2020/12/20

2020年 明治安田生命J1リーグ 第34節 鳥栖戦

【鳥栖 2 - 2 大分】
   
赤字額10億円の鳥栖と赤字額1億円の大分の赤字九州ダービー!赤字額では負けて構わんがサッカーでは負けられない!過密日程となったシーズンにおいて最後の最後に迎えた5連戦の締め括り。2020年の最終節、DAZN生観戦でした。

 

スタメンは前線をターンオーバー。知念をワントップに渡と町田のシャドー。渡は久々のスタメン。右に小出、左に田中が入ってボランチは小林裕紀と長谷川のコンビ。最終ラインは三竿、鈴木、羽田という組み合わせ。GKは久々のムン。ベンチメンバーも含めて考えると、まったく絡めていない小塚は移籍なのかなぁとか、色々と考えてしまいます。ACLに出場するチームは戦力増強に動くはずなのでJ1各クラブの強化方針が来週から動き出しそう。

 

岩田がメンバーを外れるのは珍しいですが、おそらくこちらの方を優先させたのだと思われます。日本代表、オリンピック出場を目指しての強化合宿を優先。頑張って来て欲しいですね、走って守ってクロスを上げられて、ゴールも出来る人材を代表に呼ばない訳がない。岩田抜きで鳥栖を倒す。これがこの試合のミッションでした。

 

対する鳥栖。去年の時点で赤字が20億円。もう二度とありがトーレスとは言えない状況に追い込まれました。フェルナンドトーレスを観ることが出来た我々にとっては夢をありがとうとしか言えませんが、絞り込んだはずの今シーズンもまさかの赤字10億円。運とタイミングの悪さが重なって債務超過状態へ。金監督得意のハードワーク守備を徹底することにより少ない失点でドローを重ねている。鳥栖も大分も得点力不足に悩んだシーズンであった。その2チームが最終節に殴り合い。4-4-2の鳥栖と割とノーガードで殴り合ったような印象です。最後だし、行っちゃえやっちゃえ試合となりました。

 

ノーガードというよりは守備が不安定だっただけなような気もしますが、試合の入りは鳥栖に押されてヒヤヒヤするシーンの連続でした。岩田無しでは無理だと開始10分で痛感した。助けて智輝!苦しい展開になったものの、しかししかしこの日のトリニータはセットプレーに活路を見いだせました。やっとセットプレーから良い匂いがしてきました。コーナーキックから良い匂いがし始めると、相手陣内左サイド深いところからの田中達也のスローインをペナルティエリア内で知念がおさめる→こぼれる→渡がかっさらってシュートという流れ。11試合振りのスタメンとなった渡のゴールで先制に成功。最終節で新戦力が絡んで得点。知念のポストプレー、絡む渡、こういうのがもっと観たいシーズンだった。やっと観れたねぇ・・・。

 

後半早々に小屋松にシュートの軌道を変えられてゴールを割られる。両チーム守備が不安定。行かないで智輝!しばらく鳥栖のチャンスの方が多かった印象。しかし、なぜか広報がハーフタイムに呟いた情報が呼び水となりました。

 

なぜかハーフタイムに町田也真人の誕生日を告知する公式。前半終了直後ですよ、あなた。なんちゅうタイミングよ?意味わかんない。しかし、バースデーゴールを呼び込むんだから広報の仕事は正しかった。

 

選手交代を挟んだ78分。左サイドに回った松本怜のクロスを何故かペナルティエリア内で「どフリー」で受けた町田、トラップ一閃シュートを決める。J1初ゴール。見た目16歳くらいなのに31歳バースデーゴール。遂にJ1でゴール。16歳にしか見えないのに苦労人。なぞの広報ツイートからの勝ち越し弾。このまま終われると思っていましたが、残念ながら鳥栖の林にドリブル突破を許して同点弾をねじ込まれる。その後両チーム決定機を作りながらも決め切れずにドロー決着。アウェイで勝ち点1を持ち帰る結果となりました。

 

最終節が終了して無事にリーグ戦は日程完全消化。Jリーグ界隈の関係者、選手もサポーターの皆さんもお疲れ様でした。今シーズンは異例ずくしとなりましたが、全試合消化できたことは素晴らしい人々の我慢の結果だと思います。無観客試合から始まった再開。サッカーへの熱が奪われてしまったかのようなスタジアムは辛かった。それでも試合が無くなるよりはマシだったけれども、スタジアムに人は居なかった。大きな声で応援する人、太鼓を叩く人、大きな旗を振る人、横断幕を貼る人。スタジアム界隈では様々な性癖が存在する訳ですが、自由が奪われ、自重の連続となってしまいました。幸いにも伊佐のふくらはぎ写真を撮る性癖は早めに再開できたのですが、未だゴール後に歌ったり大喜び出来なかったりと、奪われた熱が完全には戻り切れていない。2~3年続くのかもしれないけれども、純粋に何も考えず喜んだり悲しんだりできるスタジアムが、熱のあるスタンドが戻って来て欲しいと願うばかりです。全員で各々の性癖を全開に出来るその日まで、もう少しの間我慢を続けながら待ちましょう。適度に年内に今年の戦いっぷりを振り返るようなブログを1回くらいは書きたいと思います。2020シーズン、おつかめさまでした。

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