、甲府にカウンターでシュートチャンスを作らせないという90分でした。ほぼ簡潔にまとめられるくらいにそんな感じです。前半は潤滑油中川が油まみれで濡れる程にいたるところに顔を出し、野村からのボールを引き出しては前進を試みる形。ペレイラが果敢に前進して攻撃に参加。吉田・F・真那斗もコンディションが良さげなのが良い。元気なサイド要員は良い。元気だけれども、ゴールには迫れなかった前半。夏なのでね、スロー展開だったと思います。


後半も保持する大分に対して、保持されてしまう甲府という構図は変わらず。試合が動き始めたのは若手が投入されてから。久々の鮎川、弓場、キムヒョンウ、木本・日経・真翔が投入されて4バックへ移行。前進するパワーが戻ってゴールに迫る。特にキムヒョンウは惜しかった。残念ながらゴールは割れずにスコアレスドローで終了となりました。甲府側も三平さんさんが途中出場して少しカウンターが発動出来るようになったのだけれども、時既に遅し。甲府も甲府で重症の模様です。よろしくないです、地方の老舗たち。


長沢、安藤、保田という主軸を出場停止で欠いた今節、ホームで勝ち点1は及第点なのかどうか評価は分かれるところですが、ゼロよりは良い。しかし、目指していたサッカーが出来なくなって、戻れる場所が保持しまくるというのが懐が深いというか、これまで培ってきた事がまだ活きていたことが驚きでした。まだ出来るんだ。特にムンキョンゴンをスタメンにして保持して、甲府側に「あ、プレス行ってもダメだわ」と早い段階で諦めさせた足元の安心感は素晴らしかった。久々に見たムンキョンゴン、ノーミスで凄かった。夏に走る時間と距離を必要最低限にするために保持するのならば、今は我慢の時ということでしょうか。中断期間まで何とかこのスタイルで負けずに勝ち点を獲得する可能性を残しながらファイティングポーズを取り続けるのです。保持して相手を走らせて、疲れさせてから走る、そんな段取りが実現出来るのであれば光明が見えるのかもしれない。次節への期待感が出て来ました。



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