2021/05/03

2021年 明治安田生命J1リーグ 第12節 清水戦

【大分 1 - 0 清水】


今シーズンの中で連敗云々関係なく、どうしても勝ちたい相手、清水をホームに迎えての12節をDAZN生観戦。見事勝利をもぎ取ってくれたトリニータ。連敗を止め、ホームでシーズン初勝利、そして長年の宿敵ロティーナ監督が率いるチームからの初得点、初勝利と初物尽くしとなりました。安堵です、安堵。安堵&安堵。


やれることをやっていて勝てない時はゲン担ぎをするしかない訳ですが、カツカレー食べてもカツ丼食べても連敗を止められず、揚げ物の摂取頻度が多すぎて血管がコレステロールで埋まりつつあり、我々ゲン担ぎサポーターたちも限界に近かった。この日はセブンイレブンの鶏メンチカツのパンをお昼に食べたのが良かった。この試合のMVPです、このパン。ようやく連敗を止められた。トリがカツってことでした。清水のGK権田とかFW指宿にメンチ切られてたし。鶏メンチカツのパンよくやった。サンキュー!セブンイレブン、サンキューな!(※清水のGMっぽく)ようやくゲン担ぎから解放される安堵感ったらない訳です。今日もしロティーナ監督相手にまた無失点で負けていたら、身体にケチャップ塗ってゴールケチャドバ状態の全裸でカツ丼食べるくらいのことをやらないといけませんでしたから安堵感しかありません。自宅全裸観戦を回避できて本当に良かった。このブログを読んでドームにケチャップ持参した人も500人くらいは居たはずなので皆で勝ち取った勝利です。次に得点が出来なくなったらドームに置かれているであろう消毒液の隣にケチャップ置いて欲しいですね。皆でケチャップを出して塗り込んで行こう。


勝利をもぎ取ったスタメン。GKはルヴァンカップに引き続いてポープで継続。前節と変わったのはワントップが長沢になった点のみで並びも継続の3-4-2-1。伊佐や髙澤がベンチ外となっており、ルヴァンカップで足を攣ってからも長時間残業をこなして良いプレーをしていたメンバーが入った印象。渡邉新太が久々の戦線復帰。エンリケはリーグ戦初ベンチ。エンリケはルヴァンカップで短い出場時間の映像を観る限り、守備固めとしては良い能力の持ち主だと感じた。期待大。


対するロティーナ監督が率いる清水。半年前まで我が軍のキャプテンだった鈴木義宜がキャプテンマークを巻いて出て来るという、我々にとっては掟破りの逆サソリ固めを食らっている長州力の気持ち。かませ犬じゃないんです。移籍が決まった時の喪失感たるや。試合が始まるまでは、例えるならば生卵を投げつけたいくらいの気持ちがあり(※投げません)、ただこれまでの貢献もあるのでどうせならなるべく新鮮な生卵を使った薄焼き卵で包みたいし(※包みません)、なんならホカホカのだし巻き卵にしてから食べさせてあげたい(※食べさせません)くらいの、よく分かりませんがとにかく愛憎が交錯してしまう複雑な感情でした。しかし、実際は顔が腫れていて心配が上回る。大丈夫か鈴木義宜。この試合にかける気持ちが強かったんだろうけれども休めよと思いました。そこまでしてうちを倒しに来なくて良いんじゃないのか・・・。「じゃない方」の福森と後藤もベンチ入り。卒業生全員集合。清水も降格圏に近い順位となっており、6ポイントマッチの様相。とにかく負けられない試合。


片野坂監督とロティーナ監督の織りなす試合はまぁ凡戦が多くて普通の人には向かない、難解でスコア的にも低調なゲームに陥ることが多いのでこの日も覚悟はしていました。毎回白熱の激闘を繰り返していたのに記憶に残らないという特徴があります。とにかくロティーナ監督からは引き分けで勝ち点を分け合うことはあっても、得点を取ることが出来ていない如実な結果があるので我慢の展開になるであろうことは織り込み済み。キックオフ直後に右サイド破られてクロスが上がり、真ん中で清水の選手が空振りで事なきを得た不安な出だし。あのプレーに今日は運がありそうだと感じました。逆に決まっていたら全裸ケチャップ観戦まっしぐらだったと思います。清水側のケチャップの詰り具合の方が深刻であった。


4-4-2の清水は押し込んだ後に右SBエウシーニョが攻撃的ポジションを取り、その裏のスペースを鈴木義宜が面倒を見る。トリニータは左からそこを攻めると予想していたんだけれども、全く当たらず、トリニータも右サイドから攻めていたのでtotoが当たらない訳です。お互いに攻撃時に右上がりのポジショニングになりつつも、前線からの守備意識が高かったのはトリニータの方。清水がハイプレスを仕掛けてくる訳でもなかったので、ボールを回収しつつ、20分過ぎまではミスマッチを突いて前進出来ていた。


前進が出来なくなったのは飲水タイム後の30分あたりから。最終ラインが深い位置のまま押しやられ、ボールを展開できなくなっていた。おそらく立ち位置を変えた清水側の前線の守備がようやくハマったのであろうと思われる。推測ですけれども。出しどころを失ったということは、裏側では数的優位を作れるということでもあるのがサッカーの難しいポイント。ラフに蹴るようになったトリニータの最終ラインではあったが、長沢が競り勝ててセカンドボールを奪取。そこから長沢と小林成豪の2名で決定機を作り出した。惜しくも決定機は清水GK権田に止められたが、このプレーから得たCKから先制に成功。何をどうやっても得点出来なかったロティーナ監督から遂に得点を、待望の先制点を奪うことに成功。押し込んだ町田のゴール。身長の高い選手達にマークが集まり、相手ペナルティエリア内でフリーにされるという状況を逆手にとってのゴール(※ゾーンディフェンスなだけでした)ロティーナ監督が追いかける策を繰り出すという、新しい扉を開いてしまった。清水の守備がハマってから得点出来てしまうという、サッカーの奥深さが恐ろしい。


