2021/05/31

2021年 明治安田生命J1リーグ 第17節 福岡戦

【大分 2 - 1 福岡】


今シーズン初めて生観戦が出来なかった試合であっさり勝利する大分トリニータさん。私のことは嫌いなんでしょうか。忙しい休日出勤で試合を観れず、全ての情報を遠ざけて帰宅してからのDAZNディレイ観戦。まぁそういう時に限って良い試合するんですよね。Jリーグあるあるではある。アビスパ福岡を迎えてのTKPスペシャルデーでした。そう、TのKのPですよ!


2017年に東京証券取引所マザーズに上場した新進気鋭の貸しオフィス事業から、事業規模を拡大しようと企業買収。オフィスサービス事業で収益を拡大し始めた矢先にコロナ禍で大変な影響を受けてしまったTKPが、一致団結して踏ん張ってスポンサーになってくれたっていうんだから有り難い話な訳ですよ。社長自らが!ツイートして下さっているのに!このブログを読んでいるボンクラどもは!リツイートも!いいね!も押してねぇんですよ!お前のTwitterの使い方とかのポリシーとかはどうでもいいから!とにかくこういうのを見つけたらリツイートといいねを押せ!いいか、リツイートといいね両方だ!他の人がもうやってるし、とかじゃねぇから、血眼になって押せ!いいな、絶対に押せよ!どこで戦っているんだって話だ。試合内容よりこの日はこの戦いが一番重要だったのに寂し過ぎるリツイート数だぞ!猛省!



はい、気を取り直して試合です。仕事でしんどかったのでここからはさらっと流します。坂の右への配置、ようやくここに到達したので満足なのですが、私が観たい理想は真ん中羽田であって、ボランチ羽田ではないので、中断期間に考え直して欲しい。ただこの試合で「ボランチ羽田」が獅子奮迅の活躍であったことは否めない。目覚めてしまったかもしれない。チームの中核であるワントップの長沢、シャドーの町田、ボランチの下田が無事なら一安心のメンバー構成。



対する福岡。5年に1度の昇格&降格ジンクスを打破するために、かなりの「無茶をやっているのではないか疑惑」を感じている。きっちり5年に1度昇格するのも面白いんだけれども、福岡は残留するために外国人枠をフル活用という過剰な札束の使い方に手を出してしまった。ファンマやら、ブルーノメンデスやら豪華布陣。あの頃のアビちゃんはもう居ない。ダークサイドに堕ちてしまった。それもそのはず、19年11月に柳田氏が強化部長に就任し、水戸から監督と主力を強奪するという、ビックリするほど正しいが邪悪なお仕事に手を染めてしまった。昇格に浮かれるサポーターを尻目に鈴木惇を放出し、邪悪なアビスパ福岡へと変貌に成功。失われるアビスパ魂。昇格し、J1でもクラブ新記録の連勝を飾って盲目になってしまっているが、操っているのは邪悪な札束ダークサイダー。毒を飲んで残留を勝ち取るつもりだ。そんなアビスパ福岡の目を覚まさせるためには、戦術と大卒育成路線でなんとかギリギリJ1で生活している大分トリニータが勝利するしかない訳です。絶対に負けられない思想闘争の戦いでもあった訳ですよ、この試合は。



試合の入りから素晴らしかった大分トリニータ。福岡を完封。攻撃面ではしっかりとした最後列でのボールキープと長沢の高さ&町田のカバーを活かすメリハリが効き、守備面ではスペースを埋めつつ前線ではプレスをかけて福岡の攻撃を分断。左は守り、右で突き、右で作って左で決める、そんな試合展開の中、早々に先制点が生まれた。右からのクロスが起点であったが、左サイドから小林成豪と香川が一緒にツインシュートするんじゃないかくらいの大チャンスだったのに、真ん中に折り返してしまうという、福岡DF、GKだけでなく全員が「なんで打たないんだよ」と騙された瞬間、その折り返しを長沢が綺麗に流し込んだ。7分での先制は大きな勇気を得るには十分であった。


先制後もボールを握りつつ、優位に試合を進められていた。福岡のストロングポイントである右サイドのサロモンソンを抑えつつ、左サイド輪湖とのデュエルになるような狙いがあったのではなかろうか。



しかし、後半から邪悪なアビスパ福岡は邪悪な身体能力を持つFWファンマを投入し、日本人DFではどうしようもない高さと強さで抑え込むというただの暴力で1点を追い始める。肉弾戦の様相を呈する試合展開の中、我が軍も若干頑張って獲得したこの日唯一の外国籍選手エンリケと羽の生えた羽田が覚醒。肉弾戦なら任せろと言わんばかりに跳ね返し続けた。長沢を含め、身体的に負けない人員を先発に揃えて準備したことが伺えたことが良かった。采配は当たった。更に準備が伺えたのがこの人員を前提としたコーナーキック。攻撃のコーナーキック時、安田ヘッドコーチが前に出て行くようになってから良い形が増えている。自陣コーナーキックは吉坂コーチが、敵陣コーナーキックは安田ヘッドコーチが出ていくスタイル。下田のキック→長沢ワンチャン触ろうとするがこぼれる→エンリケが押し込む形での追加点。エンリケは大興奮でヒーローインタビューでも練習している形とバラしてしまったけれども、分かっていても守れないコーナーキックこそが完成品なので気にせずバンバン決めていこう。邪悪なアビスパ福岡相手に2得点で安心したのもつかの間、PのKで1失点して詰め寄られてしまう。TとかKとかPの日でした。しかし、TKPがきっと割り増ししてくれたであろう勝利給を得るために選手たちは奮闘。この後も福岡自慢の肉弾戦に負けず劣らず跳ね返し続けて勝利をもぎ取った。



そんなに2得点してませんでしたでしょうか。逆にどうした。やはり思想闘争が火をつけたか。



チームの中核、骨格にポープ、エンリケ、羽田、長沢と長身のメンバーが揃った。そのメンバーを操りながら自らも全てと絡むという下田の顔の出しっぷりが素晴らしい。サラリーマンに例えるならば金曜日の夜に飲み会6件くらいをはしごしているんじゃないかっていうくらいのタフネスぶりを感じる。ハンドをしてしまったことが気にならないくらいの貢献っぷりでした。1失点くらいなら許容範囲です。そこよりも2得点できるチームであって欲しい。



久々の勝利で若干上と詰まりました。こうやって見ると、中断期間に10番野村を中心としたけが人が帰ってくればまた盛り返せるんじゃないかと思えてくるんだから勝利って不思議。あんなに悲観的だったのに、一気に光が差す感じ。九州ダービーの勝利の味は格別。アビスパ福岡との思想闘争に勝利したことで、きっと向こうの強化部長は「こんなにお金を使っているのになぜ勝てないんだ」と、悔しがっているに違いないので、ビールが美味しい夜になる訳です。乾杯。



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