2023/04/13

2023年 明治安田生命J2リーグ 第9節 山口戦

【大分 3 - 1 山口】


リーグ戦では過去、負けたことが無い相性が良いレノファ山口を迎えての第9節、連戦でツラいはずですが「スタメンは明け渡さない」という強い意志を感じるメンバーにより、ホームで無敗を継続するに値する一戦となりました。また勝った。強い。再現性のある攻撃、複数得点、強みが出て来た。滲み出て来た。

大宮戦で負けて以降、試合前にカツを摂取するゲン担ぎを続けているのですが連戦はツラい。週に2回揚げ物を食べなければならない。ツラい。この日はランチに巻きカツ定食なるものを選んで少しでもカロリーが少なそうなカツで連戦を乗り越えようとしました。チーズ入ってるし、全然美味しいし、全然痩せません。あれからチームも勝ち続けるもんだからさ、止められなくなってしまってツラいです。勝っている間は同じパンツを履き続ける方が楽だったかもしれない。

連戦で注目していたメンバーですが、ターンオーバーせずです。全員がコンディション良好。もしくは痩せ我慢です。スタメンは明け渡さない!週末にアウェイで町田戦があるけれども、目の前の一戦に全力をぶつけるスタイル。ベンチには町田戦で活躍しがちなサムエルが入っておらず、温存なのか何なのかは分かりませんが替わりに「おはようございます安藤」が入りました。おはようございます×3。

ベンチメンバーが長身すぎてヤバい。長沢、安藤、羽田と高身長で殴る準備をしていた。実際、終了間際のセットプレーはペレイラを含めて巨人が雪崩込む感じで大迫力。あれだけ高身長が揃えば日田市の進撃の巨人の何かとコラボできるんじゃなかろうか。何でも良いのであやかりたい気持ちになりました。

対する山口。今年個人的にはJ2でダークホースになるのではと予想したチーム。4-3-3を運用中。中3日で5人のメンバーをターンオーバー。3トップの左に小林成豪を据えているのが良い。ゴラッソしか決めない小林成豪、試合開始早々にボールが顔に当たって脳震盪っぽくなっていましたが、大丈夫そうで何より。恩返しゴールを1ゴールくらいは食らうだろうと覚悟はしていましたが無事回避。カウンターで前進し、最後の仕事が小林成豪に託される感じが恐ろしかった。対峙したペレイラが良く対応してくれました。この試合のペレイラさん、気合十分。ブラジルから奥さんと娘さんが到着したことで何かしらの賞を持ち帰る気満々。活躍するぞ感が滲み出てた。気持ちは分かるんだけどさ、プロなんだからさ、単身赴任でもそのくらいやって欲しかった。何か頼もしさが全然違ったぞ。毎試合あんな感じでやって欲しい。


試合はアグレッシブに前からボールを奪いに来る山口に対して、しっかりと繋ぐトリニータという様相。山口は3トップを中央に絞り気味にして最終ライン+GKからボランチへのパスを寸断するようなプレスを敢行。しかし、乗りに乗っている10番野村が降りて来るのです。この10番野村に対して山口の前が後ろにピッタリくっついて降りて来る。ややこしいですけれども、山口の前。前が後ろに。後ろに前が。前選手ね、大変ややこしいですけれども、前線メンバーにはマンマーク気味で付いて来た山口。シャドーの野村と中川が山口のプレスの回避先となり、左サイドで対峙した相手を凌駕した藤本が仕事をする。両軍左サイドの攻撃が主攻。何度も藤本で決定機を作り出せていたトリニータがペースを握った。先制はその左サイドで得たFKから。

ヘディングゴールは気合が違うペレイラさんでした。直接FKを警戒した壁を作ってしまった山口、ペナルティエリア内の人数はトリニータ側が上回っている状態に。キッカー野村の冷静な判断が上回って簡単に決まった。全て伊佐の指示だった節あり。流れの中からのチャンスで決められない嫌な雰囲気を払拭する、セットプレーから得点。抜け目のない感じ、強い。

更に前半のアディショナルタイムには藤本が遂に決めてくれた。ゴールの起点は上夷。この日の上夷はライン全体をコントロールする起点となり、素晴らしかった。極上夷(ごくじょうえびす)でした。最終ラインの極上夷からふんわりとした前線へのパスを伊佐が潰れながら落として、拾ったデルランが楔を入れる、受けた藤本がターンして前進してそのままゴール。ゴール写真は弱めも、素晴らしいゴールでした。再三の決定機を決めていれば3点目くらいだったはずだけども、何度もチャレンジ出来ればいつか決まるってことです。再現性が大事。2点リードで前半終了。

2点差となって後半は狂いたまえの精神で攻め立てる山口に対して時間を使いつつ試合をすすめられていたトリニータ。67分に失点。左右に振られ過ぎた感がありました。割と奥の方からのクロスをダイレクトで合わされてしまって1点差に詰め寄られる。2点差は危険なスコア。若干心配になりましたが、大丈夫でした。我が軍にはノリノリの10番とその弟子、野嶽がいました。

野嶽は野村が育てた。今年はサイド攻撃一辺倒ではなく、中央からの攻撃も使いこなすのが良いですね、良いです。インタビューで野村からアドバイスを受けてからボランチとして伸びたとのコメントを読みました。前半から仕掛けた左サイドからの攻撃のイメージがあるので、中央を攻撃して跳ね返されると、相手のDF陣が次はサイド攻撃を察知して勝手に左右に拡がってしまいます。シゲタイラーが右サイドに開く動きをするので更に釣られます、山口のDF陣。しかし、極上夷が選択したのは2度目も中央攻撃。野嶽に預けたら師匠野村とワンツーでパス交換してスルスルと駆け上がる。ゴール前まで行くと、全く後ろを見てもいないのにヒールパス。走り込む師匠、野村が左足一閃。強烈なシュートは山口のキーパーの左手を弾いてゴール。再び2点差で勝負あり。止められません、野村直輝。このまま町田を倒しちゃったら4月の月間MVP間違いなしの出来です。素晴らしいが続いている。素晴らしい。



この日は左サイドで藤本が結果を出しましたが、途中交代で出場した高畑奎汰も身体にキレを感じるくらい良かった。ちょっと別人に感じるほどの力強さを感じてしまった。駆け上がって放ったシュートが無回転っぽかったのでビビりました。左サイドは2重攻勢なのが良いですね、良いです。水曜日に3得点。トリニータオーレが聞ける最高の平日ですよ!1失点の課題はあるけれども連戦の中なので質より結果。十分過ぎる程の結果でした。ホーム5連勝、単独首位に浮上。十分過ぎる結果となっています。週末の町田との首位攻防戦が大変に盛り上がることこの上ない状況となりました。週末にまたカツを食べよう、カツを。辛いけどしょうがない、首位攻防戦だもの。



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