2021/05/23

2021年 明治安田生命J1リーグ 第15節 仙台戦

【仙台 2 - 1 大分】



陰鬱な週末となってしまいました。大変辛い。遠征は後ろめたい気持ちもありますが、サッカー観戦以外では家に籠っていることもあってひっそりと仙台に移動し、ひっそりと観戦、ゲッソリして帰って来ました。大切な6ポイントマッチだっていうのに、慎重な試合運びが出来ず、あっさりと失点した時はガッカリでしたがすぐに追いつけた点は良かった。追加点を取れなかったパワー不足は人員不足のせいでもある。戦力になり得ている人員が不足中です。よろしくない。


水曜日にルヴァンカップを消化して中2日でこの試合を迎えたトリニータ。スタメンやベンチメンバーから色々と推測すると人手不足感が滲み出てしまう。この試合は水曜日のルヴァンカップ同様にエンリケをCBの真ん中に配置し、個人的には待望の右CBに坂を配置するというポジションカスタマイズを敢行。羽田を引き続きボランチで起用し、ワントップは長沢でスタート。何とかいつもの3-4-2-1に出来ました。


ホームで迎え撃つ仙台は守備時4-4-2がベース。手倉森監督就任後、ようやく結果が出始めた雰囲気のある仙台。シマオマテがチームの顔だったけれども、いつの間にか中盤で髭が独特なフォギーニョのチームになっていた。刀根との髭マッチアップ対戦は実現ならず。フォギーニョは運動量豊富で最終ラインに落ちたりと色んな場面に絡んで顔を出すけれどもプレー精度はそれほど高くは見えず、まだ評価しづらい選手。というか、この試合ほとんどの選手のパスの精度は低かった。ルヴァンカップの疲労なのか、芝の影響なのかは不明。風も無かったし、両軍なぜあれほどミスが多かったのか?きっと手堅い試合運びをするだろうと推測していたのだけれども、パスミスが多く不安定な試合となり意図せずドキドキハラハラするゲームとなってしまった。両チーム共に試合運びに関してはゲームを掌握するレベルに達していなかったのではないかというのが全体のゲームの印象。残留争いの直接対決でこのレベルでは両軍共に厳しいものを感じざるを得なかった。直接対決だったからこそこうなったのかもしれないけれども、ミスして奪われたボールをミスして返してしまうみたいな、あまりにもミスが多すぎた。


マスコット、ベガッ太さんの公式ツイッター。ほぼ食べ物しか映っていないという異例の使用状況。公式だと謳ってはいるものの、まだツイッター社の認定マークが無いので怪しい。写真は明らかにベガッ太さんの手だが、マスコットが自分の昼飯を発信し続ける意味が分からん。めちゃくちゃ斬新だけれども果たして需要があるのか?このアカウントは。目的は何だろう?ただただおっさんがツイッター始めただけになっているのだが、それで良いのかベガルタ仙台。





前半立ち上がりは仙台がハイプレスを仕掛けることが無かったことが1つの確認ポイント。前からプレスをかけて引っ掛けてカウンターではなく、ある程度引いて構える方を選んでいた印象。行くときは連動してプレス、行けない時は無理せず構える、奪ったらトリニータの右サイドを攻める、というメリハリ系トリニータ対策。ただ、縦の問題は解消出来ていたとしても横の対応は全く準備がされていなかった。この点は意外であった。引いたが故に4バックでの対応が後手に回り、トリニータの両サイドが高い位置を取ると逆サイドが必ずフリーになる状況に。左右に振られるとスライドする必要があるけれども、スライド自体が遅い。このためトリニータは真ん中に縦パスを入れることもあり、的を絞らせない攻撃・ボール保持は出来ていた。下田と羽田の両ボランチのいずれかが最終ラインに落ちることはあまりなく、坂を右サイドに置いたこともあって逆サイド香川への高精度フィードが発動するなど今までにない攻撃の形が発揮されていた。ただ、トリニータが良かったというよりも仙台の対策が機能していなかった印象。ここまで4バックに対して優位に立てたのは片野坂体制J2初期の頃以来ではなかろうか。



問題は失点の起点となったシーン。6ポイントマッチなんだから慎重に試合運びをすべきなのに、ボールロストの仕方は残念極まりない。自滅でしかなかった。アウェイで最低でも勝ち点1を持ち帰らなければならない堅い試合にすべき試合で、開始早々に攻め急ぐ必要がどこにあったのだろうか。優位に試合を運べそうなのに自分たちで試合を難しくしてしまうという謎のハンデを背負わなければならなくなったのは大きな痛手。



この試合はたまたま仙台のスライドが遅くて、サイド攻撃が活き、同点に追いつくことが出来たところまでは良かった。左右に揺さぶり、左サイド香川のクロスを町田がダイレクトシュート、ヤクブスウォビィクに弾かれるも長沢が押し込んでの同点弾。素晴らしい攻撃であった。 終わってから振り返ると前半に畳み掛けて逆転弾を生み出せなかったことが勝ち点を持ち帰れなかった要因となってしまった。両サイドの攻撃が活き、サイドをズタズタに切り裂けていたのにパスやクロスの精度が低くて追撃ならず。なんとなく嫌な予感はしましたよね・・・・。


マイボールは正確につなぐこと、本当にこの通りで、ここぞのパスがズレたり繋がらなかったりで数多くのチャンスを無駄にしてしまった。


仙台公式がまとめてくれている前半のデータにも充実した内容が現れている。後半も左サイドを崩されて失点するまでは一進一退の攻防が続いた。交代メンバーも奮闘してくれていたけれども結実せず。試合後の手倉森監督は「後半に大分の足が止まった」という評価であったがそこまで運動量が落ちた印象はなかった。最後まで仙台のゴールを破ることは出来ずに6ポイントマッチ、敗退。


これで仙台に順位を入れ替えられてしまう状況に。この試合に関しては内容よりも結果が重要なので、仙台からすれば勝てば良かろうなのだ。未だ降格圏に違いはないけれども低迷していた仙台が、若手のゴールで勢いに乗り、リーグ戦では若手が結果を出せずにチームも沈んでいくトリニータとのコントラストが対照的である。大変に厳しい状況が続きますが連戦は続く。水曜日にまた試合なので落ち込んでいる暇もない。厳しいシーズンではありますが、抗う以外やることはありません。不在メンバーの復帰で人員の底上げに期待したい。勝つしかねぇんです。




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