2023/04/30

2023年 明治安田生命J2リーグ 第12節 仙台戦

【仙台 1 - 0 大分】
   
 これまた評価の難しい試合となってしまいました。あれ?もしかしてわたし、生観戦3連敗じゃない?アウェイ観戦記を続けるのは辛い。勝利と言う名の栄養剤が足りない。負けたからダメなんですけど、試合が壊れた後に勝ち点を得られるチャンスのある戦いが出来ていて、評価できる点はあるんだけれども、3連敗なんでね・・・やっぱりダメです。ダメでした。 

ということで日帰りで仙台に行って来ました。天気も良くて心地の良い環境でした。東京から新幹線を使えば比較的サクッと行けます。お金はかかります。お金はかかるんです。世の中ゴールデンウィークだそうで、宿泊費用が一年で一番高額になるんじゃないかって程のダイナミックプライシングっぷりがダイナミック過ぎでしたので大人しく日帰りしました。仕事でゴールデンウィークもねぇんですよ。

試合前にベガッ太さんがZAQの微動だにしないマスコット相手にPK。微動だにしないGKと言う名の広告。

スタメンは変更。GKに副キャプテン高木が今シーズン初登場。失点よりもパス回しの部分で行き詰った感を打開するための措置だったんだろうとの印象。3バックの左にはランボー香川が入った。左サイドは高畑奎汰が入ってユニットごと交換。右には茂平が復帰。ボランチにはスラッとした手足から色気が出て来た保田を投入して刷新。連戦でもあるし、戦術面の更新なのか、ターンオーバーを意識してか。もう大分トリニータ対策は4-4-2でコンパクト布陣で何とかなるってことになっちゃいましたから、どのような対策の対策が試合で表現されるのか非常に楽しみでした。トリテンなどで読む限り、3連敗を阻止しようとこの試合に懸ける意気込みが凄かったので敗北で反動もエグいはず。何とか立て直して欲しい。次の試合はすぐにやって来てしまう。
   

対する仙台。何となく渡邉晋監督にフォルムが似ている伊藤彰監督を招聘し、オフシーズンにも充実の補強。上位進出を予想されていたと思うのだけれどもイマイチ序盤の勝ち点は稼げず。伊藤彰監督も時間がかかるイメージはある。あの頃の甲府になりたのだろうか?仙台は。3バックだったり4バックだったりと未だに形が見えない。この試合は4-4-2だったけれども前節から取り組んでいる様子で、トリニータ対策にもなるしで継続した模様。J1で生き残るだけから脱却して何かしらスタイルを手に入れたいはずの仙台。未だ道の途中。今日はある意味なかなかヤバかった。





試合は大分トリニータ対策、4バックでコンパクトな布陣を保って縦のスペースを封殺しつつ、プレスで引っ掛けてカウンターという既視感のある仙台の動きで始まった。仙台は町田や水戸よりもボールを保持する意欲は少しあるチームではあった。GK林は繋がずに蹴ってたけれども、お互いにコンパクトな布陣となったため、詰まると蹴る形が多くなりセカンドボールの奪い合いで球際が激しく、主審が笛を吹いてばかりの立ち上がり。町田も水戸もガツンと当たって来るチームだったけれども、仙台もそう。あの小出が12節で累積警告での出場停止明けだったのでどんだけ警告もらってんだって話です。我が軍は一体感はあって良いチームですけれども、ガツンと来られると元気が無くなる気がしていて、闘争心という面では弱みがあると感じざるを得なかった。私が大分トリニータと戦う監督なら「ガツンと行ってやれ」って言うと思います。ボールを受ける時に怖がらせてやれ系の球際負けるな指令。思想として、相手のプレスをかわし、前進して相手の陣地で押し込み続けるのがトリニータにとっての最大の暴力なので警告数も少ない方でした。しかし、久々に出場したランボー香川は闘争心の塊でした。



コーナーキックの跳ね返りを拾った仙台のミドルシュートが決まってしまってビハインドを背負ってしまった前半。ルーズボールに対してタックルに行ったランボー香川にレッドカードが提示されてしまう。もしかすると選手達が香川のことを「ランボー」と呼んでいるのに主審が「乱暴」と聞き間違えた可能性は無きにしも非ずですがスタンドから観ていてもランボー香川が先にボールに触っていることは視認出来たレベルだったのだけれども、そこに至るまでの流れとか、あとは相手と当たった時の「音」で心証が悪かった。たぶん「乱暴」と聞き間違えた訳じゃなさそう。これ以上ファウルが増えるとハンドリングできなくなる主審が「音」で判断していたのではなかろうか。ガツッて音が聞こえたんで嫌な予感がしたんです。笛を聞いた時に「あ、今日の主審ならやりかねない」と思いましたもん。案の定、一発退場。ここで選手交代でFWを下げなかった下平監督。4バックに移行させて4-4-1でバランスを保った。何とか前半を凌いで後半へとつなげた。


後半はじっくり時間を掛けつつ1得点を目指したトリニータ。かなり厳しい局面が多くあったけれども、この10人での戦いはピッチ上の選手は交代したメンバーも含めて全員でランボー香川のために身体を投げうって戦っていた。辛抱強かったですよ。もしかして終了間際に得点して引き分けに持ち込めるのでは?と期待したレベル。普通に考えれば1枚多い仙台が追加点を取るためにプレッシャーをかけて引っ掛けやすくなるはずが、GK高木をフィールドプレイヤーに絡ませることによって、10対10でフィールドプレイヤーとしては局面での数的同数が実現出来てしまっていた。逆にびっくりですよ、仙台に。10人相手に止めを刺せなかった仙台の方が問題ある気がしますが、そんな中で擬似カウンターらしく左サイドで前進して作った茂平のゴールチャンスは決めて欲しかった。めちゃくちゃ惜しかった。


結局10人ではゴールを奪えず3連敗。試合終了後にペレイラが抗議か何かでイエローを提示されて警告2枚目で退場処分。連戦の中で出場停止が2名となってしまった。過剰にダメージを受けてゴールデンウィークが始まりました。



対策の対策が本稼働する前に失点したり、退場者が出て試合が壊れてどうしようもなくなったりと、冒頭にも書いた通り評価が難しい試合。保田が頻繁に顔を出して、受けてターンして運べるのは良かったと思います。コンパクトな布陣に対して裏のスペースを活かすためのボール供給面では駆け引きをしているFWにボールが出せず、まだ改善の余地はありそう。次節の藤枝は3バックを運用中ですが、2名を欠く我が軍の最終ラインはどうなるのだろうか?3バックならデルラン・安藤・上夷とかだろうか。4バックなら高畑・安藤・羽田・茂平とか?左サイドに藤本、右に屋敷とか。それはそれで楽しみではある。アウェイ2連戦、次節藤枝戦。先発と相手の出方と、主審のスタイルとの噛み合わせが悪い試合が続いているけれども、もうこれ以上連敗はして欲しくないので泥臭く結果を残して欲しい。



0 件のコメント:

コメントを投稿