2023/06/05

2023年 明治安田生命J2リーグ 第19節 甲府戦

【大分 2 - 1 甲府】


勝利ですよ!勝利!ホームでの勝利に安堵&安堵。やったぞ安藤。2位浮上。アウェイでの引き分け&ホームでの勝利を継続出来れば2試合で4ポイント。アウェイでの引き分けの意味が全然違ってきます。この試合はシーズン開幕時に連勝出来ていた時の、圧倒している訳ではないけれども、粘り強く戦ってなんだかんだで勝つ感じが蘇りました。何だかんだで勝った試合をDAZN生観戦。ちょっと甲府のパフォーマンスが低かった印象もあるのですが、ホームでの勝利ですから!まずは結果が出たことを喜びたい。


前節、新しいベンチメンバーが多かったことから新戦力が滲み出て来ている、と書いたのですがその理由が「怪我人が多い」ということが後から判明し白眼を剥き続けた1週間。怪我人が多すぎて残っているメンバーが出場したのが実情ということで、この試合のメンバーも若干不安がありました。前節と少しメンバーを変えた保持時4-2-3-1を継続。守備時は伊佐と中川がツートップで並ぶ4-4-2でブロック形成。弓場と野村がボランチで、野村が基本低い位置でゲームを操ったのが新しかった。試合後のコメントを読むと中川のスタメンは急遽決まった的な内容があったのでまた怪我人が出たのか?不穏な雰囲気。そういえば宇津元と野嶽がいなかったので、不安要素が増えました。寝違えたくらいの軽傷であって欲しい。でもボランチなら保田もいるし、ちょっと謎です。なぜに野村をひとつ下げたのか。試合後のロッカールームの雰囲気もビルドアップが上手くいっていない、と監督と選手達が言っていたのでやり繰りに苦労しているのかもしれない。雰囲気は引き締まっていて良い。勝って課題を改善するのだ。良い事言ってたぞ安藤。



対する天皇杯王者甲府。優勝賞金を使ってほぼ戦力の維持と更なる上乗せが出来た今シーズン。ACLの出場が9月~12月の予定になっていて、今のうちに勝ち点を稼いでおきたいであろう事情を持つ。世界デビューを前にJ1復帰の足場を固められるかどうかの夏です。監督と選手が変わってスタートダッシュは出来なかったものの下馬評通りに3連勝で調子と順位を上げて大分に乗り込んで来た。篠田監督が4-2-3-1を開幕から継続して運用中。京都から補強したピーターウタカを中心とした攻撃陣がJ2では脅威。アフロの三平さんはベンチスタート。



勝ち点を欲しがる欲望にまみれた亀の後ろ、エレベーターで待つシュールなリッジー。今年、フル出場中の兎です。例年になく兎野郎の出現率が高いのは今年の干支が卯年だからですかね・・・・?去年こんなに居ましたっけ?12年に1度の周期です?どうなんだろう、リッジー。卯年だから限定で頑張っているのか?だとしたら縁起物なのでね、見かけたらピコピコハンマーで積極的に殴ってもらいましょう。


ミラーゲームとなった試合は、試合後のビルドアップが上手くいっていない、という評価ほど苦労していた印象はなく、むしろ上夷と茂平で形成された右サイドが攻撃的で、上夷がいつもよりも断然前に出て行ってチャンスメイクが出来ていた印象。急にどうしたんだっていうレベルで右が良かった。駆け上がる夷、駆上夷(くじょうえびす)。ビルドアップもピーターウタカが動き回るタイプではなく、確実に取れそうな時にしかプレスに行かない、真ん中不動型でその周りを若手が走り回る形なのでしっかり回せていたと思うのです。もし引っ掛けてピーターウタカに渡せば確実に仕留められてしまうシステムが逆に恐ろしいのですが、ほぼ回避しつつ前進自体は出来ていた。積極的にシュートも打てていたし、トリニータのペースで試合は進められていた。



事件が起きたのは20分過ぎ、ゴールキックから甲府GK、大分出身の河田とDF間のパスを中川が鋭い読みでインターセプト。そのまま中に送って伊佐が流し込む。DAZNの画角ではそこまでガッチガチにプレスがハマっている印象は無かっただけに、相手のミスと言えばミスなんだけれども、中川の読みが素晴らしかったということにしましょう。そしてしっかりと決めた伊佐の顔芸も冴え渡る。守備時4-4-2のツートップは顔芸ツートップでもある。2人でしっかりと仕事しました。素晴らしかった。


10分後、ピッチの真ん中あたりから左サイドの奥にロングボールを供給され、背走。甲府側の右サイドバック関口が高い位置を取っており、一発裏抜けのロングボールを受けた最初のトラップが絶妙で素晴らしく、抜け出されて折り返されてジェトゥリオに決められてしまい失点。あっさり失点が減りません。でもあのトラップは凄かった。前半は同点で折り返す。



しっかりしろ!と言うことです。プレスと球際とロングボールと、バランス良く戦っている印象だったのですが、試合後のコメントから察するに蹴らされていた感じなんでしょう。それでも伊佐が競り合って裏に抜けて、戦術「あとは藤本がなんとかしろ」みたいな形は作れていました。この試合ではなんともならなかったんだけど。



勝ち越し弾は70分過ぎのコーナーキックから。ヘディングの競り合いでこぼれ球を安藤自らが押し込んで得点。胸トラップです、胸トラップ。腕じゃありません。ノーVARビバJ2。まったくもって安藤の胸でした。大胸筋が大事。困った時のセットプレー、これぞ結果を出す戦い方よ。得点写真の安藤さん、心優しい大巨人感が凄い。


交代選手は高畑奎汰の脳震盪疑いの交代枠で保田、代表から戻った屋敷、プロデビューとなった松尾、すっかり痩せたサムエル、琉球から移籍してトリニータデビューとなった池田、守備固めでデルランを投入。甲府側の三平さんの投入には嫌な予感がしましたが、なんとかタイムアップまで逃げ切りに成功。試合終了間際は甲府の攻撃精度が低く、もしかすると大雨のせいで移動の疲労などがあったのかもしれない。気温としても暑そうだったし、ボールを動かして両チーム走ったが故に体力的には厳しかったのかもしれない。甲府との試合は、球際が激しくても荒れることが無く、ナイスガイ達の素晴らしい肉弾戦であった。戦術的な部分やプレー精度では若干ダメだったかもしれないけれども、久々に良い熱量の試合を観た謎の満足感があります。J2代表としてACL頑張って欲しいと素直に思えるチームです。


守備面ではピーターウタカにシュートを打たれたシーンが1つくらいしかなく、その一つも上夷がブロック出来るくらいの状況で、失点シーン以外ではほぼ崩されなかった。守備陣の対ピーターウタカ完封っぷりは良かった。特にペレイラです、娘ちゃんと一緒に入場したせいなのか分かり易いくらいに気合十分。素晴らしいパフォーマンスだった。



町田がまだ独走していますが、2位に浮上。心の安定感が違う。自動昇格圏内こそ至高。シーズン序盤に苦戦していたチームが軒並み復調していて大混戦模様。とりあえずリーグ戦ではスッキリできたので次は天皇杯です。水曜日、試合を観る手立てはありませんが俺の刀根が元気に試合に出てくれることを期待したい。俺は刀根が観たい、刀根が観たい。



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