2026/10/26

2026/27 明治安田J2リーグ 第13節 甲府戦

【大分 1 - 1 甲府】


引き分けが続いていた時の試合と、3連戦の最後に最下位相手にホームで引き分けてしまったこの試合とを比べるとね、この試合の方が断然面白かったし、「勝てなくて惜しい」と思えるこの進化具合が、チームの可能性そのものなんじゃなかろうか。今年の大分トリニータ、中穴以上あるぞ、本気でそう感じられる内容でした。だれだ大穴トリニータとか言ってた奴は!?出てこい!ロブチェンだって飛ぶんだぞ!?勝負事はやってみなきゃ分からんのだよ。最下位相手に引き分けだけれども、その内容は良し!どうでしょう?皆さん、今年のトリニータ。面白くなかったですか!?ハイライト動画が面白いもん。

四方田監督はスタメンを固定しがちかと予想していたのだけれども、2枚変更。3バックの左を森山、右サイドを松尾。三竿はベンチ入りも、茂平はベンチ外。連戦は疲労とダメージが大きいのでもっと変えてもおかしくないんだけれども、2枚変更で済んだと考えるべきか。森山・松尾にとっては大チャンス。ベンチには清武・相澤デイビットが復帰。古巣戦となった林田は気合の一戦。契約満了になり、次のクラブで大活躍なんてね、よくある話です。

対する甲府。現在最下位と言っても、勝ち点差はあまりなく、熾烈なJ2の競争の序盤に一番下にいるだけ。まだ順位表を気にする時期ではないものの、失点が多いことだけは明確な課題。大量失点が続いた後の試合なので守備の意識が高い状態であったと推測。渋谷監督が率い、3-4-2-1でミラーゲーム。甲府にいて、大分に移籍して甲府に戻った小出、佐藤和弘がいる。三平さんは怪我で長期離脱中で再会ならず。J2から天皇杯を獲得し、残っていたベテラン勢に報い、ACLに出場するための編成を行って、ボロボロになってしまった感が若干ある甲府。新スタジアムも計画されない。大きなスポンサーも現れない。戦略上、かなり難しい状況に陥っている様子に見えてしまう。天皇杯を獲り、夢を叶えてしまった後、何を目標にすべきなのか。J2オリジナル10の中でも最も岐路に立たされている印象がある。

試合は甲府の保持放棄から始まった。連戦のアウェイの試合、ブロックを形成して守備意識を高め、カウンターで得点して勝ち点を持ち帰る気でした。保持出来てしまった大分トリニータ。先制は最終ラインの真ん中、宮川の左サイドへのフィードから。受けた宇津元がワンタッチでふんわりと前線に出すと、猛烈なスピードで走りこんだのは森山。ワンタッチで折り返した先に待っていたのは「前半のエース」有馬でした。

これまたワンタッチでシュートし、ゴールを決めました。有馬さんは無表情芸人です。おそらくこれでも最大限愛想を振りまいています。真顔芸。しかしこのゴールは全員を笑顔にするくらい美しかった!これまでの大分トリニータの思想であれば、ボールを後ろに戻したり、ワンタッチでの連携を前向きに継続するプレーには繋がらなかった。攻撃の練習が練度を上げ続けてくれております。良い攻撃が多い。面白い。2得点目もすぐに取れそうなくらいの決定機が続いたが得点はならず。前半リードで終了。

後半、前に出ざるを得なくなった甲府と、連戦で疲労が出てきたトリニータと、台風が近づいている影響で雨が降り、ズルズルになったハイブリッド芝が敵か味方か分からない状態とで、劣勢に。失点して追いつかれてしまう。ただ、ペレイラを失った我が軍が1失点するのは許容範囲であって、複数得点を生み出せるかどうか。「後半のエース」俺の木本真翔が3本のシュートを放った訳ですが、どれもゴールはならず。決定機を外し過ぎてちょっとイラついてました、木本真翔。キツめのマークが付いてからがプロの世界です。スカウティング上、危険なプレイヤーとして認められたってことでもあります。「後半のエース」が決められなかったら勝利は遠ざかる。清武、古川とそれぞれ決定機を作るもゴールできず。最後の最後に相澤デイビットを投入し、惜しいヘディングシュートを放てるまでになったけれども、枠外。ドロー決着となりました。劇的ゴールが生み出せそうなチャンスが量産されたので、本当に面白い試合内容になっております。ゴールが決まれば最高だったんだけれども、内容が良い。面白い。選手交代をしてからも楽しめる。強いかどうかは分からん、でも本当に面白いチームになってしまった。

最下位甲府相手にホームで勝ち点1は寂しい結果で、勝利して欲しかったんだけれども、我が軍が今シーズン目指していたのはあわよくばプレーオフに入りたいですが精一杯の目標だった。それがだ、この試合の内容を見れば、もう少し上が目指せるかもしれないと思えるクオリティであった。勝てないとおかしい、と思える程の内容。期待値が上がった。

三竿の代わりを務めた森山は1アシストと結果を残した。右サイドの松尾も決めるだけ、くらいの決定機に絡んだし、パトリッキもいつもよりゴールへの意識が高くあり、パスばっかりじゃなくなってシュートも放ち始めて良かった。後半に駆け上がって来た戸根のシュートも良かった。全員良かっただけに、勝たせてあげたかった。甲府のGKが素晴らしかった試合、ということで良いと思います。

3連勝、2分けで10月は負けなしを継続。このまま最後の試合に勝利して四方田監督に月間最優秀監督賞を捧げたい。来週の宮崎戦、勝利してあわよくばプレーオフ圏内の最初の一歩を踏み出そう。中穴トリニータ、対抗トリニータへ。


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