追いかけてくる状況のロティーナ監督は初体験だったので何をしてくるのか怖かったんだけれども、意外と清水も失点してから慌てて攻めるようになった印象で、この7連敗中にどこかでみたチームに瓜二つ。最初からやれよってやつです。トリニータの5-4ブロックを崩したのはエウシーニョが逆サイドにまでドリブルで流れて来て右サイドにボールを戻したシーンくらい。シュートはサイドネットに弾かれたけど実況が決まったぁぁ!って叫ぶもんだから心臓に悪い。悪すぎる。こっちはコレステロールで血管が埋まっているのに心臓に悪い実況とか死人が出るので気を付けて欲しい。


攻撃面では残念ながらトリニータの決定機も少なく、ロティーナ監督にいつもやられていたことをやり返した、数値上は低調な試合という印象です。結局最後にロティーナ監督が繰り出した策も、背の高い選手を前線に入れて放り込むというパワープレーだけだったので、なんかそれも見たことあるなっていう気持ちにしかなりませんでした。途中投入されたエンリケがことごとくロングボールに競り勝っていたのは大きな収穫。リーグ戦初出場の選手をあの勝負所で入れられたのが勝利を決定付けたのではなかろうか。CBの真ん中にエンリケを入れたっぽいのは賭けだったと思うんだけど、100点満点の跳ね返しっぷりだった。俺の羽田の職が奪われるかもしれない。エンリケのビルドアップ能力が気になるところ。アディショナルタイムが長く感じましたが、シャットアウトに成功。守備陣奮闘!久々の勝利となりました。


試合のデータとして、ゴールやシュートは低調だったけれども走行距離に選手達の気持ちが出ている。DAZNのデータでは香川も13キロを超えていた。昨シーズン通じてJ1全試合で13キロ以上走った選手はデータ上17人しか該当しない。10人のフィールドプレイヤーが18チーム34節、累計6120人がスタメン出場した中で、17人しか居ないってことです。それが1試合でほぼ3人出ているので強い気持ちが溢れ出している。お互いに5本しかシュートが無かったデータ上は低調な試合はハードワークによって生み出されていた。ボランチ2名の走行距離が奮闘ぶりを物語る。攻撃に守備にハードワークをこなした。


更にその中でも両チームで最も多い26回のスプリント回数を記録し、12.3キロを走った上で得点まで生み出した町田也真人が真のMVP。鶏メンチカツのパンがMVPの訳がないだろ!守備ではプレスを続け、攻撃ではボールを受けに顔を出し続け、キングオブ潤滑油として仕事をこなしながらセットプレーで得点してしまうという尋常じゃない結果の出しっぷり。鶏メンチカツのパン何個分の消費カロリーだ!賞賛に値するデータ内容でした。町田さん頼みのサッカーです!


ホームで久々の勝利に安堵。しばらくホームに行っていないこともあって、太鼓が解禁されているとか基本的な情報を忘れがちなのですが横断幕が1枚メッセージとして掲げてあるとか、拍手とか清水のサンバのリズムとか、観客の存在を感じる試合でもありました。関東では無観客試合になっている中でまだ観客を入れて試合を開催できているスタジアムで良かった。ケチャップを持参した人たちと分かち合いたい勝利です。清水サポーターに無得点にはケチャップが効くってバレないようにしましょう。ロティーナ監督はチームを成熟させるまでに時間がかかるので、次回の対決では要注意。手腕は間違いない。


順位的には厳しい状況が続きますが、6ポイントマッチに勝ったことで差を詰めることに成功。負けていたらヤバかった。順位が低いチームとの連戦が始まるのでここからが前半戦の勝負所です。一致団結して勝ち点を積み上げましょう。


1000回更新記念に始めた、toto累計1000口買う企画。最後のtotoは湘南が引き分けて死にました。終了間際に湘南のゴールシーンがあって絶叫したけどオフサイドになって認められず死にました。128口買っていたのだけれども死にました。何にもならなかった痛恨の企画となってしまった。大分勝利に賭けて当てたところだけは誇りに思う。でも誇りでは生活できないんだ。ボーナスが支給されるまで苦しい。1か月以上苦しい。1日1個の鶏メンチカツのパンで生き抜くしかない。


4 件のコメント:

  1. 今回はスタジアムに遠征してきました。
    結果だけ見ると『あー~あっ』って感じですが面白い試合でした。
    長澤のヘディングでセカンドボールが拾えたし
    コバユー下田のボランチはキレッキレ、エンリケ羽田をCBにしてフォーバックもありかななんて考えちゃいました。
    とにかくロティーナさんからの勝利ってのがいいですね。
    結果がでたので次回からはちっちゃいケチャップをお守りにします

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    1. 自転車最高様

      コメントありがとうございます。遠征お疲れ様でした。待望の打倒ロティーナ監督が叶って良かったですね。シーズンは長いので引き続きサポートしましょう。

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  2. 相変わらず面白い記事。
    君に面白枠を埋められると、うちのブログの方向性はどこに向かったらええんや…(´・ω・`)

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    1. 鳥脳様

      コメントとお褒めの言葉ありがとうございます。もうブログを書いている面子が何年も変わっていないので方向性も何も気にする必要は無いでしょう。ブロガー全員がマイノリティですもう既に。書いて残す人がいるだけで十分だと思いますね。

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